『バニャイア:なぜ転倒してしまったのか…』
★11月2日(土)、マレーシアGPのモトGPクラスでフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が、予選首位、スプリントはリタイアした。
★第3ラップで2位走行中に、ミスによりスリップ転倒した。
★総合順位では首位マルティン選手が、2位バニャイア選手を29ポイント引き離した。マルティン選手は日曜決勝でバニャイア選手より9ポイント多く獲得したら、総合優勝が決まる。
★スプリント後、バニャイア選手がイタリア『SKY』のインタビューで次のように話した。
【スプリントでの転倒については…?】
「限界を超えてしまわないよう、あの周回では少し遅めのブレーキをかけたので、いつもより少し長めの旋回になってしまったんです。
路面の陥没に乗って、マシンが切れ込んでしまいました…第9コーナーが危険だってことは分かってたんですけどねぇ。
いつもよりバンク角が深い状態で陥没に乗ってしまって…残念ながら、起こり得ることが起きてしまいました。
ホルヘの方が確実に賢かったし、上手かったですね。僕の方は…あの段階ではそれほどスピードは出てなかったので、驚きました。でも、常に何が起きても不思議はないんですよね。」
【転倒について、もう少し詳しく…。】
「金曜〜土曜午前にかけて、僕はずっと単独走行をし…誰かの後ろに付いたことがなかったんですよ。
(転倒前に)ブレーキを遅めにしたのは、その前の周回で先行機のスリップストリームにけっこう引き込まれてたからなんです…危ないことはしたくなかったんで。
危険を冒さないようにしてたのに、やっぱり転倒してしまったわけです。
遅めに進入し、進入時にロスした分を取り戻そうとタイトな旋回をしたら、マシンが切れ込んでしまいました。
映像を見れば、フロントが跳ねてるのが一目瞭然でしょ。」
【明日の決勝に向けては…?】
「いつも通りの走りをします。僕は金曜〜土曜セッションでミスったことがないんですよ…レース本番だけなんです。特にスプリントですね。
今年のホルヘは、スプリントが僕より上手いんです。
29ポイント差ってことは…ほぼ不可能ってことだけど、でも、数字的に可能性がある限りは全力で頑張ります。
頑張るだけじゃ十分じゃないだろうけど…もはや、タイトル獲得に限りなく近づいているのはホルヘの方なんだから。」
【決勝のマルティン選手は、無理をせずに2位に甘んじる可能性もあるが…】
「うちは、いつも通り、全力で頑張ります…全セッションで首位を取ってきたんですから。ただ、重要なのはレースの方なんですよね。
あいにく、決勝や各セッションでは高い競争力を発揮できるのに、スプリントはなかなか同じような感じにならないんです…去年からこんな風なんで、原因を突き止めなければ。
明日は100%の力で頑張ります…たとえ、それだけでは十分じゃなかったとしてもね。可能性を探すとしたら…(バニャイアとマルティンの間に)誰かが入る必要があるでしょう。
ただ、最速なのは僕とホルヘなんだから、ホルヘが3〜4位でゴールする可能性は低いでしょうね。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
全セッション圧倒的な速さで単独走行してたからこそ逆に起こってしまった悲劇か。この前のベッツェッキもそうだけど今の空力マシンは思ってる以上にスリップが効き過ぎちゃうんですね。
ペッコはやるせない気持ちになってるんでしょうが、今季はマルティンに神様が微笑んでくれた。
そんな一瞬の出来事だった様な気がします。
次戦はどうなるか解りませんが、一年を通してハイレベルな戦いでした。まだ終わってないけども…
エネア、マルケスにチームオーダーが出るのかな?
機械の様に正確にLAPを刻む選手も無意識でも焦りがあった。
同じ事が決勝でマルティンに起きないとも限らない
どちらにもタイトル取ってほしいし、転倒を祈るわけでは無いけど最終戦勝ったほうがタイトル取れる!ってポイント差で最後の最後まで激しいタイトル争いが見たいなぁ…
真後ろにマルケスっていうのもプレッシャーになったんでしょうね。いつ抜きに来るかわかりませんし、抜かれたらポイント差も大きいですからね
そう考えると決勝でマルティンは2位でもいいって走りをするとマルケスやエネアのプレッシャーを受けることになるかもしれないんで難しい判断になりますよね
マルケスとエネアはランク3位争いしてるしマルケスは他チームでエネアは移籍だからチームオーダーは無視するよね
スプリントで起こったペッコのバッドラック、日曜はマルティンに起こる可能性だってある。
ペッコが優勝でマルティンがリタイアなら4ポイント差、ほぼ不可能とコメントしていますが、諦めないで欲しいですねぇ。
バニャイアの転倒は縁石かと思ってましたが、ギャップだったんですね。
それにしても、マルティンはスタートがうまいなあと改めて思いました。
2012年のホルヘとダニのチャンピオン争いを思い出した。後半絶好調のダニが連勝していたけど、ホルヘが常に2位に入っていたのでポイント差がつまらなあ痺れる展開。そしてダニは転倒しチャンピオンを取れなかった。ここまで9勝を上げ、本来ぶっちぎりでもおかしくないのにこうなっているのは、今年のホルヘもしっかり2位、3位に入っているからだよね。いよいよ王手だ。どうなる?