『イアンノーネ:今のモトGPは体力・筋力の消耗がハンパない…』
★11月1〜3日、マレーシアGPが行われ、モトGPクラスのアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティVR46、ディ・ジャンナントニオ代役)が予選17位、スプリント19位、決勝17位だった。
★タイムアタックでは予選2へのダイレクト進出の可能性もあったが、第14コーナーで間違えて1速に入れてしまい、コーナー旋回から加速、その後の直線コースまでタイムロスしてしまった。
スプリントでは1分59.5秒のペースを出せるはずが、体力が尽きて1周しかもたなかった(※1分59秒台前半は、2019年ならPPタイムである)。
★土曜スプリント終了後、イアンノーネ選手がイタリア『SKY』のインタビューでモトGP機の感想を次のように話した。
【スプリントについては?】
「周回数が多すぎて…今のモトGPレースだと、選手はぼろぼろになってしまうね。僕にとってはスプリントでさえ多すぎで、序盤5周でへろへろになってましたよ。
現在のモトGP機は、体力・筋力の消耗がハンパなく…こっちだって、けっこう鍛えてる方なのに。それだけ難しいってことですね。
速い走りはできたけど…思い通りの操縦で完走できるような、体力・筋力がないことにはねぇ。まぁ、満足はしてますよ。」
【2019年に最後にモトGPレースに出た頃と、そんなに違うの…?】
「信じられないぐらい違いますね…以前より大きなブレーキがあって、かなり強めのブレーキをかけられるようになってるんですよ。
あと、エアロダイナミクスにより大きな負荷がかかるんで、とにかく、ブレーキを強くかけ、コーナーでできるだけ距離を稼いで走る必要があるんです。
F1と一緒で、強ければ強いほど良いって感じで…遅く走るほどに、諸々が悪化してしまうんですよ。コーナーも速く進入するほどに、マシンは良く曲がりますね。
スピードがいまいちだと、マシンは真っすぐ進んでしまい…路面への接地感が落ちるから、効果が落ちるんですよ。F1と一緒ですね。
こうした諸々のせいで、疲労感が重なっていくんです。」
【マシンの大きさは?】
「以前より長く、大きくなってますね…以前より強いブレーキをかけ、あちこちで力を発揮させなければならないからでしょ。
とにかく、ブレーキングで違いを生み出していくんですよ。面白かったけど、もうヘトヘトなんで家に帰りたいですね。
日曜決勝の約20周なんて…どうしたものか。ピットストップでもあればねぇ。」
【2022/2023年に、モトGPスポット参戦をしたダニーロ・ペトルッチは何か言ってた?】
「こっちに向かう前に、『物凄いよ』って言われて…確かにたった9周走っただけで、『ダニーロは正しかった』って思いましたよ。」
【下降デバイスについては?】
「簡単でしたね。金曜セッションのタイムアタックでは解除するのを忘れていて、第3セクターはずっとチョッパー状態で走ってたんですよ。
作動/解除は忘れずにってことでね…まぁ、セパンの場合、使うのは2ヶ所だけなんで楽でしたけどね。」
★日曜決勝後のイアンノーネ選手のコメント。
「体力的には、へろへろだったって認めますよ…でも、力のすべてを出し切れたんで、満足してます。
今週末、久しぶりにモトGPに参戦でき、本当に楽しかったです…目標はミスなしで完走することでした。
事前テストもなかったのに、この3日間、なかなかのポテンシャルを披露することができ、本当に嬉しく思ってます。
VR46チームとドゥカティに感謝します…ある意味、贈り物をもらったような感じで…本当に素晴らしかった。」
★なお、次回のバルセロナ最終GPのディ・ジャンナントニオ代役は、ミケーレ・ピッロ(テストライダー)が参戦する模様。
(参照サイト:『Gpone』)
(参照サイト:『Gpone』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Motosprint』)
(Photo:Instagram)
バウティスタの場合はテストライドの時間があったけど、イアンノーネはぶっつけであのリザルトだから、なかなかのものだよね
何だかノーネは今後も機会があれば声が掛かり次第、トレーニングを増やして乗る気満々と受け止めた。流石MotoGP経験者のSpirit持ってるな。
少し慣れた後だからもう一回イアンノーネに走ってもらいたい…ピッロよりは上位に入りそう
キャリアのあるイアンノーネ考察面白いですね
数年前からはエンジンよりエアロ、ブレーキ、電制で大きく変わったと見るべきか
昔のデスモはスピニングが酷かったようだけど、今はコントロールされてエンジンパワーよりエアロでスピードを上げる感じかも
HONDA、YAMAHAは低迷するよね
YAMAHAはレミーよりイアンノーネをSBKに乗せ方が開発の助けになるかもよ?
元モトGPライダーが数周でヘトヘトになるとかどんだけ過酷な乗り物になんよ。
市販のSS機ですら姿勢維持すんのつらいのに
イアン参戦で心踊り、その後のマシン比較のコメントは面白かった。今季SBKで優勝しているライダーを使っても、スプリント後の朝は全身筋肉痛だったとか聞いて、5年前のGP機とはそんなに違うのかと驚く。あの曲がらないドカが旋回力を増す走り方まで解説してくれて面白いコメントでした。
SBKに復帰してポディウムにも上がれて戦線復帰したノーネですらGPマシンはキツいか。
有り余る程のビッグパワーだが、ノーネやペトルッチのインプレでも伝わるのはエアロダイナミクスで
生じるライダーへの負荷の大きさ。シンプルに変なもん付いてたら大なり小なりドラッグは生まれる当たり前。
自分的にはストーナーやヘイデン、ロッシが乗っていた頃の流れる様なスタイリングのデスモが
好きでしたね。恐らくあの頃の流線的なカウリングならライダー負荷も軽く、ドッグファイトも
接近戦でも多少ヒットしても今みたいに引っ掛かったりリスクも低いだろうし、もしGP24がエアロギミックを
外せば更に旋回性能や戦闘力を増しやしないかとさえ思ってしまう。ドゥカはこのままエアロパーツを
ゴチャゴチャくっ付けてドラッグを増やして負荷を生んでくれてた方がいい。逆に日本勢は
最低限に留めて大気を擦らし、以前のシンプルなカウルにまとめた方がドゥカに対抗出来るんじゃないかな。
そもそもHRCはドゥカのコピーカウルにしてもご覧の有り様な分けでしょ。
コメ欄見てると、きちんと考察してる人少ないんだなぁと。ドゥカティが羽を生やしたのは、直線番長がコーナーも速く走るにはどうしたら良いかという悩みの答え。直線もコーナーも速いバイク相手にシンプルなカウルのバイクが対抗できる可能性は100%ない。しかも今のタイヤはダウンフォースで押し潰してグリップを稼ぐ高剛性タイヤ。速い速度でコーナーに進入してしっかり潰さないとグリップしない。(長いウイング時代でそういう方向性に開発しないとタイヤが持たない為)エアロデバイスがないとフロントタイヤを潰しきる前にリアタイヤが浮く。だから前にも後ろにもゴテゴテとウイングが付くわけ。ダウンフォースが増したらコーナリングやブレーキ時のGで身体(特に腕)が押し潰されそうな程の負荷。空気圧の最低値が決まっているからそれ以外でタイヤを潰さないといけないなど(そもそも潰さないと話にならない。熱入れとかね)。もうね、全ての元凶は空力付加物(ウイング)なわけよ。だけど全く無しにすると今の時代はエンジンが速すぎるから不安定になりすぎる。何事も程々にしないとね。
チャオさんは考察もなにも無いから。
ただ見た目が嫌いなだけなんだけど、
それだけ言っても相手にされないから、
適当な理由を付けて羽根を否定しているだけ。
効果についても危険性についても意見がブレブレ。
ガチムチマッチョで絶倫なイメージ、あげく復帰後SBK勝ってるイアンノーネでもヘトヘトとは。
フルレース後サラッと爽やかにインタビュー受けてるペッコやエネア達どんだけ怪物なんだ…
>しかも今のタイヤはダウンフォースで押し潰してグリップを稼ぐ高剛性タイヤ
還暦ジジイですが二輪は空力付加物を付けても旋回中はグリップ方向には働かないと習いましたが現代が違うのでしょうか?
>八代世代さん
働かないことはないでしょうけど、私が言ってるのはコーナー進入時(ブレーキ時)の話です。