MotoGP

鈴木俊宏『スズキが、早々にモトGPやSBKに復帰する可能性はあるのか?』

『鈴木俊宏:スズキが、早々にモトGPやSBKに復帰する可能性はあるのか?』

★11月7〜10日、ミラノで『EICMA(世界最大バイクショー)』が開催され、伊サイト『Motosprint』が奇跡的にスズキのトシヒロ・スズキ社長鈴木俊宏)に計10分間のインタビューを敢行した。

【今年の鈴鹿8耐にはリサイクル材料を多用した『GSX-R』機で、一部バイオ燃料を使用して参戦していたが…これがスズキの今後の戦略と言うこと?】
「おっしゃる通り…バイオ燃料だけではなく、エンジンオイルやタイヤ、カウル、ブレーキ等すべてにおいて、環境に優しいマテリアルを使用しました。
『SDGs(持続可能な開発目標)』に関連しているのですが…とにかく、うちは可能だと言うことを実証できたのではないですか。加えて、完全電動モビリティへの代替ルートも追求してますしね。
だからこそ、(鈴鹿8耐での)8位獲得は本当に誇りに思ってます。この種のイベントは、将来のため、『ゼロエミッション』関連のテストにとって絶好のチャンスですからね。
当社のサプライヤーがレースで使われた部品を利用し、フロント・ブレーキディスクの量産プロジェクトを企画しているところなんですが…当社としては今後もこの手のテストを続け、できる限りエコロジーな部品によるオートバイを発売していくこととなるでしょう。」

【今回の『EICMA』では『DR-Z 400』機を完全リニューアルして発表していたが…ラインナップにおいては、小・中型オートバイが重要になっていく?】
「製品レベルにおいて、明確な回答はできないんですよ…まだ時期尚早ですからね。
『DR-Z4S』を発表した理由は、スズキには伝統と言うものがあり…モーターサイクリストの間で、良く知られているサクセスストーリーがあるわけですから。うちのオートバイの中には、まさにアイコン化された物がいくつかありますからね。つまり、新の歴史的な遺産を有していると言うことで…将来的には、スズキのマイルストーンに焦点を当てて行くつもりです。」

【ブランドを宣伝するにはレース参戦が最適だが、早々にスズキがモトGPやSBKに正式復帰する可能性はありそう?】
「モトGPで勝利することは、当然、うちにとって実に重要なことです。しかしながら、全ての二輪愛好家に提供できる総括的なラインナップがない限り、あまり意味はないでしょう。
今は、そのような状況ではないでしょうね。ですから、総括的な製品ラインナップを早々に提供することが重要だと考えています…昨今の、すべての二輪愛好家に満足していただけるようなラインナップです。
そうした諸々が上手くいくようなら、レースに復帰し…勝利を目指していきますよ。」

【現在、『GSX-R』等のスーパースポーツ部門は停滞気味だが、ニューモデルを投入し続けているメーカーもあり…いつ頃、新『GSX-R』機は発売されそう?】
「その件については、先程の回答に関連してきますね…現在は遵守すべき新たな規制があり、当社の各モデルをそれに適応させるべく懸命に作業を進めているところなのです。
とは言え、規則に適応させるだけではなく、操縦してみて楽しいものになるよう、最善を尽くすことはお約束しますよ。」

【10年後、二輪業界はどうなっていそう?】
「現在、目の当たりにしている変化があまりにも急速に進んでいるので、10年どころか、2年先ですら推測は難しいぐらいでね!
冗談はともかく、ここ最近は車両すべてが電動化されるような気配だったじゃないですか…あっちでもこっちでも、『EV、EV…』と連呼してね。
ところが、それが変わりつつあるようで…いや、既に変わってしまってるんですよ。
内燃エンジンを使っているものの、水素などを利用するバイオ燃料テクノロジーにより、サステナブルかつ乗って楽しいオートバイを利用できるようになるでしょう。
スズキにとっては、それこそ未来のオートバイの鍵となるでしょう…『Fun to ride』と言うコンセプトのもとにね。」

(参照サイト:『Motosprint』)
(Photo:Wikipedia

POSTED COMMENT

  1. nav. より:

    バイオ燃料で内燃エンジンを走らす。
    これが何年後に実現するか待ち遠しいです。
    そうなるまでは自分何も買えん気がしてます(涙)

    電気オンリーのEV車なんて、太陽光発電でもしない限り怖くて遠出できんす!

    エンジンの音も聞きたいしね!

  2. KG より:

    この長文を解りやすく翻訳した
    キリコさんスゲー❗。

  3. Apex より:

    なんだかこれを読む限り、SUZUKIの再参加はなさそうな感じですね。残念だな。。
    KTMは時間かかりそうですが、オーストリアが国策的につぶさないような気がしているのでたぶん大丈夫そうな気がしてます。

  4. バリー#7 より:

    電気しか無かったら、東日本大震災の時や能登のような場合に困っちゃうし、バッテリーの廃棄はどうするのかとかね

    スズキの二輪ラインナップもだいぶ充実してきたよね。一時期はサイト見に行くと悲惨だったものな〜
    もう一度、MotoGPの舞台で佐原さんを見たいものだと思う、新レギュ発行後かな?

  5. suzuking より:

    なんだかこれを読む限り、SUZUKIの再参戦はありそうですね。期待してます。
    徐々にラインナップが充実してきているので、2027年のレギュレーション変更に合わせて来るような気がしてます。

  6. fuji より:

    要約すると、レース結果が売り上げに影響ないから参戦しても意味はないないってことなんだろうな。
    「オートバイ シェア 世界」でググったらスズキより売り上げが高くてロードレースしていないインドメーカーが2社あった(Bajaj、Hero)。
    数年前までMoto3に出ていたマヒンドラマヒンドラはランキング圏外。

  7. Formula750 より:

    ヨシムラに頑張ってもらうしかないようですね

  8. maxtu より:

    10年後、二輪業界はどうなっていそう?

    電動キックボード、電動モペットだらけになってたりして…

  9. きゃめる より:

    言うても鈴木社長の社長室には、未だにMotoGP時代のチームウェアやヘルメットが所狭しと飾られてますからね。
    諸々が解決して道筋が立ったら、再び参戦はするでしょうね。

  10. 桑田裸郎 より:

    環境に配慮するんならeスポーツ化しかないな。バイク型の筐体を用意して。
    絶対見ないけど

  11. かつさん より:

    もう復帰することはないと言い切って辞めといて、数年でそんな発言なかったような気配、鈴木も本田も恥ずかしくないのかね?

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