MotoGP

グレジーニ『マルク・マルケスの操縦について』フランキー・カルケーディ

『カルケーディ:マルク・マルケスの操縦法について』

マルク・マルケス(31才)は2013年にホンダファクトリーからモトGP昇格し、2019年までに6回タイトルを獲得した。
2024年にドゥカティグレジーニに移籍し、決勝で3回優勝した。表彰台は計20回(決勝10回、スプリント10回)だった。
2025年はドゥカティファクトリーから参戦する。

★先日、グレジーニチームのフランキー・カルケーディ(マルク・マルケス担当のチーフメカニック)が、英サイト『Crash.net』のインタビューで次のように話した。

【もっとも印象に残る勝利は…?】
「複数の理由から、ミザノでの優勝でしょうねぇ…色々なことが重なった結果の勝利なんで。
まず第一に、ああ言うコンディションに対するマルクの能力の高さですよ…誰もマルクを抜けず、そばに寄ることさえできなかったでしょ。
トラック路面はレース後半になっても乾いたままで…ペッコ(バニャイア)なんか、ミザノは十八番コースなはずなのに、そのペッコを抜いて引き離したんだから。
右回りコースでもやれるんだってとこを、マルクは証明しましたね。」

【アラゴン&ミザノで優勝した際は、タイトル争いに加わっていけると思った?】
「マルクにはマルクの目標があり、グレジーニにはグレジーニの目標がありますからね…まぁ、もちろん、将来的にはマルクの目標も変わるんだろうけど。
今シーズンに関しては、マシンの各面を掌握することに集中しているようでした。
選手ならば誰であれ、長所/短所があるものでしょ…今も言ったように、今年一番嬉しかったのは、シーズン終盤に右折の高速コーナーが改善されたことなんですよね。
シーズン序盤は、確か、コーナーで0.3〜0.4秒失速してたはずなんで。けっこうなもんだったんですよ。
だから、最終的にあんなに右折コーナーが上手くなるってことは、現在、本人が弱点だと思ってるエリアも将来的に伸ばすことができるんじゃないんですか…とりあえず、そう言っておきますよ。」

【ちなみに、左折コーナーについては?】
「マルクの操縦についてはねぇ…それについては、マルクとも大笑いしてたんですよ…ここ数週間は特にね。
いったいどうやって左折してるんだか、かなり長いこと疑問だったんでねぇ…とにかく、レベルが別次元なもんだから。
今は具体的にどうやってるかは分かったんですが…ただ、口で言うのと実際にやってみるのでは、まったく別の話だから!
マルクのデータを見たことのある選手なら、絶対に試してみたと思いますよ…ただ、頭では分かっても、実際にやれるかどうかは別の話でしょうね!」

【あのマルク・マルケスが加入したわけだから、開幕時のプレッシャーは物凄かった?】
「まぁ、(2023年11月の)ヴァレンシアテストでは、棒立ちになって『ウワァァァ〜!』って叫んでしまいましたね…人生初だと思うんですけど。
あの日の朝、ピットボックスに行ったら、外に200人ぐらい集まってたもんですから。」

【最終戦が終わった時は感動した?】
「幸福感と残念な気持ちが同時に沸きました。
マルクは尋常じゃないリスクを負ってきたわけで…どんなチームなのか、どんなスタッフなのかも分からない中、型落ち機でレース参戦してきたんですからね。」

(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram

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POSTED COMMENT

  1. Apex より:

    これは前から疑問で、マルケスが左コーナーが強いのはリヤブレーキの使い方が神がかってるからで、右コーナーは内足を外したりで操作しきれてないからだと思ってるんですが、どうでしょう?

    今は全マシン、指でリアブレーキ操作できるようにもなってるのかな?もしくは怪我の影響か?

    外にメディアが200人待機は圧倒されるでしょうねw

  2. としあき より:

    序盤は不仲説まで流れたうえに
    マシントラブルがあるたびにSNSで世界中のマルクのファンから集中砲火されかねない
    カルチェディにとってもかなりプレッシャーの1年だったと思いますが
    振り返ってみればシーズンのちょうど半分表彰台ですか
    まずまずなんじゃないですかね

    十数年マルクと一緒だったサンティの代わりにチーフメカとして働くなんて
    誰にとっても難しいことだと思いますから

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