『ダッリーニャ:よくドゥカティのエンジニアが他メーカーに引き抜かれてるが…』
★エンジニアのジジ・ダッリーニャは2013年末にアプリリアからドゥカティに加入し、ゼネラルディレクターを務めている。
★近年のドゥカティはライダー部門で3年連続、コンストラクター部門では5年連続タイトルを獲得している。
★先日、ダッリーニャ氏が次のように話した。
【モトGPはドゥカティが圧勝しているが…】
「あくまでも勝つことが重要だと思ってます…圧勝することではなくね。
圧勝すると反感を買ってしまうものでしょ…だから、このまま勝ってゆくことを考えて努力していきますよ。
まぁ、多少やりすぎてしまうこともあるだろうが(笑)…とにかく、目標は毎年どんどん成果を上げていくことではなく、あくまでも勝つことですから。」
【貴方達はモトGP機の技術面を発展させているが、特に大きかった改革と言えば…?】
「エアロダイナミクス関連は、マシン開発の方向性を100%変えましたよね…まぁ、ベストアイデアと言えば、下降デバイスの方ですが。」
【どんな風にひらめいたの?】
「マシンの性能がエンジンパフォーマンスのみで決まる時間は、かなり短時間だと言うことに気づいたのですよ…なぜならば、マシンにはウィリーする傾向がありますからね。
それで、重心を調整するための完全自動システムを作ろうと思ったわけだが、実現はかなり難しかったので…ライダーによる操作を介入させることで、システムを簡略化させようと思ったわけです。」
【よくドゥカティのトップエンジニア陣が他メーカーに引き抜かれているが、あまり影響は受けていないようで…】
「チーム全員ができるだけ高い知識を有しているべきだと、私は思うんですよ…そのために、エンジンの技術ミーティングには他のエリアの担当者も参加させています。例えば、電制関連やフレーム担当のエンジニア等もね。
組織内で各人が深い知識を有し、可能ならば、さらに深めていけるようにしています。
そのようにしていれば、常に学習意欲のある人材が揃い、誰かが抜けても後を引き継ぐ適任者がいると言うわけでね。
代わりの人材は常に確保されているし、ドゥカティは技術スタッフを外部から登用したことは一度もないんですよ。」
[ 後半に続く ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
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5年連続だと余裕ですね。
日本メーカーは、もうアイディアを出し尽くした感が有るので仕方ないのですが、ヤマハもホンダも自分達の力で復活して欲しかった。日本メーカーの技術者が中国に引き抜かれると、日本の技術が盗まれると叫んでいる方が多いけど、バイクレースの世界では日本メーカーが引き抜いているのは残念ですね。
お〜ば〜け〜だ〜ぞ〜じゃないんだから(笑)
よくこんな写真あったな(笑)