『クアルタラロー:これが僕からヤマハへの最後のチャンス』
★1月31日、ヤマハ陣営の2025年プレゼンテーションがクアラルンプールで行われ、ファクトリー選手(クアルタラロー&リンス)やプライベート選手(オリヴェイラ&ミラー)が新カラーリングを披露した。
★ファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー)のコメント。
【ヤマハ陣営に入って、かなり長いのでは…?】
「今年で7年目です。」
【イタリアではよく、『7年目が危ない』なんて言うが…】
「そうならないで欲しいですねぇ(笑)!フランスだと『3年目が危ない』って言うんで、そこは乗り越えられたから。」
【ヤマハ継続を決めた理由を話してくれる?】
「実のところ、けっこう長いこと話し合ったんですよ…契約自体はシーズン早々に決まったけど、そこに至るまでの話し合いが長かったんです。あと、アプリリアの方とも話し合ったし。
ヤマハの方とは、けっこう色々なテーマについて話し合って…もちろん、僕の要望はすべて聞き入れてもらえました。
(新テクニカルディレクターの)バルトリーニも入ってきたし…多分、ヤマハ継続の一番大きな理由は彼の加入でしょうね。おかげで、このプロジェクトを信じることができるようになったんで…それまでは、もう無理って感じだったから。
とにかく、彼の加入で気持ちが決まり、『このまま開発を続けて、エアロダイナミクスの方も頑張ろう』って思ったんです。」
【今年は新プライベーター『プラマック』も加入し…】
「そうですね…それも僕の要望の1つだったんです。プライベートチームのことも話し合ってはいたんですが、ただ、実現が一番難しいことじゃないですか…しかも、セミファクトリーにできるようなチームってことなんだから。
でも、プラマックはドゥカティでステップアップしてきたチームですからね…うちでも、そう言う風になって欲しいと思ってます。」
【V4エンジンも開発中だが、日本に見に行く予定はあるの?】
「実は、僕が上げた要望の中で、そんなに優先順位は高くないんですよ…ホンダがV4エンジンで苦戦してるんだから、V4エンジンにしただけでは駄目だと思うんです。
もちろん、並行して進めてゆくことになるだろうけど、でも、今は並列4気筒の方に集中してますよ。テストでも、そのつもりです。」
【新テストライダーについては?】
「既にドヴィやクラッチローとの話し合いは済ませてます…良好関係なんでね。
アウグスト・フェルナンデスについては、マイオ・メレガッリ(チームマネージャー)の方と良く話してるんですが…うちのテストチームにはモトGPのフレッシュなライダーが必要だってことだったんで、良い人選だと思いますよ。今回の冬季テストで、どう言う結果が出るか楽しみにしてます。」
【開幕を控え、いまだタイトル争いが出来るマシンが手に入らない状態だが…】
「キツイですよね…でも、ヤマハに対して、これが僕からの最後のチャンスですから。とにかく、僕はこのプロジェクトを信じてるんで。戦闘力を上げられるかどうか…今が重要な時なんですよ。
もちろん、早々に勝てるようになるとは思ってないけど、でも、予選2進出やトップ5〜7争いとか…もしかしたら、表彰台争いが可能なこともあったりしたら凄いでしょうね。」
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)