『メレガッリ:なぜ、これほど前進できたの?』
★2月5〜7日、セパンサーキットでモトGP公式テストが行われた。
★ヤマハ選手の3日間総合順位は以下のとおり。
3位ファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー、1’56.724)
10位アレックス・リンス(ヤマハファクトリー、1’57.351)
12位ジャック・ミラー(ヤマハプラマック、1’57.452)
17位ミゲル・オリヴェイラ(ヤマハプラマック、1’57.960)
20位アウグスト・フェルナンデス(テストライダー、1’58.697)
23位アンドレア・ドヴィツィオーゾ(助っ人テストライダー、1’59.929)
★セパンテスト最終日の午後セッション中、ヤマハのマイオ・メレガッリ(チームマネージャー)が次のように話した。
【今年のヤマハはシェイクダウンから好調で…】
「まぁ、タイムを見る限りは合格点で…少なくとも、私としてはポジティブだと思ってます。少なくとも、タイムは良かったですからね。
午前セッションのタイムアタックの結果、ファビオ(クアルタラロー)が3位に就いてるでしょ…悪くはないわけで。この5日間はずっとポジティブでしたね。
シェイクダウン中から、なにかしら結果が見えてきたって感じですかねぇ。セパンテスト最終日の午前セッションで各ファクトリー選手らがタイムアタックをするだろうから、個人的には、そこできちんと確認しなければと思ってたんです…そこで真の状況なり、うちの順位なりが分かるだろうとね。
当初、冗談で『1分56秒台を出して、テストを締めくくろう!』なんて言ってたんですよ…あくまでも、キツいジョークって感じで言ってたんですけどねぇ。」
【初日に56秒台を出せば、そう言うジョークも言わないわけで…】
「私がそうやって言ったのは、シェイクダウン初日で…そうしたら、昨日のファビオの理想タイム(※4つのセクターのベストタイムを足したもの)が1分57秒0だったんですよ。
だから、今朝、『あとちょっとだな…今日中に56秒台が出せるかも』なんて思ってねぇ。
もちろん、その時は順位のことはそれほど重視してませんでした。ただ、首位とのギャップを大きく縮めることについてはねぇ!
去年のテストは本当に酷かったから。」
【なぜこれほど前進できたの?】
「ご存知の通り、いつものようにマシンには大きく手を加えてないんですよ…いくつかのエリアを改良しただけでね。
こうした各ステップアップのおかげで改善されたのか…もしくは、なにかしらの結果につながったのか。
私が思うに、4選手体制のおかげで何かが生まれ始めたのかもねぇ…今回は良いスタートになりましたよ。
我々の間の調整が、日本の方で始まったとでも言うか…マシンの組み立てには全員で行ったんですが、まるで『ビルディングチーム』みたいだ…なんて、家族に電話してたんですから。
あの辺りから双方のインターフェイスが上手くいくようになったんでしょうね。そして、ここで共にテストを開始し…あと、『プラマック』との関係などは、とにかく良いこと尽くしって感じですよ。
できるだけ上手く活用していかないとね。」
【クアルタラロー選手によれば、作業の進め方も改善されたそうで…】
「スピードアップしましたね…全選手が同じマテリアルですしね。何か試す時は、3選手が試して…まぁ、4人全員が試すこともないわけでね。
3選手がOKを出さないなら、4人目が試す必要はないでしょ。先に進めないとね。こうした作業スタイルにより開発がスピードアップし、エンジニア陣も先に進めるわけだから。
まぁ、フィロソフィやアプローチ法、作業法、情報交換など、色々なことが少しづつ重なってるんですよ。以前は1つの方向にだけ進んでいたが、今はねぇ…。」
[ 後半に続く ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
クアルタラロが強気な交渉したこと、ステップアップさせてくれた義理を通した結果がヤマハの首脳陣を動かしたんでしょうね。
ここまで良く我慢したと思います。
それがいよいよ形(マシン)に表れて、ドゥカからもライバル視されるようになったのは凄いと思います。本当に今シーズンが楽しみです。ホンダも頑張って!
タイムより順位で3位はファビオ本人もエンジニアやメカや日本のヤマハ陣営もイタリアの陣営も胸を撫で下ろし喜んでいると思います。
選手の多くが3日間各メーカーのマシンが走り倒したので、各所にタイヤカスが張り付き元々グリップレベルが高いトコロが更にグリップが上がっていたので、他サーキットと同様の結果が出るかはわからない。と難しい選択をブリーラムへ後回しにしているメーカーもあるので、同条件での順位が遂に此処まで来たのは嬉しい。
ドカの三味線があるんで実質トップテンタイムはいないでしょう
11位からのスタートだな
ファビオが5戦でポディウム上がれなければ終わり
昨年のマレーシアGPの予選タイムは、クワルタラロが1分57秒592。1秒近く縮め、バニャイアの予選タイムに肉迫しているのは凄いこと。開幕が楽しみ。
あとは、ミシュランが意地悪しないことを祈ります。
大事な事は、自分たちの理想的なM1のベースが出来てる事で、タイムとかドゥカがとか余り気にする
事でもないのかなと。開幕までしっかりと仕上げて欲しい。恐らく改善された部分は、各種電子デバイス
がドゥカ勢レベルに追い付いて来たんじゃないだろうかと推察。更に頑張ってもらって開幕までに
戦闘力を高めて、前半戦にはスプリントポディウムに食い込み、中盤では決勝レースもポディウムに
上がれたらいいかなあと。頑張れヤマハ!
カネ次第じゃない?
許年末から今年に渡って掛けたカネを今後も
継続して掛けられるとは到底思えないもの。
コロナ禍も終わってレジャー系の売上も下落傾向にあり
尚且つ世界不況に突入して確実に売り上げが落ちていく
過程でどれだけ我慢してレース予算を出し続ける事が出
来るかどうか。
そこが勝負だろう。