
『ザルコ:酷暑については、鈴鹿8耐も大変だったんで…』
★2月28〜3月2日、タイGPが行われ、モトGPクラスのヨハン・ザルコ(ホンダLCR)が予選12位、スプリント10位、決勝7位だった。
★決勝後、ザルコ選手が次のように話した。
【今週末については?】
「決勝7位には満足してます…期待はしてたけど、取れるかどうかは分からないから。
スプリントとは違うタイヤで走ることにして…上手くいきました。このマシンで伸びてこれて嬉しいですよ…必要な感触も掴めてきたし。
序盤10周は苦戦気味で…他の選手はソフトで戦ってたけど、僕はリアのミディアムタイヤを上手くコントロールしなければならなかったもんですから。
焦らないようにしてたらモルビデッリとオグラがすっ飛んで行ってしまい、僕は10位前後のグループに残りつつ、最後はなんとかしたいな〜と思ってました。
キツかったけど、ラスト15周ぐらいになった時、『我慢しなきゃ』って思って…リアタイヤを上手くコントロールできれば、ある時点から強い走りができるようになるって分かってましたからね。」
【今年は、なかなか良い滑り出しで…】
「トップ陣に迫ってたわけじゃないけど、ポジティブでしたね。昨日のスプリントもそうだけど、まだ新タイヤの問題が解決してないんですよ…リアタイヤをソフトにすると、グリップが出せないんで。
他の選手と比べ、レースの序盤3分の1でロスしてしまって…まさに、新タイヤをきちんと使いこなせないからなんですよね。去年もずっとそんな感じだったんで…まぁ、今回はレースペースが遅めだったんで、助けになってくれたのかもしれません。」
【エンジンについては?】
「いつ改良版が試せるか分からないんですよね…今回なんか、(エンジンのせいで)うちはキツかったと思いますよ。
(エンジンは)セパンの時よりは良いようだけど…ただ、他のメーカーに比べ、うちは酷暑の影響を大きく受けてしまったのかもね。
普通の気温ならどうなるのか…今に分かるでしょう。」
【今回は酷暑が問題視され、ミール選手は火傷を負っていたそうで…】
「僕もふくらはぎに火傷ができました。でも、ホンダ選手だけじゃないから…ミラーもふくらはぎをやってたし、ビンダーも火傷してたんで。全メーカーが、酷暑で大変だったんですよ。
まぁ、大変だけど危険ではないから…単純にマシンにとっては暑すぎるって話でね。ただ、エンジンに影響が出るようなら危険なことになるでしょう…もしエンジンが故障でもしたら、リアタイヤがロックされる可能性があるんだから。
今回は火傷は負ったけど、危険すぎるって感じではなかったですね。鈴鹿8耐の時も高温のせいでマシンから放熱し、6速の時のエンジンからの熱で右足に火傷ができてたんだから。」
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
8耐を経験していると暑さ(熱さ)の基準点は変わるでしょうね。
MotoGPで言うとザルコの言う通り、マシンの危険性は多分に上がる事は観る側も理解しておく必要はありそうですね。
来シーズンから更に灼熱が予想されるインドがGPカレンダー復帰予定です
各メーカーにはライダーの負担にならない排熱エアフローの開発もお願いしたい所ですね
これは年々厳しくなる夏の酷暑に悩む市販バイクユーザーにもフィードバック出来うる開発では…