
『ペドロサ:マルク・マルケスはアンヘル・ニエトと同じ戦略で走っている』
★3月16日(日)、アルゼンチンGPのモトGPクラスでマルク・マルケス(ドゥカティファクトリー)が、決勝首位だった。現在、総合首位(74ポイント)。
★マルケス選手はロードレース世界選手権で90勝目となり、アンヘル・ニエトとタイ記録で3位になった。なお、首位はジャコモ・アゴスティーニ、2位はヴァレンティーノ・ロッシである。
★決勝後、ダニ・ペドロサ(KTMテストライダー、39才)がスペイン『DAZN』で次のように話した。
【マルク・マルケスが開幕戦から4レース4連勝しているが…】
「物凄いですよねぇ…90勝なんて大したもんですよ。今年はさらに記録更新できるんじゃないんですか。」
【あのアンヘル・ニエトとタイ記録となり…】
「昔、アンヘルが現役の頃のレース戦略について話していて…(マルケスと)同じようなことをしてたんですよ…『(他の選手の)後ろに付いて周回が進むのを待ってたもんだ』って。
そして、終盤ラップでオーバーテイクを仕掛けるんですよねぇ。ここ2回の決勝で、マルクもそう言う走りをしてたじゃないですか。」
【今シーズン中に100勝目も可能だと思う?】
「現在、モトGPクラスで優勝できる確率がどれぐらいなのかは知らないけど…5割か、もうちょっとイケるのかなぁ。
とにかく、マルクの記録は凄まじいですよ…今年、レースはまだまだあるんだから、このまま好シーズンを送れば、100勝に迫っていけるでしょう。」
【今年は弟アレックス選手も絶好調で…】
「良い意味で驚いてます…とにかく、最善を尽くしてますよね。レースでマルクがミスれば、アレックスが首位に立つしねぇ。
マルクの方が絶対的に優勢で、ラスト7〜8周ってとこで抜こうとしたのに、アレックスが凄まじいリズムでコースレコードを更新し、マルクをさらに0.3〜0.4秒引き離して苦戦させてたことがあったじゃないですか。」
【一方、フランチェスコ・バニャイアは表彰台から外れてしまい…】
「多分、ペッコにとって理想的な流れになってないんでしょうね。あんな風にマルクが完璧なレースウィークを続けていて、しかも、他の選手にまで抜かれてポイントを取りそこねたわけでしょ。
もちろん、今後、ペッコにとって有利な流れもあるだろうし、PP獲得やレース優勝もできるだろうけど。ただ、その時、気をつけなければならないのは…ペッコがマルクとのポイント差を縮めようとする際、2人の間に割って入る選手がいるかどうかってことですよね。あと、ポジティブな面にも目を向けるようにしないとね。
昨年までのペッコにはミスや転倒が見られたけど、今年はスプリントも決勝もきちんと完走し…ポイントを確保してるじゃないですか。あとは、早々にセッティングを改善し、今後のレースで戦闘力を上げられると良いんですけどね。
オースティンはマルクの十八番トラックだから、それ以降でペッコがこの状況から脱出できるかどうか…なんですよねぇ。」
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
ニエトの走りをリアルタイムで(私今年57歳で雑誌の小さな記事でしか知り得なかった)知っていそうな物言いには驚きました。17〜8歳違いますからねぇ~!
現役当時生まれていたのかなぁ!?
そういえばスプリントの優勝は普通に優勝回数に加えらてるのかな?全部勝てば、44勝プラス。昔と違ってレース開催数が全然違うから今後飛躍的に数字はのびそう。
去年のペッコには”転倒しない安定感”が欠けていたけど、今年は”とにかくスピード”なのかもしれないね。転ぶことを恐れていてはマルケス兄弟にはついていけない。まずは速さをみせなければ。なのか。
いやいや、シーズンを通せば結局は安定感がものをいうのか。ファンとしては今後が楽しみ。
とはいえ、マルクは安定して四連勝してるんだけどね。まだ二戦だけど。
ニエートは50や125の小排気量だったので、スリップを多用した走りでした。終盤トップに出て独走優勝がいつものパターンだとライダースクラブでいつも読んでいました。
ロッシも同じようなレース展開していましたよね。
公式記録にスプリントの優勝や表彰台は入りませんよ
とはいえ開催国数自体が増えてるので1シーズンに稼げる勝利数なんかは昔より増えますが
今回マルクがスペイン人でも一目置かれたレジェンド、アンヘルニエト氏(イタリー人で例えるならジャコモ氏的な
ポジション)の記録に肩を並べた事で、アンヘル氏にフォーカスされたからペドロサも言及したのだろう
けども、若い連中には何の事やらピンと来ない例え話でしょうね。自分だって流石にジャコモやアンヘル
の走りなんて流石に知らないですし、彼らが当時どんなストラテジーでレースをしてたなんか知る由もない
訳で。ただアンヘル氏は、人柄などや人望もあって、マルケス母が不安に苛まれた時、寄り添った
思い遣りのある方だったようですし、そう言う点でペドロサも、良い意味で引き合いに出したのかなと。
結局、コンペティターもヒトの質なのだなあと思います。