MotoGP

ホンダ復活の兆し『この4年間、モトGP撤退の噂もあったが…』ルーチョ・チェッキネッロ

『チェッキネッロ:この4年間、ホンダ撤退の噂もあったが…』

★3月16日(日)、アルゼンチンGPモトGP決勝でのホンダ選手のリザルトは以下のとおり。

6位ヨハン・ザルコ(ホンダLCR)
9位ジョアン・ミール(ホンダファクトリー)
10位ルーカ・マリーニ(ホンダファクトリー)
18位ソムキャット・チャントラ(ホンダLCR)

アイ・オグラ失格により、ザルコ以外の選手は順位が1つ繰り上がった。

★決勝後、ホンダLCRのルーチョ・チェッキネッロ(チームマネージャー)が次のように話した。

【以前に比べ、インタビューが楽しくなっているのでは?】
「かなり楽しいですね(笑)!ただ、浮かれてはいませんよ…アルゼンチンのトラックは、これまでもホンダ機向きの傾向がありましたからね。」

【とは言え、こう言う形でシーズンを始められるのは違うものでしょ?】
「多少は改善されるだろうと思ってました…昨シーズン後半が上り調子でしたから。昨年、ホンダHRCサイドは懸命に作業を進めていたし、その成果が出始めていると言う感じだったんです。9月のミザノテスト後は、目に見えてそんな感じで…シーズン序盤にもちょっと前進してたんですが、9月にはもう一歩前進したんですよ。
冬季間中も作業は続けられ、セパンテストでホンダが投入してきた物すべてに多少の改善が見られたんです。だから、まだ前進できるだろうとは思ってはいました。
とは言え、ここまで著しく前進できるとはねぇ…2戦目にして1列目スタートが叶うとは思ってなかったですね(※ザルコ選手が予選3位だった)。」

【そして、決勝ではホンダ選手3名がトップ10入りし…】
「ホンダ機が改善され始めている…復活し始めていると言う現れでしょうね。」

【相変わらず、ドゥカティ最強だが…ホンダ勢トップがザルコと言うのも奇妙なもので…】
「ここまでホンダがずっと努力し続けていたからだと、私は言いたいですね。
私が思うに、コロナ禍の最中、日本メーカーは孤立を余儀なくされ、欧州メーカーの進化レベルを認識できなくなっていたのでしょう。
平常時に戻った際、日本メーカー機も進歩はしていたものの…ドゥカティ機は既に先を行ってしまい、しかも、どんどん進化していき…日本メーカーは遅れを取ってしまったんですよ。
この4年間、1.5秒の差を0.5秒にまで縮め…どれほど苦労したことか。
ヤマハも含め、日本メーカーはこの差を縮めるのにとてつもない努力をしてきたんです。マシン自体は改善されていたものの、他メーカーがさらに進化し続けていますからね。」

【この4年間、『ホンダは撤退するつもりだ』と言う声もあったが…そう思うことはあった?】
「一度もありません。こうしたことは、ホンダ経営陣が創立者であるソウイチロウ・ホンダに対して抱いている尊敬の念に関係しているように思うんですよ。
晩年、ソウイチロウ・ホンダは、『ホンダなくしてレースなし』と断言していたそうなんです。つまり、ホンダはレースを続けるべきなんですよ…もしかしたらホンダは二輪レースを放棄し、F1に集中するかもなんて話を聞くと、私はいつも当惑していたもんです。私は、そんなことはないと信じてましたからね…ホンダと言えば、オートバイ売上が年間2000万台に達する企業なんですから。
ホンダの哲学からすれば、解決できないから撤退するなんてあり得ません…困難に立ち向かって行くのがホンダの哲学なんですから。」

(※管理人注:ホンダ公式サイトでは『レースなくしてHondaなし』と書かれているのですが、記事原文が『ホンダなくしてレースなし』だったのでそのまま記載しました。)

[ 中編に続く ]

(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram

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POSTED COMMENT

  1. フルバンク より:

    ザルコ様ですね。
    ミルは順位はともかく、好感触で立ち上がり加速とエンジン性能上乗せすれば充分戦えると言っている。
    マリーニがねぇ~テスター向きと言うか…
    テスター向きはタカが居るのでねぇ~

  2. なし より:

    台数もカブとかじゃ…。そして順位もドカのセミワークスが減った事も起因してると思う。それだけドカの完成度が高いと思う。マルケスの偏ったマシン作りからの脱却はまだまだ先の様な気がする。

  3. ホンダ乗り より:

    ホンダ2輪事業部 2024 4月〜12月営業利益3258億円
    ドカ 2024年通期 営業利益147億円

    …カブとかとは?

  4. APEX より:

    本業をしっかりやってるのは素晴らしいことよね。

    屋台骨がしっかりしてればホンダはF1みたいに一度ダメになってから最強に立て直す社風みたいだから、来年あたりはトップ争いが出来るのかな!?

    その時はトプラクかアコスタが乗ってるのかも?

  5. きゃめる より:

    ホンダが二輪撤退なんて言うのは浅知恵なメディアの戯言ですね。はなからあんな記事信用してません。F1ならその傾向強いですけどね。二輪から始まった企業ですから絶対撤退はない!
    あと去年通してSAKURAのエンジニアが奮闘しまくって今の結果ですから、今年から加入したアルベジアーノとかエスパルガロなど外部のチカラが加入して来季には優勝争いまでもっていきたいと思ってるでしょう。

  6. としあき より:

    HONDAは在籍時最後2年もマルケス好みじゃないマシンをマルケスに渡してたのに
    低迷が続くうちはずっとマルケスのせいになるんですね

  7. RR より:

    カブとか、かぁ。すごい言葉を聞いたなぁ・・・

  8. やまちゃん より:

    まあ、ドカは小さな会社で従業員も資産も少ないので売上少なくてもレースで勝てばそこそこ売れるし利益率高そうだから、やっていけるのでしょう。
    ホンダはでかいし、ドカ程レース中心の会社じゃないので経営やっていくためにはそこまでレースに予算当てられないんでしょうね(HRCのF1への予算配分の影響もあったりして)

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