
『バニャイア:2024年機について、僕の説明が上手く伝わってなかったようで…』
★3月28日(金)、アメリカズGPのモトGPクラスでフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が、午前セッション(FP1)6位、午後セッション(PR)10位だった。
★28日(金)のセッション終了後、バニャイア選手が次のように話した。
【今日のセッションについては?】
「全体的にポジティブでした…フィーリングが掴めたんで満足してます。特に、ウェットの時は時間がかかるのに、今日はすぐに良い感じだったんで。
セッションのコンディションはベストとは言えず、フロントソフトに履き替えたほどで…それでも、このコンディションを活かすことができませんでした。
とにかく、10位にはなったんで…全体的には満足してます。」
【首位はマルク・マルケスだが…太刀打ちできないって感じ?】
「いやいや、まぁ…どうですかねぇ。これから分かるでしょう。いつも通り、速いけど…決勝は明日なんで。明日、分かるでしょう。
僕のマージンはけっこうあるんですよ…今日はリスクを冒したくなかったんです。既にリスクは負ってましたからねぇ…ソフトタイヤだとコーナ進入が大変な箇所があったんで。
上手くやれてる選手のデータと…つまり、マルクのデータと比較検証してみました。僕は進入フェーズ全体で、かなりロスしてたんです…かなり切れ込む感じなんですよね。
全体的にはリスクを負わないようにし、トップ10内に入ることを重視しました。これまでとは違って、安心できますね。」
【これまでの2GPより良い感触なの?】
「ええ、全然良いですよ。」
★27日(木)、バニャイア選手がイタリア『SKY』のインタビューで次のように話した。
【アルゼンチンGP決勝後、貴方は『2024年機の完全版に替えるつもりだ』と言っていたが…】
「英語インタビューだったんで、多分、上手く説明できなかったんだと思うんですが…僕が言いたかった表現にならなかったようで。
僕は、2024年機に感じていたフィーリングを取り戻したいと思ってるんです。(2025年機は)技術的に進んでるんだから、当然、力が上なわけで…うちとしても、そっちに注力しないとね。
今、僕が苦労しているのは、いくつかの操縦において同じスピードを出せないと言う点だけなんです…だから、今はその辺に手を入れてるところです。セッティングを元に戻すようなことはしませんよ。」
★なお、バニャイア選手は現状改善を目指し、自身で分析する他に専属トレーナーやマネージャー等とも話し合い、多角的な面から検討している。
また、毎週土曜のランチトレーニングでは師匠であるヴァレンティーノ・ロッシからもアドバイスを受けている。
(参照サイト:『Moto.it』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
バニャイアの発言は私達には次のレースから24マシンにすると伝わっていたが、本人曰く24のフィーリングを取り戻したいとは違いがありますね。
やはりイタリア後と英語でもニュアンスの違いで相手の受け止め方が大きく異なる事が今回の出来事でよく分かりました。
選手とメカやエンジニアやチーフEやチームマネージャーへ正確に伝える大切さや、日本人が英語のみでは苦しいのもよく理解出来ました。