MotoGP

2025アメリカズGP【モトGP:決勝リザルト&トピックス】

『2025 アメリカズGP モトGP 決勝リザルト&トピックス』

★3月30日(日)、アメリカズGP モトGPクラスの決勝が行われた。

★スタート直前、兄マルケスがドライタイヤに替えるためマシン交換を決行し、これにバニャイアや他何名かの選手が続き、最終的に半数以上の選手がマシン交換を行った。
このため、スタート遅延のルールが施行され、15分遅れで開始した。なお、2回目のフォーメーションラップでは全選手がドライタイヤを装着していた。

★総合順位は以下のとおり。
首位アレックス・マルケス(87ポイント)、2位マルク・マルケス(-1ポイント)、3位バニャイア(-12ポイント)、4位モルビデッリ(-32ポイント)、5位ディッジャ(-43ポイント)、6位オグラ(-62ポイント)

★トップ10はドゥカティ4名、ヤマハ2名、アプリリア2名、KTM1名、ホンダ1名。

★ルーキー勢は9位オグラ、16位チャントラ。アルデゲルは5位走行中に転倒リタイア。

★ドゥカティ

首位フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー、VR46ライダーズアカデミー)。今シーズン初優勝、モトGP30勝目。土曜スプリントより好調で、第4ラップでコースレコードを更新しつつ、弟マルケスを抜いて2位に就いた。
チームメイトのマルク・マルケスはリタイア。土曜スプリント以上の好スタートを切り、バニャイアの速さに触発されたのか3周連続でコースレコードを更新した。第8ラップではバニャイアを2.2秒引き離していたが、第9ラップの第4コーナーで縁石に乗り、首位走行中にスリップ転倒した。右ペダルが欠落した状態でレースに戻ったが、第13ラップでチャントラに抜かれた後、リタイアした。

2位アレックス・マルケス(ドゥカティグレジーニ)。今シーズン6回連続2位。兄マルクを抜き、総合首位に浮上。
チームメイトのフェルミン・アルデゲルはリタイア(昨年はモト2総合5位)。レース終盤に大幅にペースを上げたが、5位走行中に転倒。初めて興味深いレースを披露した。

3位ファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ドゥカティVR46)。2023年カタール戦以来、久しぶりの表彰台。今年はセパンテスト初日に肩を脱臼し、手術を受けている。
チームメイトのフランコ・モルビデッリは4位(VR46ライダーズアカデミー)。

★ヤマハ

5位ジャック・ミラー(ヤマハプラマック、昨年はKTM機)。グリッド9位スタートから追い上げた。今回はタイヤが最後まで保った。ヤマハ機1年目にして、メーカー首位を獲得。
チームメイトのアウグスト・フェルナンデスは13位(テストライダー)。ヤマハ機での初参戦。ミゲル・オリヴェイラ代役。

10位ファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー)。
チームメイトのアレックス・リンスは11位。

★アプリリア

6位マルコ・ベッツェッキ(アプリリアファクトリー、昨年はドゥカティ機、VR46ライダーズアカデミー)。
チームメイトのロレンツォ・サヴァドーリは15位(テストライダー)。ホルヘ・マルティン代役。

9位アイ・オグラ(アプリリアTrackhouse、昨年はモト2総合首位)。
チームメイトのラウル・フェルナンデスは12位。

★KTM

7位エネア・バスティアニーニ(KTMテック3、昨年はドゥカティ機)。グリッド17位から驚異の追い上げ。
チームメイトのマーヴェリック・ヴィニャーレスは14位(昨年はアプリリア機)。

※KTMファクトリーは両選手ともリタイア。アコスタ選手は今回も無理をしすぎて転倒。

★ホンダ

8位ルーカ・マリーニ(ホンダファクトリー、VR46ライダーズアカデミー、ロッシ異父弟)。
チームメイトのジョアン・ミールはリタイア。転倒。

16位ソムキャット・チャントラ(ホンダLCR、昨年はモト2総合12位)。
チームメイトのヨハン・ザルコは17位。ホンダ勢トップで10位走行中に転倒。

『2025 アメリカズGP モトGP 決勝リザルト』



『2025 アメリカズGP モトGP 総合順位』




(Photo:Motogp.com

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POSTED COMMENT

  1. フルバンク より:

    難癖になってしまうが、ドライからレインなら未だしもあのマルケス兄が走り出し各選手が続いても既にレイン宣言の後なのでスリック変更組は全車ピットスタートでB.Bと藍選手のみグリットスタートでレースして欲しかった。もうあの選択時点からレースは始まっていた。
    それでもB.Bはマシントラブルでリタイヤだった。藍選手の優勝の可能性が潰れたのは悔しい。

  2. 桑田裸郎 より:

    BSの中上さんと福ちゃんの解説良かった。
    マルクは自分だけ抜けがけしようとしたバチがあたったんやろな。

  3. ok! より:

    マルク、転倒後にすぐ走り出すのはスゲエんですがリアブレーキが掛けられない状態で走行するのは安全面からはどうなの? ブレーキペダル欠損してたら黒旗出てもおかしくないんじゃと思いながら見てました。

  4. バリー#7 より:

    棚ぼたと言う向きもあるだろうけど、チャンスを逃さずモノにしたペッコに拍手
    これでポイントランクでも面白くなってきた。
    しかし、ミールは決勝でも転んで残念だね、ザルコもね。ヤマハはファビオと悪条件に強いミラーとがTOP10入りして、まずまずかな

  5. うに より:

    波乱の幕開けから縁石で見事に転倒。
    策士策におぼれるという感じでしょうか。
    まぁ交換作戦が悪かった訳じゃないけど、それやんなければ勝てたんじゃないかなと思うとどうもね。

    ブレーキはマルケスは左手ブレーキかな。だから問題無いかと。
    あの状態じゃさすがにお手あげでしたけどね。

    そしてやっと勝てたバニャイアといつもの面々。
    ドカ以外はミラー、ベスティア当たりが上手く切り抜けましたね。

    オープニングムービーが中断してマルケスが走ってたから、
    最初お腹でも壊したのかと思いましたよ。

  6. めめ より:

    見てて思ったんですが、かなりドタバタして危険だったんで今回は赤旗で仕方ないのかと思うんですが、選択を誤って出たライダーが救済される形になって公平じゃないと思うんで、今後に向けてスタート前のマシン交換のルール化は必要なんでしょうね
    例えば一度コースに出たらピットレーン入り口から入らないと交換はできないとかって

  7. WALE46 より:

    マルクに非は無いが裁定に極めて不満あり。
    最初からスリックで行くと決めていた小椋藍選手達は?
    赤旗が出た後の小椋選手のやり切れない感を見て余計にムカついた。

    せめて、2019年アルゼンチンの前例に則ってグリッド位置を分ける等の裁定をして欲しかったです。

  8. jdm より:

    ペッコおめでとう。

    結局マルケスを止めれるのはマルケスだけという結果に変わりはないが今回の優勝でメンタルもだいぶ救われたと思うし、その辺りが次戦にどう活きてくるか楽しみですね。

  9. きゃめる より:

    カーブスでの転倒ってのも久々見ましたが名手マルクでも攻め過ぎちゃったね。
    そっからはドカ5選手よりも、アイちゃんとバスティアの追い上げとホンダやヤマハに注目したけど、アイちゃん贔屓であり日本メーカー贔屓の私から見ると複雑な心境。どっちもいい結果を残してほしい!

  10. 坂本八 より:

    たられば、っちゅーか与太話になっちゃーけど
    もし赤旗にならず小椋さん、バスティアニーニさん、
    ビンダーさんの3人でレースしたら誰が勝ったかな?
    アタシは小椋さんが勝ちそうな気がするけど

  11. チャオ より:

    そもそも論で。本来、グリッドに着いた時点でマシンを交換するというのは、もうダメにしないと
    レースそのものをぶち壊してしまうとハッキリと出たアメリカズGPだった印象。まあ自分的には
    セーフティカーのクラッシュという前代未聞のオーガナイズのお粗末さの方が、レッドを出した
    一番の原因だったのではないかと思ってますが。それと、マルケスはフットステップが無くなった
    時点でレースを断念すべき。あそこも運営がオレンジ出すべきだったと思う。KING OF COTAの
    マルケス劇場から引き起こされたバタバタ劇も、通常通りだったとしたら小椋選手がジャイアントキリング
    していた可能性もあり、ビニャが大騒ぎしていた中、冷めた目でベテランライダーを横目にして
    いた小椋選手の冷静さが印象的でした。あとマルケスも、ベテランで現在最強パッケージを手に
    入れているのだから、他のライダーを危険に曝す可能性のある無謀な走りは控えて頂きたいものです。

  12. としあき より:

    いやー予想当たってマルクのひとコケでアレックスがポイントランキングトップになりました(笑)
    継続は力なりですね
    バニャイアもそう
    マルクは無双の2019年もここ落としたんで切り替えていきましょう

  13. ジジイ鑑賞勢 より:

    タイヤ選択の妙でリザルトが二転三転するのは常だけど、流石にFラップ直前の変更は混乱と重大インシデントを招き兼ねないから最低限余裕ある時間制限は必須かと

  14. maxtu より:

    マルケスの敵は己自身と言ったけどそのまんまになっちゃったね
    でも、それはペッコがマルケス弟の前に出たのもあると思ってます
    兄弟ランデブーなんて楽させちゃダメなわけで、二連覇の元王者としてプレッシャーを掛けんとね
    なんにせよ初優勝おめでとう
    周りのライダーにも凄く祝福してもらってたね

    ミスターセカンドことマルケス弟はミルの前例もあるだから、着実にポイントを積み上げるのは恥ずかしいことではない
    転倒もなくどのコースでもある安定感は高評価
    アルデゲルはルーキーらしくて面白かったねぇ〜
    何かを掴んだかも?
    そして、アイは去年の茂木を彷彿とさせるスリック選択、連続シングルポイントで成長中

  15. へほへも より:

    ドカ除いたランキングでは小椋1位!それだけで酒が美味い

  16. Apex より:

    ペッコに抜かれてしまったのがちょっといまいちだけど、アレックス、ポイントリーダーおめでとう!好調なのが証明されてるね。

    3戦を経てGP25との差も徐々に出てきた可能性もありそうだし、今回の転倒をマルケスは大反省して、次から同じことは絶対に繰り返さないモードになって一層厳しくなりそうですが、ひとまず大祝福でしょう!

    そしてポイント的に小椋選手が6位だなんてホントに凄い。
    小椋選手のレースに対するロジックが正しいことが証明されてる。

    今回、気になったのはアルデゲルですね。もしかしたら覚醒した可能性もあり、今後は6台のドカが先頭から占領するような事態になるのかもしれないですね。

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