
『マルク・マルケス、スタート大作戦:時系列まとめ、秘密の会話』
★3月28〜30日、アメリカズGPが行われた。
★モトGP決勝ではマルク・マルケス(ドゥカティファクトリー)がマシン交換のための作戦を実行し、スタート遅延となった。
時系列(イタリア時間)で見ると、次のような経緯で展開していった。
19時15分
モト3決勝は完全ドライレースだったが、モト2決勝直前に雨が降り出し、最終的にウェット宣言がなされた。同レース中、路面が乾いていってるようで、モトGPはドライレースになるものと思われていた。
20時30分
コース上の一部で降雨が続き、雨脚が強くなるだろうと言う予報も出ていたため、モトGP決勝の開始30分前にウェット宣言が出された。
20時38分
フォーメーションラップ中、スリックタイヤを履いていたファビオ・クアルタラローが転倒したが、ジャック・ミラーに牽引され、無事、グリッドに辿り着けた。
20時40分
グリッドで選手らはタイヤ選択に悩み、最終的に3分の2の選手がレインタイヤ、残り3分の1の(おもにグリッド後方スタートの)選手がスリックタイヤを選んだ。
この際、マルク選手は作戦を決行することにした模様。
20時43分
マルク選手がリガモンティ(チーフメカニック)と、以下の会話を始める。
マルク・マルケス
「(グリッド上の)マシンはウェット用にしておいて良いよ…フルウェットだと問題だけどね。あと、もう1台の方は、スリックタイヤにしておくのが良いんだけど…。」
リガモンティ
「(了解しつつ、ピットボックス側のメカニックに向かって)セカンドマシンはドライ用が良い。ドライ用に替えてくれ。」
マルク・マルケス
「ペッコはレインタイヤにしそう?」
リガモンティ
「レインだね。」
マルク・マルケス
「アレックスは?」
マルク・リガモンティ
「分からない。」
20時46分
マルク・マルケス
「(リガモンティに向かって)もし、今、僕がセカンドマシンに乗り換えに行ったら、ピットレーンからの最下位スタートになるんだよね?…ロングラップペナルティにはらないんだよね?」
リガモンティ
「そうだよ…最下位スタートになるんだよ。」
マルク・マルケス
「(満足げな様子になる)」
リガモンティ
「(一瞬、考えながら、タルドッツィマネージャーに向かって)ダヴィデ、今、マルクがスリックに替えるためにピットボックスに向かったら…」
タルドッツィ
「(最後まで聞かず)ライドスルーが科せられるだろうね。」
マルク・マルケス
「(動じない様子で)絶対に最下位スタートになるだけだよ。」
20時50分
(国歌斉唱の最中、マルク選手がリガモンティの耳元で何か囁いている。)
マルク・マルケス
「ラスト3分ってとこで、皆、動かないようなら…僕はピットボックスに走るよ。(ドゥカティ側には)何も言わないでくれよ。」
20時55分
リガモンティ
「(マルクに向かって)マシンは準備できたぞ。」
マルク・マルケス
「じゃあ、計画通りにね。」
リガモンティ?
「フラッグ・トゥ・フラッグにするってこと?」
マルク・マルケス
「そうじゃない…3分前に(マシン交換に)走る方だよ。」
リガモンティ
「了解。」
20時57分
マルク選手がピットボックスへ向かって走り出した途端、バニャイア選手を筆頭に他のメイン選手らも同様に走り出す。
20時58分
10名以上の選手がマルク選手の後に続いた。グリッド上に残った選手が半数以下となったため、レギュレーションに則り、赤旗が提示され、スタート遅延が決まった。
結局、21時10分に再開となり、レースは1周減らされ、全19周回とされた。
21時15分
マルク選手は下降デバイスの起動に何度か失敗するも、最終的には上手くいき、スタートを切るが、第9ラップで縁石に上がってスリップ転倒する。
(参照サイト:『SKY』)
「人をはハメることばかり考えてきた人間の発想。やせた考え」
って解説のアカギさんが言ってました
結局付いて来る選手の多さで思惑は外れ、赤旗後に通常レースになった。
策に溺れるカタチで、自らゼブラに乗り転倒でTHE END。
策士。ペッコをレインで走らせ、自分はスリックで最後尾からスタートを狙った。
やってんなー。
ペッコはより一層警戒を強めると思う。
しっかり作戦を立てて、自身の意志とタイミングで行動したマルケス。(操縦ミスでフイにしてしまったけど。)
そこら辺の事を人任せにして、バタバタした他選手。
違いが大き過ぎる。
走ったのが不味かったね。
普通に鼻唄交じりで歩いていけば、みんな??? となって追いかけなかったかも。
不自然に傘をどかして上を向いてた時点で、何か怪しいとは思いましたが。
>>そこら辺の事を人任せにして、バタバタした他選手。
凄いね、人によっては混乱を招いたマルケスの行動をこのように見る人もいるんですね。
びっくり。
ドタバタ含めて、株で考えるとわかりやすいな。
思いっきりショートして、大暴落を狙う機関投資家。
それに反射的に損切りできるトレーダー。
文句を言うのは、損切り出来ずに傍観して含み損抱える養分。
小椋選手は最初からショートしてて流石。
この件に関しては、坂田和人さんのブログが興味深かったです。
策士だな〜腹黒だな〜と思う反面、勝利の為のその貪欲さ?なりふり構わないところ?ホント凄いわ。逆に笑っちゃいますよ。普通に最強ライダーなのにここ迄すると誰も勝てないわ~転んじゃったけど(笑)
マルクといいシューマッハといいチャンプになる人間って良い意味で貪欲、悪い意味でせこいね^^;
わんちゃんロッシもそんな感じありそうだけど
坂田さんの解説さすがですね。文章もすごくわかりやすくまとめられてて、やはりチャンピオンになる方は違いますね。
ブックマークさせてもらいました。
正攻法でやっても十分強いのにね
まあ、こうやって墓穴ってくれたお陰でチャンピオン争いは面白くはなったけど、小椋藍やビンダー、ベスティアらは面白くはないわな
某所で食い逃げダッシュって笑われてたけどまさにそんな感じだったね
去年マルティンがタイヤ選択でギャンブルして失敗、今後は周りに合わせると言ったのが今のセオリー
1番速いマルケス次第で他が追随するのは当然ちゃ当然
ただ、その策も予想外の遅延、レース短縮で決行され作戦失敗でモヤモヤしながら走り続けツマらないミスで転倒、ステップ片方だけでリスタートもチャントラ、サヴァドーリにまで抜かれ恥をかいた挙句リタイヤ
このレースを見たmoto3の若手ライダー達には騙し討ちより直向きに集中して走るよう、ぜひ反面教師にして欲しいねぇ
勝てば官軍というやつか。負けて道化に堕ちたけど。
成功したかどうかはともかく
勝つためだったらルール内でなんでもやるってのは正しい姿勢だと思うけどな
いざって時に動けない人ほど批判するんだと思ってるよ
せっかくポールポジションなのにそれを捨てて
ミックスコンディションで最後尾スタートを選択とか常人のメンタルじゃないな
結局「最後尾スタートでも勝てる自信があった」ということに尽きるのではないかと。みんなが来るならそれはよし、自分ひとりならそれもまたよし。結果的にはルールの解釈が違ってたみたいだけど、どっちに転んでも大丈夫って思えるその自信たるや…。
今回63は勝ったけど、正直93と63の差は全然縮まってないと感じる。まだまだ勢いは止まらないと思います。
プラス実力もピカ一だから手けられない
まさにロッシの上位互換