
『鈴木竜生:引退後、具体的にどんな仕事をしてるの?』
★2月8日、タツキ・スズキ(27才)が自身のYouTubeチャンネルで、レース参戦終了についての挨拶をイタリア語で行い、3月6日に『Andreani Group(元WP Italia)』の技術スタッフとして働くことを公表した。
★現在、スズキ元選手は、イタリア選手権(CIV)に参戦している選手2名に付いて作業を行っている。
★4月4〜6日、同選手権ミザノラウンドが行われた際、パドック入りしていたスズキ元選手が次のように話した。
【『Andreani』での具体的な仕事内容を教えてくれる?】
「今年は『CIV Production Bike』のダヴィデ・スティルペと、『CIV Moto3』の若手選手ヤコポ・ヴィッラーニを担当してます。
技術面とメカニック面、あと、整備に関するサポートをするようにしていて…選手が速く走れるよう手助けするって、良いもんですね。
これまで自分が重ねてきた経験だけを基にして、新たな業界で活かしていこうと思ってます…とにかく、目新しいことばかりなんで、色々と覚えていかないと。」
【転職してみて、どんな感じ?】
「すごく良い感じですよ!まぁ、ちょっと変な感じはしますけどね…これまでずっとトラックで走る方の役割だったのが、今度はその反対側にいるんだから。
でも、ずっと興味はあったんですよ…この反対側の世界をじっくり覗いてみたいって思ってたんで。特にサスペンションって、僕的には速く走るためにはきちんと調整すべき基本部分だったんですよ。
プッシュする時はエンジンが重要だけど、サスペンションのフィーリングがいまいちだと好リザルトを出すのは難しいものだから…なかなか面白い挑戦ですよ。」
【世界選手権のモト3クラスでの経験は、けっこう役に立ってる?】
「頑張ってはいるけど、時々、混乱してしまうんですよね。
ピットボックスに戻ってきた選手が感触を説明してくれる時、僕は彼らと同じ言葉で喋ってるはずなのに…時々、違う感触の話をしてるって気づくことがあって。
僕は『絶対に、この方向に進めば良い』って思っても、選手の方は何か違うことについて説明してたりするんですよ。もっと理解を深めないとねぇ。
でも、ミザノのトラックは路面の細かい所まで把握してるんで、けっこう役に立ちますよ。」
【現役復帰の可能性は?】
「どうですかねぇ…近い将来は、ないでしょう。まぁ、もっともっと先で何かあるかもねぇ。
友達と一緒に1日だけ何かするって言うのは大歓迎だけど、本格的なレース復帰はしないと思いますよ。
レースのストレスが恋しいとは思わないんで…朝、起きて、100%快調って感じじゃない時でも、勝つことを考えなければならないんだから。
あの感覚は…懐かしいとは思わないですね。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
竜生くんの現在は選手のモト3引退後では理想的な仕事だと思います。