
『バニャイア:ドゥカティ2025年機からは何の情報も伝わってこない…』
★5月9〜11日、フランスGPが行われ、モトGPクラスのフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が予選6位、スプリントは転倒リタイア、決勝16位。現在、総合3位(−51ポイント)。
★土曜スプリントは第2ラップの第3コーナーで4位走行中に転倒リタイアし、日曜決勝はレインタイヤでスタートしたものの、第1ラップでバスティアニーニ選手に衝突され、またもや第3コーナーで転倒した。
すぐに再スタートしたが、その後、ドライタイヤ機に乗り換え、しばらくしてまた元のレインタイヤ機に乗り換えたが周回遅れとなり、唯一のポイント圏外選手としてゴールした。
★決勝後、バニャイア選手が次のように話した。
【今回の決勝については…?】
「忘れた方が良いレース…と言うか、忘れた方が良い週末になりました。2レースともゼロポイントなんて、確か初めてのことでしょう…収穫ゼロだったわけでね(ため息)。」
【日曜決勝については、ポジティブ面もあったの…?】
「強い走りはしてたけど…フロントの信頼感はなかったです。しかも、レインタイヤだと感触がさらに落ちてしまって…ああ言う状況下ではマシンからの情報が重要なのに、今のマシンからは何も感じられないんですよ。
残念です…作戦は完璧だったのに。ザルコと同じ(タイヤ選択)だったんですからね。転倒後、問題なく再スタートできていたら、多分、トップ5入りは可能だったでしょう…でも、ギアが半分ロックされてしまい、切り換えが出来たり出来なかったりで…部品が欠損してしまい、ピットボックスに戻るしかなかったんです。」
【その際、ドライタイヤ機に乗り換えていたが…】
「でも、その後、また(レインタイヤ機に)乗り換えたんです…今日は何も上手くいきませんでした。ついてない時は、自分だけで立て直すのって難しいですよね。
居ても立っても居られないと言うか…落ち着かないんですよ。特に僕としては、もっと違う状況に慣れてるわけだから…。
信頼感を抱けないんです…ドゥカティ機と言うのは、通常、多くの情報を伝えてくれるマシンなんですが、今はそう言う手応えがなくて…それが大きな制限になってしまってるんです。
もう僕は『面倒な状態』になってしまってるって言うのに、何も感じられないなら問題を解決することなんてできないんです。」
【マシンの乗り心地はどうなの?】
「どんな状況でも僕は全力を尽くしてます。問題は…このマシンでファーステストラップを出そうが、5秒遅れで走ろうが、転倒しようが常に感触が同じだってことなんですよ。
こんなこと初めてなんです。」
【つまり、限界点がつかめないと言うこと?】
「いったいどこが限界点なのか…分からないんです。去年までは、ブレーキングでタイヤを感じ、その動きを感じることができたのに…今年はフロントが切れ込むまで何の手応えもないんです。」
【チームは何と言ってるの?】
「チーム全体で解決策を探ってくれてるんですが…今のところ、何も掴めてません。エンジニア陣も大変そうで…でも、皆、同じ立場で頑張ってるんです。
今日はちょっと違う物を試してみたけど、きちんと機能してるかどうか確認してる暇もありませんでした…まぁ、たいした物ではないんですけどね。」
【今日は幸運の女神が微笑んでくれなかった…】
「ニコリともしてくれませんよ(笑)!
ただ、僕は運不運と言うものは信じてないんで…ミスった者には不運が、勝った者には幸運が巡ってきてただけで…単純に、今は楽な状況ではないってことです。」
【エネア・バスティアニーニとは和解したそうで…】
「僕はレインタイヤで、スタートは順調だったんですが…その後、スリップし始めて…アクセルを閉じたら、どんどん抜かれていって。
リスクを負わないようにして第3コーナーに入っていったんですが、エネアが縁石に上がってぶつかってきたんです。ああ言うコンディションでは仕方がないんですよね…特に、それぞれ違うタイヤを履いてる時はね。」
(参照サイト:『Gpone』)