MotoGP

バニャイア『兄マルケスみたいに走ろうとすると、マシンが言うこと聞いてくれない…』

『バニャイア:兄マルケスみたいに走ろうとすると、マシンが言うこと聞いてくれない…』

★6月7日(土)、アラゴンGPのモトGPクラスでフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が、予選4位、スプリント12位だった。

★スプリント後の会見で、バニャイア選手が次のように話した。

【午前セッションはそれほど苦戦していなかったのに、レース本番はかなり厳しかったようで…】
「本当ですよね…ただ、午前セッションの時から、厳しいレースになるだろうと覚悟してました。あのリズムで走るのは不安だったんで。
予選ではプラスアルファの力を引っ張り出して4位になれたけど、かなりのリスクだったんです。いまだフロントエンドに多数の問題を抱えていて、ハンドルの切れ込みが酷いんですよ。
けっこう複雑な状況に陥っていて…プッシュできないんです。コンスタントに走ろうと思ったら、早めブレーキで膨らみ気味に走るしかなくって…強めブレーキでタイトな走りをしようとすると、いつもフロントのフィーリングがイマイチなんですが…今回はさらに酷いんです。路面グリップが低いからなんですよね。
レース本番では自分のラインで走ることができず、どんどん後方に下がってしまい…フロントは何度も切れ込むし、何度も膨らんでしまい…キツかったです。」

【チームとのミーティングがかなり長かったようだが…なにか結論は出た?】
「まだです…あらゆることを試してるんですが、解決できず…結論が出ないんです。
ほんの些細な点だと言うことは100%分かってるけど、その些細な点が大きな影響を出してるかもしれないんです。
なんとかそれを探り出そうと頑張ってるんですが、今は複雑で…。」

【新フロントフォークはどうだったの?】
「135mmから150mmに替えてみたんですが、フィーリングが変わらないって言うのも特殊で…奇妙なんですよね。とにかく、色々と試してる最中です。」

【フロントのフィーリングが掴めないと言うのは…?】
「僕は常にベストなフィーリングを模索してるんです…自分に合ったフィーリングをね。これまで乗ったマシンは最高のフィーリングで、フロントを駆使して走ることができたんですよ。でも、今年のは違うんです。」

【最新機について、説明してくれる?】
「2024年機と比較するのは辞めました。今はマルクやディッジャと同じマシンに乗って…色々と解決策を探してます。
まぁ、(2024年機の)モルビデッリやアルデゲル、アレックス・マルケスは強い走りをしてましたよね。」

【マルク選手との関係は…?】
「普通ですよ…良好関係です。作業面においては、当然、彼の方がマシンに対する信頼感は高いでしょう…上手く活用できてるんだし。
僕の方は苦戦してしまい、彼や他のドゥカティ選手のデータと比較検証しています…最近はちょっと減りましたけど。
彼がやれてることを僕がやろうとすると、マシンが言うことを聞いてくれないんです。一体どうしてなんだか…。
予選ではコーナー4ヶ所でハンドルが切れ込み、レースでは最終ラップまで走った時、『最後は転倒だな』って思ってました…6回も切れ込んだんですから。」

(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram

POSTED COMMENT

  1. レイニーさん より:

    兄ケスチューンになってない事を祈るばかり

    ヤマハ機の真似をしてきたのに違うものになっていってるような

  2. がっちょ より:

    コメントを聞くと、改めて繊細なライダーなんだなと思いますね。多くの人がバニャイアの事悪く言うけど、僕は好きだなー。
    フィーリング早くつかめるようになるといいですね。

  3. アレックス頑張れ より:

    ペッコの強みはブレーキリリース。
    フロント決まらないと決勝も厳しいね。

  4. 九十九里鬼 より:

    マルケスと同じ様に走れると思わない方がいいと思うけどなぁ
    それでいて自分に合ったセッティングや開発の方向性が失われる可能性もあるし
    師匠はどちらかと言うと理詰めの秀才タイプなんだから見習って他の部分で強さを見出だした方がよさそう

  5. はち より:

    同じ最新機のディッジャの位置や才能があるとはいえルーキーのアルデゲルやモルビデリ、アレックスを比べてみると24年型のほうが走りやすいのは確かでしょうね
    マルクもGP24ならもっと楽に千切ってたんじゃないかなんて…
    ペッコもチャンピオンライダーとして自分でなんとかしなきゃいけないのはもちろんだけどドゥカティもマルクが結果出してるからこのマシンでOKと思ってるならちょっと心配
    かつてのヤマハのように誰にでも乗りやすいのが強みなのにこのまま行くとホンダのようになってしまわないか
    ホンダがマルクスペシャルというより彼だから勝てていた乗り難いマシンになっていったんじゃないかなんて思ってしまう

  6. ぽれぽれ より:

    アマプラのマルケス特番でチームメイトが良いと言ったパーツは全てダメ出しして使わせないようにしてたと語ってた。
    その中には自分にとって有益なパーツもあっただろうし、ダニが乗りにくいだけでなく自分すら乗れないマシンになっていってしまったのは当然かなと思う。
    GP25でペッコやディジャが苦労してるの見るとドカもホンダの二の舞いになりそう

  7. ぽれぽれ より:

    ペッコのファンじゃないけど実力は確かなんだから、なんとか踏ん張ってほしい
    毎年のファン感謝デーでパニガーレのワンメイクやってるけど、GPやWSBやAMAからそうそうたるメンツが集まる中、毎年ぶっちぎりなのがその証。
    去年マルケスも走ったけどペコの独走は変わらなかった。

  8. dai-34 より:

    マルケスのホンダ時代のパーツダメ出しの話はドカではやってないでしょう
    あれは当時ホンダのエースだったペドロサに勝つためにやったことで、ドカでもそれをやってるとは思えない
    自分が優位に立てるよう何かしらのことはやってるでしょうけどね
    開幕前のテストでもペッコ自身が僕とマルクの意見は似ていると言ってたし、GP25の開発に関してはそこまで関与していない
    ディジャが言っていたように、ワークス入りして間もないマルクの専用機に突然なるようなことは現実的に考えると低い
    GP25でやってることは、昨年GP23に乗りながら一人だけGP24と戦えていたのと同じこと
    ライダーの才能で違いを出しているに過ぎない
    ドゥカティ機がかつてのホンダみたいになるとしても来年のGP26からだと思う

  9. チャオ より:

    そもそもMMみたく走る以前の話で、ペッコがデスモにアジャスト出来るかの問題かと。
    デスモを自分好みに手懐けようと幾ら試みても、結局はタイパの問題って話。
    MMはとっくにGP25とマッチングさせてるでしょ。ペッコは今だにGP25に苦慮してるのが今の構図。
    でもこれって単にメソッドの違いではなくて、ただペッコが現実を受け入れられないだけに思う。
    無駄に藻掻き抗うより、ペッコのGP25コンプロマインズが肝要かなと。

  10. きよむす より:

    ドビやロレンソが道筋を付けてペッコのライディングで完成した「乗りやすくて速い完璧なマシン」がマルケスという異端児に寄ってまた「乗り手を選ぶピーキーなマシン」に先祖返りを始めてるんでしょうか?まぁドカ一強時代に終止符を打つ意味では案外悪い事でも無いかも。

  11. NSR50 より:

    なんかマルクがドカワークスに乗り始めて以降、ペッコの成績がパッとしないのをマルクがドカを支配してるとか、マルク主導のマシン開発になってるとか言うけど、25年のワークスマシンの開発を主導したのはペッコだからね。
    ただ、タイヤやフロントのフィーリングがペッコにとっては今一掴み難いってだけで、それはマルクのせいじゃなくて、マルクがそれらをカバーしてるだけって話なのに、ドカの先行きまで心配してるのか意味不だよ。

  12. へほへも より:

    マルケス仕様?的なコメントもたまにあるけど、ジジはそこまで馬鹿じゃないでしょ
    ヤマハやホンダの低迷の理由は多少乗りにくいマシンでもクアルタラロとマルケスがマシン以上の走りでカバーできてたものが限界を超えたからだろうし。マルケスはスペシャル作らなくても多分誰より速いでしょ
    なら他のみんなが乗りやすい方が全体のレベルアップになるんだから、今まで通りの開発をするはず
    だからペッコのためではなく、来年に向けて乗りやすいセッティング見つける努力してるはず。
    その実験台はやっぱりワークスライダーなわけで。
    となればペッコの方がトライ的な物を試すんだからディッジャより大変
    この結果もその表れだと思う

  13. へほへも より:

    国籍問題意識するのはメーカーよりスポンサーですよ

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