
『ロレンソ:バニャイア苦戦について…兄マルケスと組むって、キツいものなの?』
★7月1日、ミザノサーキットで『ProDay』イベントが開催され、各世代のチャンピオンライダーらが出演した。
★同イベントでホルヘ・ロレンソ(38才、モトGPタイトル3回獲得)が、次のように話した。
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【フランチェスコ・バニャイア苦戦については?】
「前にも言ったけど、本人のコメント通りなんじゃないんですか…フィーリングが掴めないって言うのは、僕は理解できますけどね。
つまり、ポイントは2つ…もう1つは、マルク(マルケス)の方が速いってことでね。ただ、だからと言って、バニャイアに何かが欠けてるって話じゃないですよ。
(バニャイア陣営は)マシン改善に向けて努力してるのだろうし、もっと迫っていけるようになるでしょう。」
【貴方もマルク選手と組んだことがあるが…精神的にけっこうキツいものなの?】
「思ったようなタイムが出なければ、精神的にきつくなるもので…チームメイトは関係ないですね。
もちろん、マルクは破格ライダーだから楽ではないですよ…でも、それが励みにもなるから。」
【バニャイア選手に何かアドバイスするとしたら?】
「努力するのみ…報われるには、それしかないから。
今、バニャイアはチームと一緒に諦めずに頑張ってるじゃないですか…それは正しい姿勢だと思いますね。
結局、自分が求めているフィーリングを掴むことが重要なわけで…それが掴めたら無理もできるんだし、限界ギリギリの操縦だってできるでしょ。
限界ギリギリって言うのは、全てがきちんと調整されてない限り、やらない方がいいものだから。
僕もそうだけど、全てがきちんと調整されてないと駄目な選手って言うのがいるんですよ…バニャイアもそのタイプでしょ。
一方、ストーナーやマルクみたいに、フィーリングがいまいちでも走れるタイプもいるんです。
まぁ、ドゥカティとジジ・ダッリーニャは必要とあれば、2パターンのマシン開発が可能な力があるのだろうしね。」
[ 完結編に続く ]
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram)