MotoGP

ガバッリーニ語り尽くす『ホンダとドゥカティの違いは…』

『ガバッリーニ語り尽くす:ホンダとドゥカティの違いは…』

クリスティアン・ガバッリーニはモトGP業界で20年以上働いており、ケーシー・ストーナーやホルヘ・ロレンソ、ジャック・ミラー等のチーフメカニックを務め、現在はフランチェスコ・バニャイアを担当している。

★8月末、ガバッリーニ氏が、アンドレア・ミーニョ(29才、元プロレーサー、現ロッシ陣営のモト3コーチ)のポッドキャスト『MIG babol』で次のように話した。

[ 第1章はこちら ]

【ストーナーは2011年にホンダへ移籍する時、チームに一緒に来て欲しいと頼み…貴方は一緒に移籍した…】
「ホンダは完全に別世界だったね。ドゥカティは小さな家族と言った感じで…例えば、2007年のファクトリーチームはエンジニアが4名、チーフメカニック2名、電気エンジニア2名だけだったんだから。
もう1人のチーフメカニックは、カピロッシ担当のクリスティアン・ププーリンで…チーム全体の技術責任者だったんだよ。
物事の決定も非常に速く、なにか疑問があれば、すぐにフィリッポ・プレツィオージ(当時のゼネラルディレクター)に電話したものだよ。むこうからも頻繁に電話がかかってきてたし、あいまいなことも言われなかったね。

ホンダの方は、とにかく巨大企業なわけで…実は最近、中学生の頃の日記を見返してみたら、ホンダHRCのステッカーだらけだったよ。だから、そのホンダで働けるなんてねぇ…夢が1つ叶ったって感じだったね。
あの当時のホンダのポテンシャルときたらねぇ…ドゥカティと比べたら、上の上の上ってとこかな。あと、僕らイタリア人と比べたら、日本人は全然違うしね。
ナカモト(中本修平)は別だったけどね…F1畑の人だったし、物の考え方がけっこう西洋ナイズされてたから。ただ、ホンダ内の典型的な日本人タイプの人達は、僕らとは考えた方がかなり違っていたよ。でも、それが悪いって話じゃないんだ…日本人から学ぶべきことは多いと思うしね。
(ホンダの)マシンなんか、もう芸術作品と言った感じだったしねぇ…投入される物は全て完璧で、100%きちんと機能するんだから。
まぁ、スピードが上がらないこともあったりしたけど、でも、何一つ壊れないんだから。まるで模型の世界と言うか…本物のオートバイじゃないようだったよ。」

[ 第3章に続く ]

(参照サイト:『Mowmag.com』)

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