
『マルケス:兄マルクは諦めないタイプだから…落ち着かなかった』
★9月5〜7日、バルセロナGPが行われ、モトGPクラスのアレックス・マルケス(ドゥカティグレジーニ)が予選首位、スプリントはリタイア、決勝首位だった。現在、総合2位(−182ポイント)。
★バルセロナは得意トラックで、当初より兄マルク打倒を狙っていた。土曜スプリントでは首位に立つものの転倒リタイアとなったが、日曜決勝はみごと優勝した。
★決勝後、アレックス選手が次のように話した。
【今週末については?】
「キャリア最高のレースウィークでした…PPも取り、スプリントではやっちゃったけど、決勝で優勝でき…全部やり遂げました。
大・大・大満足です…とにかく、うちの兄って諦めないタイプなんで。ずっと喰い付いてきてたじゃないですか…0.4〜0.5秒差ぐらいの時は、あまり落ち着いてられなかったですね。
でも、ギャップにムラが出てきた辺りから、『(兄が)ちょっと苦戦しだしたな』って思ったんですよ。」
【それから…?】
「ラスト8周ってとこで、『優勝するには何かやらなければ』って思って…2周ほど、それまでよりもうちょっとプッシュしてみたんです。
そうしたら、兄が第10コーナーで凡ミスをし…こっちは『ゲーム終了だな!』ってつぶやいてました。大変でしたよ…マネージメントの本当に難しいレースでした。
けっこう余力はあったけど、タイヤを上手く温存しなければならないって分かってたんで…まぁ、けっこう上手くやれたようですけどね。ほぼ完璧なレースでした。」
【土曜スプリントは転倒リタイアとなってしまったが…】
「昨日のミスのおかげで、今日は気をつけることができました。
あそこのコーナーは、この3日間ずっと超速で走れていて…かなり遅めのブレーキングが可能だったんです。
でも、スプリントではミスって、いつもより10m遅めにブレーキをかけてしまい…でも、そのおかげで気持ちを落ち着けることができました。
勝てる札は全て揃ってたんで、またミスるわけにはいかなかったんですよ。」
【チームも大喜びで…】
「僕にとってもチームにとっても、今週末は重要だったんです…アッセンでケガして以来、レースウィークで自分の力を一つにまとめ上げることができずにいたんで。
今回はかなりハイレベルな状態を保てました。あと残り7GPですからね…諦めるわけにはいかないでしょ。常に前に出ていかないと。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
スプリントの転倒をちゃんと糧にしたのは良かったね
グレジーニのピットでは涙してる人もいてたり
今やGPでもトップレベルのサテライトチーム
あんな化け物みたいなお兄さんがいながら同じスポーツでそれも同じカテゴリーでやり続けて結果を出すって相当大変な事だと思います、
昔からずっと兄と比べられてきてるだろうし、打ち負かされてもきてると思います、
今回、ガチンコで勝負して兄に勝てたというのがリスペクトです
今年、実力でマルクを破ったのはアレックスだけかな。
年間チャンピオンもランキング2位も現実的になりつつあるし、ドカティは来年のアレックスの待遇をどうするか悩むところですね。
表彰台の三人全員が、ナディアさんがチームを引き継いでから在籍していた選手というのは、なんとも誇らしげでよかった。