
『アレックス・マルケス苦労話:才能、兄マルク、ヤマハ契約、ファクトリー昇格について』
★9月12〜14日、サンマリノGPが行われ、モトGPクラスのアレックス・マルケス(ドゥカティグレジーニ)が予選2位、スプリント2位、決勝3位だった。現在、総合2位(−182ポイント)。
★9月15日(月)、ミザノ公式テストではセッション総合2位だった。
★大活躍中のアレックス選手だが、今シーズン末までドゥカティ側から技術的なアップデートは提供されない予定。ただし、2026年シーズンは最新機が提供される。
★最近、アレックス選手がポッドキャスト『El Cafelito』で次のように話した。
【子供の頃から、かなり努力してきたそうで…】
「僕よりも才能のある子供って、けっこういたんですよ…でも、なぜか何かを犠牲にして努力するってことはできなようで。
ただ、僕の場合は『何かを犠牲にして努力してた』って感じではなく、好きなことをやってただけなんですけどね。
つまり、僕と同世代の子供達が友達の誕生パーティに行くとかしてた時、僕は両親や兄と一緒に週末はオートバイを乗りに行ってたってことで。
才能があるだけじゃダメなんですよ。自分の才能と努力でもって、僕は世界タイトルを取ってきたんだから。」
【当初、貴方は兄マルク選手のメカニックをしていたそうだが、当時からマルク選手の影に隠れてしまっていた…】
「常にそう言う状況でした…常に兄の影に隠れるか、大きな影響を受けてしまうか…当然、世間からもそう言われるようになって…。
僕の気持ちはともかく、僕は『モトGPで活躍しているマルク・マルケス』の弟なわけで…そのことばかり注目されてしまうんですよ。」
【モトGP昇格の際、まず、ヤマハプライベーターとの話が決まっていたのに破談となり…】
「プライベートチームの方と契約したんですが、ヤマハ側から承認が降りなかったんです。だから、契約は5日間で終了となりました。」
【やはり、ヴァレンティーノ・ロッシと兄マルク選手の関係が悪化してしまったから…?】
「直接そうは言われなかったけど…間接的には言われました。なんて言うか…僕が大きな代償を払うことになったってことですよ。もう、過去の話ですけどね。」
【結局、2020年にホンダファクトリーからモトGP昇格したが、2023年にドゥカティグレジーニに移り…】
「年収とか条件とか、とにかく、どうでも良かったんです…とにかく、そこのマシンに乗りたかったんで。すぐに契約しました。おかげで、今の僕があるんですよね。
じゃなかったら、もう辞めてたでしょ。兄からも言われるんですよ…『お前は度胸があるなぁ〜』って。
とにかく、僕自身の力を証明したかったんです…僕だって、これまでタイトルを2回取ってるんだから。モトGPクラスでだって、結果を出せるんだってね。」
【来年は最新機が提供されるが…所属チームに関しては…?】
「グレジーニにいる限り、他のチームの話はしませんよ。このまま行けば、結果を出せることは分かってるんだし。そして、その次の年には契約的に何か可能性は出てくるだろうし。
(各選手の契約終了の時期が)今年末だったなら、もう可能性は出てたでしょうしね。僕の方から売り込みに行く必要はないでしょう。
とは言え、このスポーツは流れが一晩で変わってしまうから。3レースほど不調だと、可能性は消えてしまいますからね。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)