
『ペルナット考察:アルデゲル、KTM、アコスタ、総合2位争い…etc』
★10月3〜5日、インドネシアGPが行われ、モトGPクラスのフェルミン・アルデゲル(ドゥカティグレジーニ)が予選2位、スプリント2位、決勝首位だった。現在、総合8位(−364ポイント)。
★決勝後、元敏腕マネージャーのカルロ・ペルナット(※肺気腫を患い、ほぼ引退状態)が次のように話した。
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【今回はルーキーのアルデゲル選手も絶好調で…】
「グレジーニチームでねぇ…プライベートチームの中で最強ってとこを見せつけてたんじゃないかい。
アルデゲルも大物感を漂わせて…あれは大した才能だよ、途中、(後続を)10秒ぐらい引き離してたんだろ。今年の記録もんだろう…いや、ここ数年、もしかしたら二輪レース史に残るような記録かもね。
最終的には7〜8秒差だったが、最終ラップではリスクを負わないよう3秒ぐらい減速してたからねぇ…ミスりたくなかったんだろう。
若いし、凄いし…あのドゥカティが、賭けに出た選手だからねぇ。ただ、1つ言っておかないと…アルデゲルを見出したのは、かの有名なルーカ・ボスコスクーロ(※注)だってことをね。
若手選手の扱いに長け、特に埋もれた才能を発掘する能力が高いんだから(※低迷期のクアルタラロー選手も救っている)。これまで何人も世に送り出してきたが、アルデゲルもその一人だろ。ボスコスクーロは大したもんだよ。」
(※注:元二輪レーサー。モト2参戦中の『SpeedRS』チームオーナー。オートバイ製造会社『Boscoscuro』の創設者で、2024年に小椋藍選手が同社製フレームのマシンでタイトルを獲得した。)
【珍しく、KTMも好調だった…】
「珍しいなんてもんじゃないだろ…表彰台に4位なんだから。正直な話、FPではパッとしなかったんだから信じられないぐらいだよ。
ペドロ・アコスタ以外、ずっとイマイチだったじゃないかい。もしかしたら、KTMにはメソッドってもんが欠けてるのかもね。
アコスタに逃げられないようにしないと…けっこう色々な噂が出てきてるんだから。」
【今年も残り4GPとなったが…】
「あとは総合2〜3位争いだねぇ…ただ、総合2位はアレックス・マルケスで決まりだろう。まぁ、3位争いが面白いかもねぇ…バニャイアからベッツェッキ、アコスタ、それからモルビデッリも加わるかも。
これぐらいで満足しないとねぇ。ドゥカティとマルク・マルケスのおかげと言うかなんと言うか…今年のタイトル争いは記録的速さで決まってしまったんだから。」
[ 完 ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)