『バニャイア、スプリント優勝:下降デバイスは使えなかったけど…それほど悪くなかった!』
★10月18日(土)、マレーシアGPのモトGPクラスでフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が、予選首位、スプリント首位だった。
★予選1を2位で通過し、予選2でPPを獲得。
★スプリント後、バニャイア選手がイタリア『SKY』で次のように話した。
【今回のスプリント優勝については?】
「この勝利はチームのものです…僕同様、(不調)解明のためチームも苦しんでるんで。とにかく、リザルトのムラが酷いから…原因を解明しないと。
状況がはっきりしてないことは100%分かってます…僕も分からないし、チームにも分からないんです。なんとか抜け出そうと、出来ることは全てやってるんですが…。
昨日は苦戦し、僕はタイムアタックでミスをして…コーナーで膨らんでしまいました。フィーリングは今日ほどは良くなかったけど…今日の午前セッションで改良を加えたら、かなりの助けになってくれました。
これまで抱えてきた問題は相変わらずなんですが、手を入れることはできるし…今回は助けになってくれる物を上手く見つけられました。」
【下降デバイスはスタート時にしか使わなかったそうで…】
「スタートでは使うことができたんですよ…使えなかったら大問題だったでしょうね。その後、レース中は、いつものボタンを押しても機能してくれなくって…結局、(下降デバイス)なしで走りました。全然下がってくれないもんだから…原因を突き止めないとね。
当然、そのせいで直線コースでは失速してしまい…でも、コーナー立ち上がりはそれほど悪くなかったんですよ。今日みたいにグリップがほとんどない時、ショックアブソーバーが変化しないと言うことは、ウィリーやコーナー立ち上がり以外ではトラクションが上がってくれるんです…唯一、大変だったのはハードブレーキングですね。でも、全て差し引きすると…それほど悪くなかったです。」
【遂にフィーリングを取り戻した?】
「日本GPの時のフィーリングは最高だったけど、今回はそれほどでもないんです。ただ、改良を加えたら、それが助けになってくれたと言うのは今年初めてなんですよ。
もしかしたら、進むべき方向は掴んだかもしれません…ただ、今は何もコメントしたくないんです。慎重に慎重に、様子を見ていかないと…。
日曜決勝はまた別物なんで、タイヤにとっては過酷だろうし…とにかく、冷静に進めていかないとね。」
【今回、加えられた改良点と言うのは…?】
「以前はあまり効果がなかったもので…これまでも何回か試してみたけど、助けにはならなかったんですよ。
今年の問題点はブレーキをかけながら進入し、アクセルをコントロールする点で…マシンが押してくる傾向にあるんです。
原因はリアグリップではなく、起き上がってしまう傾向なんですよ。それで、助けになるような改良を加え…具体的なことは言えないんですが、それがけっこうな助けになってくれてるんです。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)






<今年の問題点はブレーキをかけながら進入し、アクセルをコントロールする点で…マシンが押してくる傾向にあるんです。>
これってマルクが初めてドカに乗った時に感じたことと似てるよね。アクセル開けたときにスリップしたりウィリーせずにグリップしたまま前に出ようとする特性で、これがドカ最強の強みでもあるし、弱点とはいえなくてもクセみたいなものなんだろう。
いままでこの特性で勝ち続けてきたペッコがこれに悩まされるなんて皮肉なもんだなぁ。
マルクは今までのフロント乗りからリア乗りにライディングを変えたと言ってたけど、それだけじゃないのかもね。
バニャイアの話を聞いてると、下降デバイスはスタート時には重要だけど、走行時にはあってもなくてもあんまり関係ない感じですね。ラップタイムにもあんまり影響ないのかな。