Screenshot『ペルナット考察:来年、ドゥカティはおちおち寝てられなくなるんじゃないの…』
★11月20日、元敏腕マネージャーのカルロ・ペルナット(※肺気腫を患い、ほぼ引退状態)が、伊サイトの電話インタビューで次のように話した。
【来年のモトGPはどんな感じになると思う?】
「ドゥカティが、おちおち寝てられなくなるんじゃないの…アプリリアが迫って来てるんだから。しかも、迫って来てるってだけじゃなく、矛先も向けてるって感じだろ。
総合順位だけ見たら、確かに首位も2位もドゥカティだが…2位のアレックス(マルケス)は型落ち機に乗ってたんだからねぇ。つまり、最新機はアプリリアの方が上なんじゃないか?ってことだよ。
はっきり言おうか…圧勝できたのは、マルク・マルケスのお陰だってことで…そして、来年もそれで行けるのか?ってことなんだ。
私としては、どうかと思うよ…しかも、理由は1つだけじゃないんだから。」
【いくつあるの?】
「少なくとも、3つあるね。まず1つ目はマルクの容態なんだが…あの右腕は、なんだかんだ色々と有りすぎだろ。
皆、懸命に『たいしたことない、大丈夫だ』って言ってるようだが、これまでの諸々を考えれば、甘く見ちゃいけないと思うんだよねぇ。
ヴァレンシア最終戦でのドゥカティ陣営だって、それなりの不安感は漂っていたんじゃないの…まぁ、私の考えすぎだと良いんだが。
そして、2つ目の理由は技術面なんだよ。ドゥカティ機の開発は既に限界に達してる印象なんだよねぇ…そう言う状況ってのは危ないもんだから。
さらに性能を上げるための何かを絞り出そうとして、結局、すべてを犠牲にしかねないだろ。
3つ目は、今も言った通り…他メーカーの潜在能力、そして、いまや迫ってきてるってことだよ。」
【他の4メーカー?それもと、アプリリアだけ?】
「最近、アレイシ・エスパルガロのインタビュー記事を読んだんだが…ホンダは、かなりの投資をしてるそうじゃないかい。
ホンダがその気になったら、他のメーカーなら5年かかるものを数ヶ月でこなしてしまうぐらいの資金があるってことを覚えとかないとね。
まぁ、ホンダの話はあとでゆっくりとね…どうせ、契約交渉の質問もあるんだろ。
KTMだってね、けっこうな混乱状態だって言うのに技術面においては成長してるからね。
しかも、ちょっとマルク・マルケス風の選手が…あのペドロ・アコスタがいるんだし。アコスタなら、足りない物をカバーして走ることができるだろ。
確かに、ずっと『期待の星』と言われ続けるだけって危険もあるが…KTMがちゃんとした投資家を見つけて、今のプロジェクトを継続できるようなら、好結果を出せるような技術ベースは既にあるんだからね。
とは言え、現時点で『劇的な状況』って言ったら…ヤマハだろうけどね。ホンダ同様、無限リソースを有する巨大企業なわけだ。
ただし、ヤマハのプロジェクトは始まったばかりのほやほやで…大改革を行ってるんだからねぇ。どうしたって時間はかかるだろう。
しかも、ヤマハと言えば、ラズガットリオグル加入と言う…私には、よく理解できないようなチョイスもしてるしねぇ。
2027年はレギュレーションが総入れ替えするってのに、2026年にデビューさせたら…せっかくモトGPの自動スキルを習得したって、すぐに不要になってしまうリスクがあるだろ。
むしろ、SBKで身につけた物の方が役に立つんじゃないの。」
[ 次に続く ]
(参照サイト:『Mowmag.com』)
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