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ミル『ホンダ機だと本来の自然な操縦ができるが…もうひと頑張り必要!』

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『ミール:ホンダ機だと本来の自然な操縦ができるが…もうひと頑張り必要!』

★先日、ホンダファクトリーのジョアン・ミール(28才)が、英サイト『Crash.net』で次のように話した。

【今シーズン前半はリタイアが多かったが、終盤にはホンダでの初表彰台を獲得し…】
「前半はトップ7入りが、このマシンで出来る精一杯でした。それ以上の結果を出してた選手はコンディションのおかげか、特殊な状況だったからでしょうね。
でも、(9月初めの)バルセロナGPからエアロダイナミクスとエンジンの接続が少し改良されて…僕の場合、その辺でけっこう苦戦してたんですよ。
だから、それ以降は個人的に『スイッチが入った』って感じでした。」

【そして、日本とマレーシアで3位を獲得し…】
「マシン自体のおかげですね。今までの結果を見る限り、マレーシアはあまりホンダ機向きのトラックではないんですよ。
だから、今回の結果はけっこう重要でしょう…いつもはグリップ問題が出てしまうんだから。セパンは、とにかくグリップの低いトラックですからね。
それをカバーするにはけっこう強めのブレーキングとなり、他の選手らよりもリスクが高くなってしまうんです。
でも、今回は上手くコントロールできたんで…まぁ、セパンが僕のベストレースだったと言えるでしょうね。」

【スズキ時代とは異なり、ホンダ機では強いブレーキングが出来ているようだが…】
「スズキ機の場合、そう言うスタイルにはならないんですよ。
もっとスムーズな操縦をし、今よりちょっと早めにブレーキをかけ、早めに緩める…そう言う感じで、マシンに合わせなければならなかったんです。
スズキ機の場合は、そう言うライディングスタイルが必要で…現在、ホンダ機の方がもともとの僕のスタイルで走れるんですよ。
モト3やモト2時代の時のようにね…強いブレーキングでマシンをしっかり接地させてゆく…そう言うのって、けっこう好きなんですよ。
ただ、実際にやるのは大変で…他の選手よりリスクが高くなるから、限界なり信頼感なりを見極めなければならないんです。」

【2026年に向けては…?】
「まず、2025年は決め手となるシーズンでした…色々な点を変えることができたんで。
まぁ、ここまでたどり着くのに、思っていたより時間がかかりましたけどね。けっこう運にも恵まれず、ゼロポイントレースが続いていたから。
でも、パフォーマンスって意味では…選手のポテンシャルや、巻き返して行くぞって言うホンダのポテンシャルって意味では、かなりポジティブなシーズンとなりました。
今後は安定感をもっと高め、もうっ少しポテンシャルを上げられるよう、もうひと頑張りしていかないと。常に限界ギリギリの走りをしなければならないとしたら、けっこうキツいですからねぇ。
とにかく、来年は今の状態からスタートし、さらに前進できることを願ってます。」

★なお、ミール選手の現契約は2026年末に終了するため、2027年シート確保に向け、確実に好リザルトを出さなければならない。
今のところ、『シート未確定の選手グループ』に入っているうえ、現在、ホンダ側がマルク・マルケス奪還を画策しているため、契約更改にはさらなるサプライズリザルトが必要だろう。
マルク選手とドゥカティの関係は良好だが、金銭面で合意できるかどうかが不透明なのだ。

ミール選手は2019年にスズキファクトリーからモトGP昇格し、2020年にタイトルを獲得した。
スズキが2022年末にモトGP撤退をしたため、2023年よりホンダファクトリーから参戦している。
転倒が多く、長く苦戦していたが、2025年シーズン終盤に3位を2回獲得した(日本&マレーシア)。

(参照サイト:『Corse di moto』)

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