Screenshot『スピーズ考察:モトGPとSBK、真のマシンの違いとは…?』
★トプラク・ラズガットリオグル(29才)は2018年にカワサキ機でSBKデビューし、2020年にヤマハに移籍し、翌2021年にはタイトルを獲得した。
その後、2年間総合2位が続き、2024年にBMWに移籍してタイトルを獲得し、2025年も連覇した。
2026年はヤマハプラマックからモトGPデビューする。
★2025年6月、ベン・スピーズ(41才、2009年SBKタイトル獲得、2011年モトGP総合5位)が、ラズガットリオグル選手のモトGPデビューについて次のように話した。
[ 前編はこちら ]
【ラズガットリオグル選手はブレーキングの名手と言われているが、それはモトGPのカーボンブレーキでも可能なの?】
「重要なのは操縦の仕方であって…トプラクがマテリアルに左右されるとは思えませんけどね。本人としては、このまま誰よりも強いブレーキングで行きたい思ってるでしょう。それが強みなんだから。
SBKのブレーキング最強選手としてモトGPデビューするって言うのは…ちょっと僕の時に似てますよね。
モトGPだとグリップはかなり上がるが、フィーリングはけっこう落ちるんですよ。モトGPはすべてが固く、ぼんやりした感じでねぇ。モトGP機はボブスレーみたいな感じかもしれない…マシンを曲げるには壁を利用するんですよ。そこがSBKとの大きな違いなんです。
SBK時代の僕の走りだと、ブレーキングが強みの1つになってるんですよ…トプラクと僕はライディングスタイルが似てますからね。まぁ、彼の方が僕よりずっと上手くて、ブレーキングに関してはかなり究極的だけど。
ただ、モトGPで最強ブレーキングを披露しても、安定した1周タイムは確保できないから。レース本番では役に立つでしょうけどね。でも、最速ラップを出すにはちょっとねぇ。
モトGPで遅めを目指すには、上手くバランスを図る必要があるんですよ。モトGPでハードブレーキングをかけると、フレームもしっかりしていてグリップも上がるんです…タイヤが、SBKのようにグリップの限界を超えない作りになってますからね。
本人が望むなら、モトGPでもフロントブレーキを引いて上手く機能させ、なんら問題なく最強ハードブレーカーになれるでしょう。」
【ただ…?】
「ただ、そこがSBK選手の最大の弱点なんですよ…どうしても遅めのブレーキでマシンを曲げようとしてしまう。そうすると、ピボットがマシンを曲げてくれるからなんです。
SBK機だとエッジのグリップがいまいちですからね…トラクションはけっこうあるし、ブレーキングでも安定しているが、モトGP機のようなグリップはないんですよ。だから、マシンを上手く活用できるよう学習しなければならないんです。
こう言う話は今まで何人かにしてきたんですが…SBK機って言うのは、フラットトラックでのスタイルに似てるんですよ…ブレーキかスロットル、もしくはその両方でマシンを曲げていくんです。
一方、モトGP機はモトクロスでコーナーに入って行く感じで…コースには深い轍があちこちにあるけど、それでも進んで行けるようなグリップが充分にあるって感じ。轍にはまってもグリップは充分にあるんだって信じなければならないんですよ…そうした状況下でのモトGP機の感触は、ぼんやりしたものだから。
まさにその点が、モトGPとSBKのマシンの大きな違いでしょうね…だから、モトGP機はグリップは高いがフィーリングはいまいちだってこと。そして、全てが固く、ぼんやりしてると言うこと。
ボブスレーみたいなもので、壁を利用して曲がらなければならない…まさにその点が、モトGPとSBKのマシンの大きな違いなんですよ。」
【そうすると、ラズガットリオグル選手は…?】
「ライディングスタイルを少し手直ししなければならないでしょうね。トプラクがモトGP移籍を真剣に考え始めた頃、こう言う話を一緒にしたんですよ。
挑戦しようって言う姿勢は高く評価しますよ…マシンを最大限に使いこなせれば、レース優勝やチャンピオンシップで戦ってゆくための才能はあるでしょうしね。
まぁ、お楽しみ…ってところでしょう。モトGP機って言うのは、誰にとっても完璧なものではないのだから、乗りこなせることを願ってますよ。大丈夫だと思いますけどね。
トプラクのことは好きだし、良い友人なんです。レースに挑む際の姿勢は尊敬するし、世界選手権で成功をおさめたと言う事実はものすごいことですからね。」
[ 後半に続く ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)





