『2022 モトGP、各メーカー機分析:ジュリオ・ベルナルデッレ』
★モトGPは2021年のエンジン開発が凍結されていたが、2022年に向けて解禁となり、各メーカーはドゥカティの『ビッグエンジン』打倒を目指すこととなる。
★伊エンジニアのジュリオ・ベルナルデッレ氏(※モトGP業界では長らくホンダ&アプリリアで働いていた)が、2021年シーズンの各メーカー機を次のように要約した。
「2021年は、ある意味、ドゥカティ圧勝で終わったと言う感じでしょう。その次はヤマハとスズキが同点2位で、4位がホンダ、5位KTM、6位アプリリアですかね。」
★1月29日、ベルナルデッレエンジニアが2022年モトGPシーズンに向け、各メーカー機について以下のように分析した。
・ホンダ
「2020/2021年版のRC213V機はマルク・マルケスのライディングスタイルをサポートする形で開発されたものであり、そのライディングスタイルが極端だったため、マシンもかなり極端なものとなり、他の選手は全員、苦戦することとなってしまった。
ホンダが『もっとソフトなマシンを作らなければならない』と悟ったことは確実であり、そのため、車台やフレーム、スイングアームの硬度に手を入れたものと思われる。
パワーコントロールが楽になるよう、エンジン出力にも手を入れたようにも思える。」
・スズキ
「2021年はチーム側と日本のエンジニア陣のコミュニケーションが上手くいっていなかったようだが、GSX-RR機はまったくもって悪くないマシンである。
マシンベースが素晴らしく、日本のレース部門の方へ効率よく情報が伝わるようにすべきなのだ。マシンの大改革は必要なく、いくらか手を入れただけで上位ポジションを維持できるだろう。」
・ヤマハ
「これまで、M1機はあの模範的な車台でもって慢性的なパワー不足をカバーしてきたのだ。同機がトラクションおよびコーナ旋回に関し、模範機であることはただの偶然ではない。
しかし、2016年以降、ヤマハはミシュランタイヤを使いこなせるようなマシンを開発できずにいる。おそらく、エンジンのパワー不足よりも、そのせいで立ち往生しているのだろう。
私としては、車台的に改善されていることを期待している。」
・ドゥカティ
「操縦レベルにおける改善は車台に加えられた大幅な変更より、むしろ、ライダー陣の尽力に依るものだったとは言え、デスモセディチ機2021年版も絶対的なレベルに達してはいた。
同機をさらに成長させるようと思ったら…つまり、同機の唯一の限界点となっている『マシンを曲げづらい』と言う点を改善するには、車台のバランスに手を入れるべきことは明らかである。」
・アプリリア
「RS-GP機は加速コントロールと言う意味で、エンジンレベルで何かが足りない。」
・KTM
「チームプレゼンの際のオリヴェイラやビンダーの意見に賛成で、RC16機は大改革をすべきではなく、ベストな基本セッティングを探り出すべきである。」
★なお、冬季テストの予定は以下のとおりであり、ベルナルデッレ氏によれば「最終テスト以降、マシンをさらに改良するのは無理」とのこと。
シェイクダウン(1/31〜2/2)
セパンテスト(2/5〜6)
インドネシアテスト(2/11〜13)
(参照サイト:『Moto.it』)
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この時期になるともうワクワクが止まらない♪
KTMはアルミフレームと
オーリンズを採用すれば速くなると思います!
ヤマハは旋回性はピカ一なんだから
後はストレートの速さと加速力ですね
というか記事にもあるようにヤマハ機もホンダ機どうも
ミシュランタイヤと噛み合って無くて マシンのパフォーマンスを引き出せてないという感じがするんですよね。単純にエンジンのパワー不足という問題じゃないと思います。
ど素人の感想でしかないんですが
ベルナルデッレ氏のヤマハ機への分析は 正鵠を射ていると思います
japaneseなのでどうしても bsに戻らないかな〜って思っちゃいます
それから参戦コスト云々も形骸化している気がするし
共通ecuも廃止にならないのかなあと
前チャンピオンがあれだけ不満出して
やる気が無いなら移籍するぞとまで言ったSUZUKI機…特に未勝利車が2位かなぁ?
ライドハイトアジャスターは車体性能ではないと言ってしまえばそうなのかもしれないけど
この2位評価のマシンの戦績の差はライダー?
なら4位5位のマシンで優勝してみせたライダーは破格ライダーで
1位や2位のマシンで優勝すらできなかったライダーはなんなのよってなっちゃう
2021年のマニファクチャラーズ・ランキング(シーズン評価)通りなら
わざわざYAMAHAとSUZUKIを同率2位なんて言わないだろうし…
このままエナジードリンクのデザインに使えそう。