MotoGP

『ロッシ時代のドゥカティ機はストーナー用に開発されたものだったから…』クラウディオ・ドメニカーリ

『ドメニカーリ:ロッシ時代のドゥカティ機はストーナー用に開発されたものだったから…』

★今年のドゥカティは最新の2022年版マシンがまだ完全に仕上がっていないこともあり、チャンピオン最有力候補と目されていたフランチェスコ・バニャイア(ファクトリーチーム)が総合12位に就き、その一方で、2021年版を使用しているエネア・バスティアニーニ(グレジーニチーム)が総合首位となっている。

★また、冬季テスト中にドゥカティが新たに投入したフロント用の『ライドハイトデバイス(※走行中に車高を下げ、加速を補助する装置)』は、2023年より使用禁止とされた。

★ドゥカティのクラウディオ・ドメニカーリ氏(CEO)が、最近、『Motorcycles News』のインタビューで次のように話した。

【ヴァレンティーノ・ロッシが引退し、イタリア国内の二輪ファンの注目ははドゥカティに集中してきているが…】
「ヴァレンティーノと言うのは、唯一無二の存在でしょうからねぇ…豊かな才能と意思の強さ、好結果を出せる力と高い好感度のすべてを兼ね備えた人間なんて、他にはいないでしょ。そのうえ、とにかく長く頑張れたわけだし。
とは言え、うちだって、それなりに歴史あるメーカーですから。堅実な企業であり、まさにイタリア人が『伊バイクと言えば、ドゥカティ』と思えるようなメーカーでしょ。
二輪レースに限った話ではなく、テクノロジーとしてもそうですから。まぁ、F1業界におけるフェラーリのような感じとでも言うか…。」

【2011/2012年には、そのヴァレンティーノ・ロッシが在籍していたこともあり…ただ、レース優勝やタイトル獲得は叶わなかったが…】
「ヴァレンティーノがいた2年間と現在を比べたら、ドゥカティ機も全然違いますからね。もし2021年版に乗っていたら、戦闘力はかなり高かったはずでしょう。
彼と組んだことに後悔の気持ちはないが…当時は、互いにしっくりきてなかったんですよ。
当時のドゥカティ機は、ケーシー・ストーナー用に開発されたものだったから…挙動バランスの良いマシンに乗り慣れているライダーにとっては、超難関マシンだったわけでね。」

【昨今のドゥカティは二輪テクノロジーにおける先駆者的な存在となり、ライバルメーカーに追随される一方、所属選手がテストの多さに不満を抱いたりしているが…】
「なんにでも、適応していくための段階と言うものがありますからねぇ。まぁ、新しいものをどんどん捨てていったら、良いものまで捨ててしまいかねないのだし…とにかく、慣れてないわけですからね。
以前はもっと大変だったんですよ…なかには先入観を持ってしまう選手もいたんで。とにかく、我慢して試してみようと言う気持ちが必要だから。
現在は、エンジニア陣を信じている高速ライダーがいて、おかげで上手いこと化学反応を起こしてくれてますけどね。エンジニア側はライダーのコメントに耳を傾けてるんですよ。
昨今、ピットボックスに入ってくるなり、ヘルメットを壁に投げつけるような選手はいなくなりましたからね。」


(参照サイト:『Corse di moto』)

ドゥカティの問題点とは?って話は、note『2022 アルゼンチンGPまとめ』でどうぞ!

POSTED COMMENT

  1. 鯖通り より:

    当時のデスモセディッチは誰にも合わせて作ってなかったのでは?
    どれよりも直線だけは速くしてやったから後はライダーでどうにかしろ、に対処できたのが偶々ストーナーだけだったんでしょうね。

  2. ns より:

    MotoGPというか、二輪GPにおけるフェラーリはMVだと思うけどな
    レース好きなエンツォとドメニコの存在も似てたし

    まあ、どっちももはやなんの面影もないけど笑

  3. としあき より:

    せっかくチャンピオンを獲ってくれたストーナーを
    当時原因不明だった乳糖不耐症で苦しむ時期に追い出してロッシ入れたのに
    悪いことストーナーのせいにしちゃだめよ

    ロレンソも追い出したし…こっちはサラリー高すぎたから仕方ないけど
    逆に言うとそんな無茶なサラリーで雇おうとするのも混乱の元よ

  4. やっぱりoffが好き より:

    ケーシーが巧いこと乗れちゃったから問題が顕在化しなかったというか。
    あの頃、ヴァレに限らずドカって「え、何故そこでコケる?」みたいな転倒が多かった印象が強い。
    コーナー入り口でフルブレーキ、さぁバンクするぞってところでそのままドテッみたいな
    端から見てると初心者の握りゴケに近い挙動に見えて、その世界で頂点に居る人達なのに何故そうなるーみたいな違和感が凄かった。

    駒がそろってるときは何をやっても巧く行くしその逆も然り。
    今のホンダやヤマハが当時のドカの状況に近いんですかねぇ

  5. ugem より:

    MVはともかくフェラーリは現在F1のランキング1位を爆走中です。

  6. リッターSS乗り より:

    あの頃にジジ・ダリーニャがいたらロッシはどのくらい戦えたのだろう…

  7. ノリッシ より:

    ケーシーが何でも速かったのだよ。
    他の誰にも合わせきれてないじゃんwww

  8. ノリッシ より:

    苦しいね。ケーシーが天才だったってだけだ。
    乗って突如にチャンピオン取ったのだ。
    マルケス然り。
    その後ドゥカはここまで露骨に優遇されても
    万年次点w
    マシンは御覧の通り、場当たりの塊りで醜さがにじみ出ている始末。アプリリアにも負けたりしてんじゃん。
    ケーシーが言ってたこと、忠告してる・してたこと、意味が大きくなっている。そしてスズキの離脱。
    もう日本メーカーは一斉にいいんじゃないか。

    WSBは素晴らしいですし、ラズガットもドゥカカップに来ないんじゃない?
    T.O.Tは面白く日本にしては動員してる。
    モトGPは一気に参戦する費用対効果が減るなア、こりゃ。

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