『チャバッティ:ホンダはマルケスに依存し…不在の際、道に迷ってしまった』
★2022年、ドゥカティは絶好調でモトGP/SBKの両選手権でタイトルを獲得した。
★ドゥカティのパオロ・チャバッティ氏(スポーツディレクター)が、スペインのマヌエル・ペシーノ記者による12/4付けYouTubeインタビューで次のように話した。
【2022年については?】
「実に素晴らしいシーズンとなりました…両方のタイトルを獲得できたんですから。
モトGPの方は大変でしたけどね…バニャイアが追い上げていかなければならない状況だったもんですから。とは言え、うちの方では常に自信はあったんですよ。」
【2013年終盤よりジジ・ダッリーニャがドゥカティに加わり、マシンの戦闘力が上がっていったが…】
「ドゥカティは変わり、戦闘力は上がっていったものの、万年総合2位でしたね。
あの頃はマルク・マルケス無双時代だったから…あれは本当に脅威的でしたよ。」
【2017〜18年には、ホルヘ・ロレンソが加わっていたが…】
「ロレンソを引き入れることにした際、これでタイトル獲得の準備が整ったと思ったんですがねぇ。
ところが、真逆の展開となり…(チームメイトの)アンドレア・ドヴィツィオーゾの方が、最後の最後までタイトル争いをしたわけですから。
ホルヘに関しては、エンジンがかかるのが遅すぎたんですよ。
我々はタイトル獲得を目指し、常に戦闘力の高い選手2名を揃えるようにしてるんですけどね。」
【2023年はバニャイア&バスティアニーニ組でタイトル防衛を目指すわけだが、チームメイト同士の対立が生じる可能性もあるのでは?】
「二輪レーサーと言うのは勝手なもので…例えば、若手選手がグレジーニのような戦闘力の高いプライベートチームで勝ち始めると、ドゥカティ側にとって何が重要かを無視しだし、自分と自分のチームのことだけを考えるようになってしまうんですよ。
速い方の選手がすっ飛んで行く分にはかまわないが、(ドゥカティ選手同士で接触戦になるような)レッドゾーンにいる場合はねぇ…私には理解できませんよ。
自分の方が速いなら、さっさと抜いて、一人でどんどん前に出ていってくれると良いんですけどね。」
【バスティアニーニ後任として、グレジーニチームにはアレックス・マルケスが入ったが…】
「アレックスはグレジーニにとって良い選手だと思いますよ…サプライズになってくれるんじゃないんですか。
まぁ、兄(マルク・マルケス)の方とは、色々と話し合ったりはしないと思ってますけどね。」
【マルク・マルケスは身体の方も回復してきており、来年はドゥカティ選手にとって手強いライバルになるのでは?】
「どんなマシンに乗ることになるのか分かりませんからねぇ。
ホンダはマルクの才能に大きく依存していて…マルケス不在の際、道に迷ってしまったじゃないですか。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
最終戦でバニャイア陣営は用心しすぎで不要な作業をしてしまったって話は、note『2022 ヴァレンシアGPまとめ』でどうぞ!
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ロレンソのエンジンの掛かりが遅すぎたというよりチーム側が見切りを付けるのが早すぎだったと思いますけどね
ロレンソに関しては高額で引き抜いて即結果を求められたわけだから仕方ない
何より火が付いてタイトル争いをしてたドヴィが納得しないしね
ドヴィをより高めたという噛ませ犬という意味ならロレンソ獲得は成功なんだけど
ワークスライダー2人の関係性、バランスは簡単にはいかないから来年はどうなるかな
ロレンソの要望であったタンク形状の改善を早く行わなかったからエンジンのかかりが遅かったのでは?
要望も聞かす、待つこともしなければ、どんな優秀なライダーでも結果は出ないでしょう。
絶好調のマルケスからタイトルを奪えたかどうかはわかりませんが、ロレンソにあと一年あればタイトル争いは出来ていたでしょう。