『バニャイア:追突するかと怖かった…ディッジャの方が僕より上手かった』
★11月17〜19日のカタールGPでフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が、予選4位、スプリント5位、決勝2位だった。
★ラスト2ラップの第1コーナーで、先行機(ディ・ジャンナントニオ)のスリップストリームに吸い込まれて、ブレーキングで大きくコースアウトした。もう少しでディッジャ選手に追突するところだった。
★バニャイア選手は総合首位を固持し、2位マルティン選手のギャップが21ポイントに広がった(※昨日のスプリント後は7ポイントだった)。
★決勝後、バニャイア選手が次のように話した。
【先行機のスリップストリームに吸い込まれた際は危機一髪だったが…】
「ギョッとしました…きちんと移動させておいたのに、アクセルを閉じる段階で吸い込まれてしまって。
でも、上手いことマシンを斜めにでき、自分の体勢でサポートしつつブレーキで踏ん張って…それが唯一の幸運でしたね。
もし前後輪が一直線の状態だったら、多分、ハンドルが切れ込んでディッジャに追突してたと思います。」
【ツイてただけ?…それとも、能力を駆使したの?】
「そう言う流れになってしまったと思った瞬間、こうしようって自分で考えました…それが唯一できることだったんで。
既に目の前まで迫っていて、絶対に追突するって思ったんで…ディッジャのスリップストリームに、どんどん吸い寄せられてたもんですから。
最高に上手くいきましたね。」
【残すところ1GPにして、マルティン選手と21ポイント差となったが…】
「こうなるとは思ってませんでした。ツイてない時もあれば、ツイてる時もあるって感じです。今日は物凄いことを成し遂げましたね。
ディッジャに突っ込んでいって、2人とも転倒してしまうところだったのに…幸い、上手く避けられたんですから。
今日、うちのペースは物凄くて、超速で走れたんですよ…本当はもっと喜ぶべきなんでしょうけどね。でも、21ポイント差では安心もしていられないでしょ。とは言え、ベストな状況ですけどね。
今日は、スプリントでこんな風にできるだろうなぁ〜と思っていたような走りでした。優勝を狙ってみたけど無理で…なぜならば、ただただディッジャが僕より上手かったからなんです。」
【マルティン選手が『タイヤのせいでタイトルを取り逃してしまう』と言っていたが…昨日の貴方もそんな感じだったし、他の選手らもそう言うタイヤに遭遇している…】
「強い走りをしている時は、ほんの些細な違いで1周タイムやリザルトに差が出てしまうものだから。」
【こう言う問題は解決できるものなの?】
「どうなんでしょう…分かりません。限界点をかなり高く設けてしまっているから…どんな些細な問題も大きく影響してしまうんですよ。」
【ヴァレンシア最終戦に向けては?】
「いつも通りですね…明日、イタリアへ帰国して、午後にはジムでトレーニングです。」
【マルティン選手はどんな風に挑んでくると思う?】
「全力で来るでしょう…可能な限り全力で、オール・オア・ナッシングの覚悟でかかってくるでしょう。」
(参照サイト:『Moto.it』)
バニャイアはレースを読み解く能力が高いって話は、note『2023 オーストラリアGPまとめ』でどうぞ!
ないとは思うけど、マルティンがマシアみたいなことしなければいいけど…
ペッコの、このインタビュー(及び、スプリント後のインタビュー)は感心してしまいます。
スプリント後のインタビューなどは、下手すれば決勝後のマルティンの様な対応に成り兼ねないのに
(原因は判っていながらも)感触の変化は認めつつも原因は不明なスタンスを冷静に貫くのですから…
言うてはナンですが、”ワークス”と”サテライト”の「格の差」を感じてしまいました。
ペッコほどのライダーがテクニックを駆使して、ようやく回避できる危険なんて、空力もF1みたく規制の方向に向かわないと、そろそろヤバい事になりそう…これ、日本メーカーが言うと、負け惜しみになっちゃうんだけどね。
格の差というよりポイントが上位なのだからマルティンよりは余裕があるだけと思うけどね
ただ、去年なら日曜のレースだけを耐えれば良かったけど、2レースあるのはストレスもキツいだろうなぁ…スプリントでマルティンが勝てば夜は寝れるのだろうか
連覇のプレッシャーもあって大変だろうが最後まで良いレースをみせて欲しいね
そうね。格の差というか元の性格と心理戦。
後、影響の差かな。
スプリントと決勝じゃ受けるダメージが全然違う。
ポイント1位があのくらいでうろたえてたら仕方がないしね。
内心ドキドキでも上位の人間は冷静を装わなきゃいけない。
逆に追いかける側は冷静よりは悔しがってた方が、
闘争心という意味では上位へのプレッシャーになる。
何にしても、最終戦はお互いが納得の出来る戦いが出来るといいな。