『チェッキネッロ:マルケスがドゥカティ機の開発に影響を与えると思う?』
★6月8日、イタリアのヴァッレルンガサーキットで『Honda Day』イベントが開催され、ホンダLCRのルーチョ・チェッキネッロ氏(チームマネージャー)が伊サイト『Gpone』のインタビューで次のように話した。
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【マルク・マルケスがドゥカティファクトリーに入ると思っていた?】
「あれは私でも悩むでしょうねぇ…若手選手と8回タイトル獲得の経験豊かなチャンピオン選手の二択でしょう。
多分、ドゥカティとしては、マーケティングも考慮して選んだんじゃないんですか。マルティンと比べたら、マルクの人気は大きな武器になりますからね。
おそらく、(ドゥカティCEOの)ドメニカーリが大きな権限を持ってたんじゃないんですかねぇ。」
【マルケス選手のリザルトからすると、ドゥカティ2024年機と2023年機はけっこう違うものなの?】
「マルクは自身の力量で0.5秒稼げるんですよ。
ホンダ時代、マルクのデータを分析していたんですが…コーナー進入でのマシンの倒し方が独特で、あんなことができるのはマルクだけでしょうね。
コーナー進入の際、マルクはマシンを虐待してるような感じで…そうやってタイムを稼ぐんです。」
【現在は、いまだブレーキングで苦労しているようだが…】
「どちらかと言うと、ドゥカティ機の特性なんじゃないんですか…現在、うちはドゥカティやアプリリア、KTMのマシン映像をけっこう研究してるんでね。
彼らのマシンはリアの静的荷重が高いんですが…(マルケスのような)動きをするにはグリップを犠牲にして、フロントをもっとアンバランスにする必要があるんですよ。
(マルケス時代の)ホンダ機は常にグリップの問題を抱えてたんです…マルクのスタイルに合わせ、素早いコーナー進入が可能なフロントにするようマシン開発をしてたもんですから。
当然のことながら、全てを100%調整することはできないわけで…上手く折り合いをつけねばならず、我々も同じ方向に進みつ静的荷重がリア側にかかるようにしているんです。」
【ドゥカティ機の開発は、今後、マルケス選手の影響を受けてしまうと思う?】
「思いませんね…ドゥカティには使えるデータが大量にあり、上手く作業していけることは証明済みですから。
今後、マルク専用に何か作る可能性はあるとは思います…つまり、他のドゥカティ選手とは異なる方向で作業していくかもしれませんね。」
[ 完 ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
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おお、これは興味深いインタビューじゃん!!
マルケスはコーナー進入が独特。見ていても確かにフロントタイヤの扱いが違うものね。
あと、他社のマシン映像を解析してるという話、そうだろうなとは思ってたけど、こうして実際に話が出るとやはり面白い。
「今後、マルク専用に何か作る可能性はあるとは思います…つまり、他のドゥカティ選手とは異なる方向で作業していくかもしれませんね。」
ホンダが行うべきでしたねロレンソ選手が移籍してフロントのグリップがーとか言ってた辺りからと、後出しじゃんけんではありませんが…
リアに荷重を掛けて旋回力を増す様にしつつ、フロントのグリップ力もゴリゴリに高めたいと…。
そりゃマルケスもドカに乗ってて楽しいわな。諸々付いての空力マシンだもの。