『クアルタラロー:最適エンジンを求め、実戦で各種マシンを試用中』
★8月2〜4日、ブリティッシュGPが行われ、モトGPクラスのファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー)が、予選18位、スプリント11位、決勝11位だった。現在、総合14位(−192ポイント)。
★今シーズン、決勝でトップ10入りしたのは2回だけ(※ポルトガル、バルセロナ)。
ブリティッシュGPでは新マテリアルが投入されていたので、クアルタラロー選手も自信を高め、好結果を期待していた。
★最近、クアルタラロー選手が次のように話した。
【6月のヴァレンシアテストで試したエンジンが、実戦投入されるのを待っているそうで…】
「現在、作業を進めているところです。けっこうなサポートになってくれると思うんですよね。
できるだけ早く使えるよう、僕もプッシュしてるんですよ。明日にでも使いたいぐらいなんですが、それは無理だろうし。
ミザノかアラゴン辺りで使えるかどうか…とにかく、できるだけ早くにね。」
【新エンジンに対し、多少の不安もある…?】
「そうですね…それはいつものことなんで。ポジティブ面が伸びてくると、別な面(※トップスピード)が落ちてしまったりするから。
現時点で一番問題なのは、マシンを自然に操縦できるかどうかなんですよ。そのエンジンだと上手くいくんですが、ただ、スピードはちょっと落ちてしまうんですよね。
ただ、いくら直線コースで速くても、コーナーで超遅いなら、昔みたいに直線コースでは速度が落ちても、コーナーで速い走りができる方が良いんですけどね。」
【ヴァレンシアテストでは複数のエンジンを試し、そのうちの1つをオランダGPやドイツGPで使用し、さらにブリティッシュGPでは2種類のエンジンを使用していたそうで…】
「実際のところ、ヴァレンシアでは3種類のエンジンを試したんですよ。
一番有望なエンジンは、(仕上がるのに)ちょっと時間がかかるんですが…今年中には投入される予定です。」
【復調に時間がかかっているようで…】
「ここ最近のレースで、僕は選手って言うよりテストライダーって感じなんです。でも、今はできるだけ速くなるよう…ちょっとそっちに集中していたいんで。
ここ最近はずっと、同じマシンには乗ってないんですよ…少なくとも、2日連続で同じマシンに乗ってないんですよね。
改良パーツが多すぎるんじゃんなくて、異なるマシンが多すぎるんです。常に4周毎に乗り換えてる感じで…それで、タイムアタックの時には、『さて、どのマシンにしようか?』って感じなんですよね。」
★なお、オーストリアGP後、ヤマハはミザノサーキットで2日間のテストを行う予定である。
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
昔みたいに直線コースでは速度が落ちても、コーナーで早い走りが出来る方がって…。2~3年前と言ってること変わったね。経験してわかる事ってあるけど、その分遠回りしてるよ。殆どのサーキットって、コーナーのほうが直線より距離あるんだぜ…。
問題はエンジン特性や方向性ではなく、テストライダーが機能していないことでは
カルは手術、リンスも転倒欠場が多いからファビオひとりでレースそっにのけで試してる状態
以前DUCATIから移籍してきたクルーもコンセッションで開発時間が増えた負担に言及してたしね
今の体制ではファビオが怪我したら詰みだよ
異なるマシンが多すぎる、「さて、どのマシンにしようか」
以前にもコメントしましたが、これが問題ですよね。早く的を絞って少しずつ積み上げてマシンを造っていった方が良い気がします。
さて、どのマシンにしようか…。
ヴァレはそのヘンを素早く的確に判断できたんでしょうね。
トラブルシューティングは問題点を絞り込む為に構成をシンプルにする事が基本なのにヤマハとホンダは真逆の事をやり続けてるよね
今のM1は、その時は遅かったけどフィーリングが良かったEGをバレがSweet.と言ってチョイスした所から開発が加速した。その成功体験がファビオに負荷をかけてるのかもね。
HRCなんかだとフレームから別モノのバイクを用意したり、片っ端から
良いバイクにヒットしたらラッキーくらいなスタイルでコンセッションを
利用している感じだけど、ヤマハは流石にそこまで無節操にやれる程、予算も無いでしょうし
でも結局、やってる事はHRCと同じ感じで。色んなコンポーネントをガチャガチャつけたり
外したり。未だ何処か守りの姿勢と言うのか、保守的。MotoGP初期のヤマハってM1開発が
HRCに完全に遅れを取ってた時、ノリックが結構ユニークなM1をテストしていたのを思い出した。
あの頃のヤマハのエンジニアは今はもう引退しちゃったんだろうな。
元々はコーナー速くて直線遅いバイクでさ、直線でドゥカティに抜かれて、コーナーで蓋されてを繰り返して、トップで逃げてるときは良いけど集団に飲み込まれるとタイヤ温度が上がっちゃって何もできなくなるってスパイラルに陥ってたよね。・・・・
ボア・ストロークが決まってるからエンジンの個性も出にくいしなぁ。
堂々巡りにならんといいけど
〜いくら直線コースで速くても、コーナーで超遅いな「ら」、〜
それなら昔の方がまだマシだと言うことで、クアルタラロが求めてるのはコーナー特性を残したまま直線スピードを上げること。これはずっと変わらない。
さじ加減が難しいのよね。
今はわちゃわちゃしてるけど、読んだ感じ先はある程度見えてそう。
今年はダメでも来年はもう少しマシになるかな。