『ダッリーニャ:マルティンは…契約の希望額が高すぎた』
★モトGPの2024年シーズンはホルヘ・マルティン(ドゥカティプラマック)が、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)を敗って初タイトルを獲得した。
★2025年にマルティン選手はアプリリアファクトリーから参戦する。
★先日、ドゥカティのジジ・ダッリーニャ(ゼネラルディレクター)が『GPRacing』のインタビューで次のように話した。
【2025年に向け、ドゥカティファクトリーはマルティン選手ではなくマルク・マルケスを選んだが…】
「契約にあたり、ドゥカティはマルティンの希望額を提供することができなかったんですよ。
あと、いつも言ってることなんですが…パフォーマンス的に私は、マルクの方がマルティンより確実に上だと思ってますから。
それが事実でしょ…まぁ、私がそう思うってるだけかもしれませんけどね。」
【結局、マルティン選手はアプリリア機にゼッケン『1』を付けるの…?】
「もしそうなったら、我々はそれを受け入れるべきだし、責任を取るべきでしょうね…我々が、そうした選択をしたのだから。マルティンを外したのは、我々なんですから。
結局、ゼッケン『1』がドゥカティ機以外に付けられるのだとしたら、それは私のせいであり…正確に言うならば、私が責任を取るべきことですから…それが現実でしょ。
今後のことはともかく、間違いを犯したのなら、私をそれを受け入れますよ。これまでも、常にそうしてきましたからね。
2024年の一件は、別に初めてのことでもなければ、目新しいことでもないんでね…実際、過去にもあったことですから。
アプリリア時代もありましたよ…何チームだったかは覚えてないが、私の作ったマシンで複数の選手がタイトル争いをしてました。
2024年のペッコとマルティンの戦いみたいなことは、既に経験済みなんでね…例えば、2008年の250ccクラスで、シモンチェッリとバウティスタが戦っていたでしょ。
私のマシンに乗った選手が勝つのならば、私にとっては、どの選手が勝つかは大きな問題ではないんですよ。」
【選手を選ぶ際、マシン開発のことも考える?】
「マシン開発をサポートしてくれるような選手を雇おうと思ったことは…私は一度もないですね。
もちろん、ホルヘ・ロレンソやヨハン・ザルコのように感覚が鋭い選手と言うのはいて、色々なことが理解しやすくはなるが…ただ、通常、私は『このライダーならば勝てる』と言った選手を選びますね。
もちろん、選手全員が適応できるようなマシンを作ろうと思ったら、ライディングスタイルの異なる選手が揃っていた方が良いですけどね。その点は重視しています。
ベストな選択肢があるのならば、それをどのように活用するかが分かっていないと。そうした考え方は今まで通りですよ…実際、フェルミン・アルデゲルを取りましたからね。
フィロソフィではなく、主義主張のために機会を逃すなんて…私としては、愚かなことに思えますけどね。」
★なお、ドゥカティファクトリーの2025年チームプレゼンテーションは、1月20日、マドンナ・ディ・カンピリョ (イタリア)で行われる。
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Mowmag.com』)
「フィロソフィではなく、主義主張のために機会を逃すなんて…愚かなことに思えますけどね。」これって、ジジは選手を選ぶ上でしっかりとした哲学が有り、マルティンに対し、お金に拘り過ぎて勝つ機会を失った事を愚かだと言ってんの?
頭の良い方に解説して頂きたい。
我々にはわからないところで、いろんな事情があるんでしょうが、エンジニアとして自分のマシンにマルクが乗ったらどうなるんだろうという期待感が大きかったんじゃないかな。