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ビニャーレスはタイヤ圧違反で得をしたのか?、ホンダ機は本当に成長しているのか?…etc:2025カタールGP

『ヴィニャーレスはタイヤ圧違反で得をしたのか?、ホンダ機は本当に成長しているのか?…etc:2025カタールGP』

★4月11〜13日のカタールGP終了後、ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア『SKY』ピットレポーター)が次のような考察を書いた。

・モトGP決勝でファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ドゥカティVR46)が第3ラップでアレックス・マルケス(ドゥカティグレジーニ)に接触され、順位を大きく落としていた。
ディッジャ選手のタイムを見る限り、表彰台に上がる可能性はあっただろう。
むしろ、4位になったヨハン・ザルコ(ホンダLCR)はスピード自体はそれほど出ていなかったが、ペースがかなり安定していたのだ。

・ザルコ選手の4位獲得はホンダ機が成長してきている証ではあるが、大きな違いはザルコ自身が生み出している。
その証拠にホンダ勢2位のルーカ・マリーニ(※10位獲得)とのタイム差が、8秒469もあるのだ。つまり、1周0.384秒の差があったと言うことだ。

・モトGP決勝でマーヴェリック・ヴィニャーレス(KTMテック3)が2位でゴールしたものの、その後、フロントタイヤの空気圧違反により14位に降格処分となった。
ヴィニャーレス選手は規定より低い空気圧で走行していたのだが、それがどれだけのメリットだったのかは定かではない。ただ、過去の例からすると、かなり大きかった可能性が推測できる。
(※なお、KTMチームマネージャーのポンシャラル氏は、「低すぎる空気圧によるメリットは一切なかった」と主張しています。)

・モトGP決勝の第16ラップでヴィニャーレス選手が膨らんでいたのはミスではなく、後続していたマルク・マルケスを前に出すため、あえて行った操縦である。
ヴィニャーレス選手はフロントタイヤの空気圧を上げるためにそうしたのだが、マルケス選手が速すぎて、そのスリップストリームに入って走行し続けることができなかったため、結局、空気圧を上げることはできなかった。第16ラップ以降の両選手のタイム差は、以下のとおりである。

第16ラップ:+0”231
第17ラップ:+0”532
第18ラップ:+0”724
第19ラップ:+1”086

(参照サイト:『Moto.it』)
(参照サイト:『Gpone』)
(参照サイト:『La Gazzetta dello Sport』)
(Photo:Instagram

POSTED COMMENT

  1. ギリギリ爺 より:

    ザルコは、去年の成績からもワークスの2人より速かったが、今年の方がより速いし、マリーニも成績が良くなっている、マシンが良くなっているのは確実。

    ジジはマシン開発の上で、ザルコの繊細な感覚を高く評価していたが、ホンダはどうなんだろう?未だにワークスの2人方が優先度が高そうに思える。

  2. maxtu より:

    相変わらず鋭い考察ですね
    いまのザルコならデスモ乗ればポディウム争いをしてそうなほど乗れてますよね
    ベテラン域になったけど大きな怪我もないからまだ数年は走れそうだし、他所のライダーに目を向けるよりザルコが本命と思うわけです

    ビニャーレスが引いた考察も面白いですね
    全員がマルケスみたいに作戦を話すわけではないしね

  3. フルバンク より:

    確かにホンダのマシン成長よりザルコの乗りこなし能力で上回っている様に思える。
    とにかくマーベリックは今のKTMで良くやったと思う。それ程現在の乗れてている選手のDUCATIは速い。

  4. としあき より:

    マルティンが昔バスティアニーニ優勝時の設定空気圧にブチギレてて
    「あんなに下げていいなら俺は毎戦圧勝できるわ!」とか言ってたから
    それが本当なら少なくとも当時のデスモは下げたもん勝ちみたいなとこあったと思う
    今年のKTMでどうなのかはわからないけど

    ザルコは都度契約に疲れて2年契約の安定を望んでいたのでDUCATI残留はしなかったんじゃないかなあ…
    本人が「マルクと同じマシンに乗ると自分が能無しに見えちゃうから移籍した」と冗談で言っていたの思い出される

  5. たなか より:

    内圧低いメリットが無いなら高めに入れとけよ

  6. Apex より:

    ビニャーレスはブレーキミスでなくてあえて引いた視点も面白いですね。

    1対1でのバトルや、先頭に出ると空気圧が下がって引かざるを得ないというのは、レースを面白くなくしてるとも思いますね。

  7. チャオ より:

    マーヴェリックのエアーが1.1∼1.3Bar位で2位の恩恵を受けたのなら、次戦、へレスで想定値を安パイにして
    挑み、結果を出し、周囲を納得させればいいだけの話かなと。欧州Rdに入って鳴かず飛ばずなら、やっぱり
    低空気圧で速かったとなるし、へレスで再び輝けば、やはり2位に相応しかった、となるかと。ただへレスは
    割とフロントリミテッドだから、KTM勢だとマーヴェリックよりも、アコスタやビンダ―の方が前に出て来る
    可能性が高い様な気がするけど、それでもマーヴェリックはリベンジしないとね。なので応援しますよ、
    あんなポディウムを剥奪される程の反則行為だったとは思ってないから、マーヴェリックのカタールでの
    走りは本当に素晴らしかったなと思う。

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