
『なぜ鈴鹿8耐は、これほど魅力的なのか?:イタリア人記者考察』
★8月1~3日、『2025 FIM世界耐久選手権 “コカ·コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース』が開催されている。
★イタリア有名スポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』の特派員記者であるフィリッポ・ファルサペルラ(下写真の中央寄り)が、鈴鹿8耐レースの魅力を次のように綴った。
8 ORE SUZUKA – Com'è la "gara delle gare" vista da dentro? Ce lo racconta Filippo Falsaperla, storico inviato MotoGP, per la prima volta alla 8 Ore.#corsedimoto #8HSuzuka #fimewc #endurance #andrealocatellihttps://t.co/Sq69OyxvI1
— corsedimoto (@corsedimoto) August 2, 2025
《雰囲気が最高なのだ…まず最初に驚いたのが、この大会は、どこへでも出入りができることだ。
ピットボックスに出入りし、選手らと自由に話すことができ、すぐそばのコース脇で選手らがビュンビュンふっ飛ばすのも見に行ける。
とにかく、全てが特別な体験で…私はこの大会が大好きだ。
(今回は書くだけでなく、撮る作業もしているのだが…)初日はシケインを陣取った。陽が真上に来ていれば、影はできないだろう。
鈴鹿の暑さは気狂いじみていて、この暑さの中、撮影機材を持ち運びながら写真の撮るのは至難の業だと言うことが分かった。
汗だくになりながら、イタリアに居る友人ティーノ・マルティーノ(モトGP業界のベテランカメラマン)に電話をかけ、こう言ってみた…『君を羨ましくは思わないよ…君らの仕事がどれだけ大変か分かったんでね』。
鈴鹿サーキットは巨大な施設であり、選手らが抱いている畏怖の念はコース脇で観ているだけでも伝わってくる。
私の方は、とにかく死ぬほど楽しい。ここは写真撮影のために、どこにでも行けるのだから…日本人同業者から『秘密の番号』を教えてもらったのでね。
ここは各セクター毎に鉄の扉があり、それらは南京錠とチェーンで施錠されている。コースを一回りするには、いくつもある南京錠の解錠番号が必要なのだが…実は、番号はたった1つだけなのだ。
つまり、開けたら通り、また閉めて…開けたら通り、また閉めて…。これぞ日本の効率性だ。
長年、モトGP業界で働いているので、ここ鈴鹿でも大勢のイタリア人や友人らに出会う…ニコロー・カネパやアンドレア・ドゾーリ(ヤマハSBKプロジェクトリーダー)、メカニック陣や広報担当陣、友人等々。
もちろん、現役選手らも大勢いるのだが、現在、私はアンドレア・ロカテッリに惚れ惚れしているのだよ…絶好調で、あれは素晴らしいレースができるだろうね。
ちなみに、ロカテッリは月曜から京都観光をするそうで…実は、私も同じ予定なのだ。もしかしたら、京都で会えたりしてね。
ロカテッリはモチベーションも爆上がりしてるから、レースではかなり良い走りになるかかもしれない。
あと、今回は多くの選手らがマシンやヘルメットにルーカ君の追悼ステッカーを貼っている…シルヴァン・ギュントーリの息子さんで、先日、病気で亡くなったんだよ。
今年の優勝チームを訊かれたならば…まぁ、こう答えるかな…『ホンダは敗北を恐れ、ヤマハは勝利を渇望している』とね。
僕はコース全体を下見しておくよ…特徴的な地点も研究済みだし、バックに観覧車が入るような定番アングルも分かった。
こんな素晴らしいイベントを、こんなに美味しい立場で観れるなんて…楽しみで堪らないよ。》
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
「南京錠の解錠番号が必要なのだが…実は、番号はたった1つだけ」これ、言っちゃ駄目でしょ!
ひとつわかったら全部わかっちゃうし。番号式の南京錠なんて、開けるの簡単だし。(俺でも開けられるかも!?)
効率的だがセキュリティ上は甘々ですね。鈴鹿さん!
鈴鹿8耐へのリスペクトを感じる記事で嬉しい限りです
観覧車が入るアングルもだけど鈴鹿は映えるアングルが多いんですよね
旧ダンロップ、デグナー、130R、シケインから最終コーナー
茂木には無い魅力が多くて
初回大会からガチに勝ちに来たメーカーを退けて完全プライベーターのヨシムラが勝つドラマティックな始まりだからね
コース的にはモテギよりスズカのほうが遥かに走りごたえ、見ごたえがあるんだけどねぇ。
安全面でモトGPが開催されないのが残念でしょうがない。
ジジイ鑑賞勢さん
車体はスズキ担当だったでしょ
横内さんがPOPに「いくらでも馬力上げてくれ、車体は任せろ」
と言ったら想定を超えるパワーで大変だったという逸話もありますよ
パワー上げすぎて当時の貧弱なタイヤではホイールとタイヤがずれホイールが空転するので
ホイールリムとタイヤビードをタッピングネジで固定したほど
本来鍵すら必要ないくらい観客のマナーはいいんでしょうが、建前上「鍵してますよ」って事でしょうか?
二輪でも四輪でも選手に好きなトラックを聞くと必ず出てくる名コースだけに、MotoGPに合せた改修が利かないのはつくづく残念ですね。