
『VR46ウッチョがバニャイア苦戦を憂う:どうか諦めないでくれ』
★8月22〜24日、ハンガリーGPが行われ、モトGPクラスのフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー、VR46ライダーズアカデミー所属)が予選15位、スプリント13位、決勝9位だった。現在、総合3位(−227ポイント)。
★金曜セッションから大苦戦していたバニャイア選手だが、最終的にマシンの重量配分を変更し、セッティングを見直すことにより「劇的な変化が得られた」と満足していた。
★しかし、ここまでの14GPで優勝は1回、PPも1回しか獲得しておらず、綜合3位は固持しているものの、VR46ライダーズアカデミーの同胞であるマルコ・ベッツェッキ(アプリリアファクトリー)がバニャイア選手と31ポイント差で4位に就いている。
★決勝後、ドゥカティVR46のアレッシオ・サルッチ(チームプリンシパル、ロッシ心の友ウッチョ)が、イギリス有料放送『TNT Sports』で次のように話した。
【バニャイア選手が苦戦し続けているが…】
「ピットボックスが違うんで、ペッコ(バニャイア)の状況を正確に判断することはできないんですが…ただ、本人とは定期的に話をしてます。
データを見たところ、ブレーキングに乱れが出ているようでね…あと、モチベーションもちょっと落ちてるようです。自信も揺らいでるでしょうね。」
【スランプから抜け出すには、どうすれば…?】
「乗ってて楽しいって気持ちを取り戻さないとねぇ。まぁ、容易なことではないけど、本人には『どうか諦めないでくれ』と言っておきましたよ。
モトGPで2回タイトルを取ってるチャンピオンライダーであり、素晴らしい選手なんだから。こう言うペッコの姿は見てられないでしょ…こっちも嫌なんですよ。」
【マルク・マルケスのような選手と、チームを組んだことが影響しているの?】
「ペッコは自分が苦戦している状況下で、マルケスの走りっぷりを見ているわけでしょ…ああ言う状況だと、フィーリングも速攻で落ちていくもんだから。」
【貴方のチームの選手も2025年機に乗っているが、どんな感じのマシンなの?】
「すぐに理解できるようなマシンではないですね…シーズン序盤なんかは特に。
マシンのフロントがねぇ…ライダーは信頼感を掴みづらいんですよ。ペッコもファビオ・ディ・ジャンナントニオも、その影響を受けてしまってねぇ。
ただ、うちは懸命に作業を進めてきたし、ファビオもけっこう落ち着いてるんでね…おかげで、正しい道を突き止められましたよ。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
VR46チームはファクトリー機供給されてる準ファクトリーチームなんだけど、ライバルのグレジーニチームに総合力で歯が立たない感じよね。
アレックスには大きく水を開けられてるし、アルデゲルはらしく活きが良くて目立ってるし。
それでいて契約は両選手共に継続か…。
来年もイマイチな感じがするのよね。
ロッシもモトGPに対してモチベーションが下がってきてないと良いんだけど。
ドゥカティのエースはマルクで関係はこんな感じだし、かつて相思相愛だったYAMAHAはプラマックとガッチリスクラム組んで取り組んでるから居場所あるのかどうか。
どうにも上手くいってないように見えてちと心配。