MotoGP

ストーナー『プライドが高いと、不調をマシンのせいにしてしまう』

『ストーナー:プライドが高いと、不調をマシンのせいにしてしまう』

ケーシー・ストーナー(40才)は2006年にホンダLCRからモトGPデビューし、2007年にドゥカティファクトリーに移籍して、同年、タイトルを獲得した。
その後、体調不調が続いたが、2011年にホンダファクトリーに移籍し、同年にタイトルを獲得し、2012年末に惜しまなれながら引退した。
引退後も慢性疲労症候群に苦しんでいたが、最近はパドック入りした際、バニャイアやベッツェッキ、マリーニらにアドバイスをしている。

★先日、ストーナー元選手が独サイト『Speedweek.com』で次のように話した。

【現役時代、貴方はモトGPクラスのトップライダーとして活躍していたが…】
「自分はトップなんだぞって言うような思い上がりはなかったんですが、でも、2007年はちょっといい気になってたんでしょうね…絶好調って感じだったから。あれが最初のタイトル獲得ですからねぇ…けっこう若かったしね。
でも、色々と速攻で学習していきましたよ…それは有り難いことでした。その後は物事を別の角度から見れるようになってね。」

【どんな風に…?】
「プライドって言うものは、捨ててしまった方が良いと思うんですよ…あまりにもプライドが高くなると、自分は改善の必要なんてないって思えてくるから。
(問題が起きると)マシンのせいにしだし…それか、別の理由を探そうとしてしまうんです。」

【貴方は引退するまで、自分はきちんと評価されていないと感じていたそうで…】
「多分、引退して8〜10年ぐらい経ってからですかねぇ…きちんと評価されていると感じたのは。現役中は、一度もそう言う風には思えなかったですね。
なぜ僕が速いかについて、常に何かしらの噂が飛び交っていて…僕の方から説明しようとしたことはないです。僕がどれだけ計算し、どれだけ綿密な計画を立てているか…ライバル陣に知られたくなかったんで。
誰にも何も言わず…『ケーシーが速い理由はただ1つ、アクセル全開で走るからだ』って、思わせておきたかったんですよ。」

【実際は、そうじゃないのに…】
「現役時代のレース映像を見返すと、まるでポーカーみたいな感じでね…レースの間、一瞬たりともライバル陣に手の内は見せない…僕の計画を悟られないようにしてるんですよ。
上手くいかない時もあったけど、でも、ライバル陣の2倍は勝ってたんだから…多少は僕の方が上手くやってたってことでしょ。しかも、僕のマシンの方が劣っていた時さえ、あったと思うんですよねぇ。」

(※ドゥカティ機は2007年にストーナー元選手が初タイトルを獲得し、2回目のタイトルは2022年のフランチェスコ・バニャイアである。)

【慢性疲労症候群の方はどう?】
「当初は心身ともに電池が切れてしまったような感じで、コントロールできない状態でした。とにかく、1日24時間ずっと疲労感に襲われてたんです。
でも、ここ2年ほど、精神的な回復力をゆっくりと取り戻していて…どう考えれば良いのか判断できるようになってきました。それまでは、完全に電池切れ状態でしたね。」

(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram

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