『ホンダの作業の進め方は、当初、理解するのにかなり苦労した』アレイシ・エスパルガロ

『エスパルガロ：ホンダの作業の進め方は、当初、理解するのにかなり苦労した』

★ホンダのモトGPテストライダーであるアレイシ・エスパルガロ（36才）が、12月中旬の『PaddockGP』インタビューで次のように話した。

【今年1年、ホンダのテストライダーとして働いてみてどうだった？】
「当初は日本人スタッフ陣の働き方が理解できなくって、本当に大変でした。
アプリリア時代は、例えば、フレームに問題がある時は車台担当の責任者に直接話せば良かったし、電気関係やエンジンに関しても各責任者に言いに行けば良かったんですよ。
一方、ホンダはそう言う点が複雑で…とにかく、人がたくさんいて、誰が何の責任者なのかすぐには分からないんです。」

【しかし、新テクニカルディレクターのロマーノ・アルペジアーノ（元アプリリア）が、そうした点においてはかなり貢献しているそうで…】
「ロマーノとはけっこう話し合いましたねぇ。彼は日本に長く滞在し、ホンダのシステムをきちんと理解してたんで、レース部門内での仕事の流れがどうなっているかを説明してくれたんですよ。
今では、急ぎの時は誰と話せばいいのか把握しました。どこかに紛れ込んでしまうこともなく、より迅速に簡潔に然るべき担当に情報が届くようになりましたね。
ホンダの尽力ぶりは本当に物凄いですよ…ホンダの方でも、僕らのような働き方の方が効率が良いってことを分かってくれて…作業の進め方に関しては、間違いなく変わりましたね。」

★エスパルガロテストライダーは2009年からモトGP参戦を始めるも、2011年にモト2クラスに降格し、2012年からCRT機でモトGP参戦を再開し、その頃から徐々にリザルトを上げ始めた。
2015年にスズキファクトリーに加入し、2017年にアプリリアファクトリーに移籍、マシン開発に尽力しつつ2022年にはタイトル争いに加わり、総合4位となった。
2024年末に引退し、2025年からはホンダのテストライダーとなり、モトGP機の開発に励んでいる。
また、同時に自転車競技のプロレーサーも始めたが、2026年からはレース参加は辞め、テストライダー業に専念する予定。

（参照サイト：『Motosprint』）
（Photo：Instagram）