モトGPもオフシーズンで話題が少ないせいか、鬼が笑うような来季の話が出てくるようですね。
さて、その来季、『優勝に最も近い』と言われているのが、言わずと知れたホルヘ・ロレンソ選手。
このプレッシャーに打ち勝てるかどうかで、チャンピオンとしての器が問われてくるんでしょうねぇ。
モトGP 『ロレンソ選手がホンダのお気に入り、賭けのオッズは』
2010年、ホルヘ・ロレンソの輝かしい軌跡は、1位が9回、表彰台が16回、セパン戦でのチャンピオン決定、383と言う記録的なポイント数、そして、ヴァレンシアの観衆へのメッセージで幕を閉じた。
1度もトップに立ったことのないトラックで、序盤のアクシデントにより8位にまで落ちこんだのを巻き返し、圧倒的な速さで走り抜き1位となったのだ。
ロレンソ選手が成し遂げたこの偉業が可能なのは近年の調子の良い時のヴァレンティーノ・ロッシ選手ぐらいのもので、そのうえ、ヴァレンシア・サーキットでの走行テストの結果もトップで、来季に向けての更なる威信を放ったわけである。
これらの結果についてはライバル選手らも影響を受けており(ホンダからは2011年の最大の脅威と見なされている)、来季のタイトルの最も近くにいるとされているのだ。
しかしながら、全てこの事柄の行方がまだ決定されているわけでもなく、当誌としてもタイトル獲得に向けてのエレメントはまだ完全に揃っていない。
ただ、倒すべきライダーはロレンソ選手であると言うことは、セパンとカタールでのテスト結果を待つまでもないだろう。
スポーツ・ギャンブルの『Bwin』『Bet365』『888sport』『 William Hill』等で、ロレンソ選手のタイトル獲得に対する配当は平均2.84倍と最低。
それに反し他のライダー達は、ロッシ選手が3.41倍、ストーナー選手が3.77倍、ペドロサ選手が6.12倍ともう少し割りが良い。新たにロレンソ選手のチームメイトとなるスピーズ選手に至っては11.25倍であり、専門家らも優勝の可能性は低いものと見ている。
賭けの倍率に関し去年までのロッシ選手の立場と取って代わったことを踏まえた上で、ロレンソ選手は次のようにコメントしている。
「倍率が初めて違うことを言ってくれましたね。僕が有利だって言うんでしょ。でも、それで優勝できるわけじゃないですから。」
ライバル対の中でも、ロレンソ選手が優位にいると言ってやまないのはホンダHRCの中本修平副社長だろう。
「2011年、我々にとって最も脅威となるのはロレンソ選手でしょう。ロッシ選手はロッシ選手だし、おそらくホルヘ、ヴァレンティーノ、ダニ、ケーシーの4選手による四天王合戦がまた復活するんじゃないですか。」
これに対し、ヤマハのトップはライバルからの賛辞を丁重に受け止めている。
「Nakamoto-sanに褒めていただいたうえ、常に私のことを心に留めてもらえて。最大の脅威と言ってもらえるなんて全く光栄なことですが、ただ、同じぐらい勝てる可能性を持った選手はたくさんいますから。来季のタイトル獲得に対し、どの選手が優位かなんてまだはっきりとは言えないでしょう。もう何度も言ったことですが、私としては今回のモトGPクラスでの総合優勝で充分ですよ。そりゃ、もう一回できたら…もっと良いですけどね。」
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Diario AS 2010年12月24日)
イタリアのモトGP放送では
日本人はちゃんと『さん』付けで呼ばれるんですよ。
あっ、選手は呼び捨てなんでけどねぇ…
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