モト2『アンドレア・イアンノーネが新チーム披露』
2010年のモト2クラスでは最速ライダーであり、3度獲得した1位はスタートからゴールまでを独走で逃げ切るものだった。
にもかかわらず、イアンノーネ選手が総合3位で終わったのは、転倒やらなんやらの不運に見舞われ…まぁ、若い時分と言うのはこう言うことに見舞われやすいものなのだが。
ある種のミスを遠ざけ、最高のコンディションを手に入れるべく、イアンノーネ選手は丸々自分で仕切れるチームを設立した。チームマネージャーを担うは同選手の父親レガリーノ氏である。
イアンノーネ選手のコメントは次の通り。
「すべて僕の目の届く中で生まれた話です。すべてのコンディションを最良のものにできるよう模索していました。スッターのマシンを選んだのは、技術面で最大の安心感が得られたからです。メカニックは全員、古くから知っている顔ぶれで、以前にも僕と一緒にやったことのあるメンバーです。」
予算は200万ユーロ()以上とのことだが、本来、モト2と言うのは250ccに比べかなり低予算でまかなうものではなかったのか?
これほどの予算を投じたイアンノーネ選手の新チーム『Speed Master』が、チャンピオン獲得に照準を合わせているのは明らかなこと。
昨年、モト2と言うものが、価値を予測するのが非常に難しいカテゴリーだと見せつけられたばかりなのだが。
イアンノーネ選手はこう言う。
「優勝争いに名前を連ねる選手は少なくとも15名はいますし、1位と5位の違いは最小となるでしょ。」
モト2に狙いを定める
プレシーズンテストからも何ら予測は立てられなかった。天候に恵まれず、特に、マシンのパフォーマンスを推し量ることができなかったからだ。ワンメイクと規定されたホンダの4気筒エンジンが、カタール戦までは各チームの元へ届かないと言うのも理由のひとつ。
ただ、多少の感想ならば口にすることはできるだろう。
例えば、イアンノーネ選手の走りは強いが、非常に強いと言うわけではない。現在、スッター機(昨年はFTRフレームを使用)を最良のバランスに仕上げるべく模索中だ。一方、アレックス・デ・アンジェリス選手は既に好調の波に乗っている。高橋裕紀選手も同様、チーム『グレシーニ』の中だと、本来の能力を解き放つべく自分に合ったチームを見つけたと言った風だ。
ステファン・ブラドル選手やシモーネ・コルシ選手も速い。ただ、最も目を引くのは昨年の125ccチャンピオン、マルク・マルケス選手か。125ccクラスではまさに破格の走りの数々を見せつけ、この数ヶ月間にはモト2クラスでも同様にイケる可能性を示し、真に優れたライダーと言うのは、新たなカテゴリーに慣れるのに時間を要しないと言うことを示したのである。
チーム『Speed Master』にはウッチョの姿も
しかし、才能やスピードのレベルで言うなら、イアンノーネ選手の右に出る者などなかう、今回の新チーム公式プレゼンでも同選手の決意のほどが見てとれた。
そして、イアンノーネ選手のかたわらに寄り添うのがヴァレンティーノ・ロッシの心の友ウッチョことアレッシオ・サルッチ氏。明確な担当部門はないものの、同チームに参加している。
ウッチョ氏のコメントは次の通り。
「レガリーノ氏(イアンノーネ父)から手を貸してもらえないかと言われ、喜んで引き受けました。アンドレアは『遅いブレーキング、早い加速』ができる選手の1人ですからね。この件に関し、ヴァレンティーノは一切関与してません。もちろん、なんらかのアドバイスはしてもらいましたが。僕が何かやってみたかったと言うことと、イアンノーネ選手とだったら良い結果を出せるんじゃないかと思いまして。
僕はスポンサー関係を引き受け、チーム準備やドルナ社(モトGPを運営するスペイン企業)との間を取持つのに手を貸しました。でも、レースの際にはいつも通りロッシ選手の方の仕事を続けますが。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Moto.it 2011年03月09日)
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1ヶ月も前の記事を今頃…スミマセン。
先日、ロッシの地元の噂で、このイアンノーネ・チームには
実はウッチョが(結局はロッシが)お金を出している…なんてのを聞いたもんですから
急に、この記事のことを思い出しました。
心の友ウッチョもそろそろ独り立ち?
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