モトGP『ロッシがストーナーに反論』
ほとんど丸坊主で、良く日焼けしたヴァレンティーノ・ロッシ。
スペイン紙『マルカ』に掲載されたストーナー選手のインタビュー記事について聞かされると、白目をむいてみせた。
同インタビューでストーナー選手は、ロッシ選手とバージェス氏が “ストーナー選手はドゥカティ機を良く理解していなかった” と言ったとされる件について触れているのだ。
ロッシ選手は次のように語っている。
「正直な話、ストーナー選手がどんな風にドゥカティ機を走らせてたかを、とやかく言った覚えなんて全然ないし、うちのチームの誰かが言ったかどうかも分からないです。はっきりしないことだし、僕には責任ないですしね。マシンのポテンシャルについては、この3戦に至るまで実際のところ理解しきれないでいたんですが。」
「去年、ストーナー選手がもの凄く素晴らしいシーズンを送ったようには思えませんけどね。最終戦では僕の後ろでゴールしてたぐらいでしょ。僕なんかは足を折ってたんですけどね。僕にはストーナー選手とは違った要求があるわけだし、それは全然悪いことじゃないしね。ヘレスでのドタバタに関しては申し訳ないと思ってますよ。僕にとってはちょっとでもポイントを稼ぐチャンスで、僕がケーシーを巻き添えにしてしまったんですから。残念ながら、時にはああ言うことも起きるものでね。今回のコースに関しては、11戦中10回表彰台と言う素晴らしい実績があるんで、上手く行ってくれると良いんですが。もし雨だったら、言われてるようにあまり悪くはないですしね。ドゥカティ機はウェット・コンディションでは調子が良いもんですから。非常に堅いマシンで、どうしてそうなのか上手く説明できないんですけどね。ムジェッロのテストで決定したコンポーネントをレースで使うことになるとは思ってません。エンジンをソフトにする電系のものは別ですけどね。」
ストーナー選手にはヘレス戦での転倒事故についての考えが変わっていないかどうか聞いてみた。
「この1ヶ月のブレイク期間はとてもリラックスして過ごせました。ただ、僕の考えは変わってないし、皆さんがきちんと理解してくれてるのかは分かりませんが。僕は腹を立てていたんです。ロッシ選手に腹を立てていた。僕は “あの瞬間、野心の方が才能よりも上を行ってしまったんだね” と言ったんであって、ロッシ選手が絶対的に才能以上の野心を抱いてるってことではないです。ただ、本当に腹を立てたのはマーシャル達が僕のことをきちんと助けてくれなかったってことなんですけどね。ああ言う非常事態を上手くこなすのは常識でしょ。どちらにしろ、転倒時に簡単に再スタートできるようホンダがもうマシンを改良してくれましたから。」
ロッシ選手はデスモセディチ機のアンダーステアについて不満をもらしてましたが。2010年にストーナー選手が乗っていた際も同じ問題があったのですか?
「いいえ。ただ、ライディングスタイルによるし、どんなセッティングをするかにもよりますね。あちらを立てればこちらが…みたいなことでしょ。僕が気が狂いそうだったのはアンダーステアの方じゃなくて、フロントに対してフィーリングが持てなかったことの方です。それが感じられないし、やられてしまうし。それがアラゴン戦からフロントフォークを変えたら、すべてがきちんと収まってくれて、もう問題はなくなってしまったんです。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Mediaset.it 2011年04月28日)
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