モトGP『インディアナポリスGPこぼれ話』
日本問題、最新ニュース
パドックでの話題と言えば、もう日本GP一色で、毎日のように最新ニュースが到着している。
実のところは誰も行きたくないのだが、結局は開催されることとなるわけで、それと言うのもホンダの馬鹿げた姿勢のせいなのだ。
今や、ヴァレンティーノ・ロッシがどう出るかが見もので、8月27日(土)夜、モトGPクラスの選手らがロッシ選手のモーターホームで話し合いをもったものの、何らの結論にも達していない。また、ロッシ選手自身もすでに幾度となく『茂木で走る気はない』ことを表明しているが、最終的な意思決定には至っていない。
「公表する前に、本当にそれが最終判断なのかを良く考えたいんです。撤回することがないようにね。」と言うロッシ選手に対し、ホルヘ・ロレンソ選手の方は、これまでずっと茂木遠征に反対していたものの現在はノーコメントとしている。
ロードレース世界選手権を代表するロッシ選手が、もしも茂木GPに参戦しなければ、ドルナ社にとっては大いなる敗北となることだろう。イメージ面においては、特にだ。
一方、ホンダ側が鈴鹿GPの可能性は皆無であることを公表している。どこぞの誰かさんが、そう言うこともできるのでは…と言っていたのだが。
シモンチェッリ、合意に達す
当初の約束通り、ホンダの代表陣がマルコ・シモンチェッリ選手やその主要スタッフらと会い、来シーズンについての話し合いが行なわれた。両者の歩み寄りも進み、ほぼ決まったと言っても良いほどで、ただし、経済面での詳細はまだ詰められていないのだが。
ただ、チーム・グレジーニの方には問題があると言う。シモンチェッリ選手としては自身のチームをそのまま残留させたいところだが、今のところHRCからの合意は得られておらず、金銭面が常に障害となっている。
グレジーニのセカンドマシンに関しては解決済で、ホンダのエンジンを使用してCRT参戦することとなった。ただ、ファウスト・グレジーニマネージャーからはHRCに向け、『シモンチェッリ・セット』への援助要請が出されている。
最後はどうにかなるものさと良く言うが、現段階ではかなり緊迫した状況にある。
エドワーズ in CRT
コーリン・エドワーズ(37才)が、引退するどころか何がなんでも走り続けたいと言っている。しかしながらTech3での契約更新はなし。と言うわけで、エドワーズ選手が他の選択肢を模索しているのだ。つまり、CRT参戦。市販1000ccエンジンを利用しての新カテゴリーで、おそらくミザノGPで伊チーム・フォワード(現在、モト2クラスに参戦)との契約締結が発表される模様だ。
9月2日(金)に行なわれるプレスカンファレンスでは2012年に向けての各プロジェクトが公表されることとなっているが、そこでエドワーズ選手の進退も発表されることとなるだろう。
ドヴィツィオーゾ、特に進展なし
インディアナポリスでもドヴィツィオーゾ選手とホンダとの話し合いが続けられたことは確かだが、実際のところ大きな進展はなかった。
当サイト記事でも紹介済だが、ドヴィツィオーゾ選手自身がヤマハのサテライトチーム『テック3』に深く関心を示してることもあり、マネージャーのシモーネ・バッティステッラ氏と同チームのエルヴェー・ポンチャラル氏との間でも話し合いが持たれている。
この他に、ホルヘ・マルティネスマネージャーよりドゥカティ機でのオファーも寄せられている。
チーム・プラマックに関しては、当初、アンドレア・イアンノーネ選手に声をかけていたのだが、同選手がモト2残留の意向を示したため、おそらく来年もランディ・ド・プニエ選手を起用するか、もしくはジョナサン・レア選手となるか。どちらにしろ、1台体制でゆくことに間違いはない。
カピロッシ、未来の『幹部』候補生?
カピロッシ選手が引退表明する予定でいるようだが、おそらく2012年にはレース・ディレクションでの仕事に就くこととなるだろう。ライダー代表として、やっかいな案件を判断してゆくことになるわけだ。
ロッシの御名において、この二人を夫婦とする
一組のアメリカ人カップルがドゥカティのボックスで永遠の愛を誓った。
ヴァレンティーノ・ロッシ選手のデスモセディチ『46』機の前で、クレイグ・スミスさんがソニア・ロハスさんに求婚したのだ。これもまたアメリカなり!
ヘルメットは自転車だけ
アメリカ各州ではそれぞれ独自の法律を有しており、なかにはけっこう不思議なものもある。例えば、インディアナポリスでは自転車に乗る際にはヘルメットの着用が義務づけられているのだが、オートバイに乗る際にはなしでもOKなのだ。なぜ…。
新アスファルトが最悪で
インディアナポリス・サーキットではコースのアスファルトを再舗装していたのだが、これが選手らにとっては甚だ大問題となってしまった。フリープラクティスの第1セッション後には『サーキットにおける最悪アスファルト』の異名が授けられたほど。
ただ、その後は幸いなことに状況は好転し、そこそこ走れるコンディションになってくれたのだが。
これに関しては、サーキットの安全管理代表であるフランコ・ウンチーニ氏が、なかなか興味深いコメントを発している。
「白線に関しては世界中どこでも同じ塗料が使われてるんですが、アスファルトに関しては規制を統一規制できないんですよ。各国、作業方法がまちまちなものですから。そのうえ、再舗装はレース開催の一定期間前にすべきと言うようなことも決められてないし、ロードレース世界選手権の開催前に他の大会をいくつかするようなことも義務づけられてないんですよ。
私の経験から言うとね、良いアスファルトって言うのは最初っから良いもんなんですよ。だから、選手達にはいつも言ってるんですが、コースの再舗装を要請するんだったらギリギリまで待てってね。大体において、悪くなることの方が多いんですから。」
スタジアムに集結
8月26日(金)の夜、インディアナポリスにあるルーカス・オイル・スタジアムでアメフトの友好試合が行なわれた。
対戦相手は地元の最強チーム『Colt』。この又とない機会に、多くのライダーやスタッフらがスタジアムに集結し、試合よりもアメフトの雰囲気そのものを堪能していた。
眠いんだ!
8月26日(金)、ケーシー・ストーナー選手は昼12時、フリープラクティスの第1セッション終了直後に記者らと取材の約束をしていたのだが、ストーナー選手の方から午後に変更して欲しいと申し出があった。前の晩、眠れなかったから休みたいのだと。2時間ばかり『昼寝』をした後は、いつもの溌剌ストーナー選手に戻っていたが。
ファーストローにヤマハが2台
ベン・スピース選手が2位、ホルヘ・ロレンソ選手が3位と、ヤマハが2011年初のファーストロー2台スタートとなった。
ハーレー杯
インディアナポリスGPの前座レースのひとつに『Vance&Hines杯』と言うのがある。レース用に改造したHarley Davidson XR1200で競い合うレースで、非常に興味深いマシンは見ごたえもある。そして、なんと同レースには女性ライダーも1名参加していた。Shelina Morena選手で、結果は20位でゴール。
一番のライバル
各選手にとって一番のライバルと言えば、やはりチームメイトだろう。そこで、モトGPクラス各チームどちらが先にゴールしたかをダイレクトに比較してみた。
ストーナー対ペドロサ(6-3)
ドヴィツィオーゾ対シモンチェッリ(12-0)
ロレンソ対スピース(10-2)
ロッシ対ヘイデン(8-4)
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Moto.it 2011年08月30日)
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あら?イアンノーネ選手って、2012年はCRTでモトGP参戦だと思ってたんですが…
やっと訳し終わったら、もうミザノ…
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