モトGP『ストーナー:楽しいのはレースだけ』
エストリルが唯一、未制覇のサーキットだった。つい1週間前までは派レスもそうだったのが、これでリストに加えられたわけだ。
ケーシー・ストーナーが、ここポルトガルの天候はお構いなしに、好タイムやらそうじゃないのも刻みながらレースウィークエンドを制覇し続けた。
「世界選手権のサーキット全てを制覇したって言うのは良いもんですね。それに現在は18ラップ走ってるんですから。」と、笑顔で喜ぶストーナー選手。優勝でこの週末を飾ったものの、総合ランキングにはあまり興味がないと言う。
「今回のレースを終えられたってことは重要なんであって…僕は1つ1つのレースを走っていくのが好きなんです…ランキングのことはあまり考えずにね。ル・マンでもそれは変わらないでしょうね。」
ここに至るまでテクニックは功を奏しており、今日のレースも最初から最後までトップを走り続けた。
「ちょっとしたギャップをもうけることができて、それを最後まで維持できました。」
思い通りのマシンの仕上がりではなかったにも関わらずだ。
問題点は常のごとく…チャタリングだ。
「最大バンク角にした時のフロント、それにアクセルを開いた時のリアですね。後輪がぴょんぴょん跳ね出すんですよ。低周波なんでもっと難しいでしょうね。説明するのも難しいし、解決するのもね。
今朝は色々と順調だったんだけど、決勝レースでは2〜3周後からマシンの調子が落ち出して…それがラスト10周ぐらいから良くなったんですよ。多分、コース・コンディションのせいもあるのかなぁ…モト2のレース後、アスファルトにタイヤのゴムがかなりこびりついてたんで。」
カタールやヘレスに比べ状況は悪く、チャタリングは例の腕上がりにも影響をきたしているのだ。
明日のテストも天候はどうなるものやら。
「雨じゃなければ良いんですが…もうそれで安定してしまってますよね…ル・マンもけっこうイギリス寄りなわけだし。」とジョークを飛ばすケーシー。テスト期間がお気に召したことはなく、まぁ、レース獣ことストーナー選手はそのためだけに…アドレナリンのためだけに走っているのだから。
「操縦するのは好きなんですが、こう言うマシンはコーナーの度にひっくり返る危険があってね。僕が一番好きなのはレースです…そこでは楽しいけど、でも僕の仕事の中ではほんの一部分なんですよね。」
とりあえず確固としていることは、少なくともレースの際はストーナー選手がヘルメットの下で微笑んでいると言うことだ。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年05月06日)
なんだかまるで、今年が最後…みたいなコメントですねぇ…
ストーナー選手に、来年も頑張って…でも一人旅はやめてね…クリックPrego