今シーズン最終戦を目前に控え…
あらあら…ヴァレンティーノ・ロッシ選手がついに鬱憤をぶちまけちゃったようですぞ…
モトGP『ロッシ:ストーナーの価値がわかってなかった』
★フィリップアイランドGP中、ヴァレンティーノ・ロッシが豪誌『Sport Rider』に次のように語っていた。
「これまでの自分のキャリアでは選択ミスと言うものがなかったが、これ(ドゥカティ移籍)はやってしまった。
ストーナーが唯一、ドゥカティ機で速く走れたライダーで、その他のチャレンジしたライダーは全員、キャリアを台無しにしてしまった…精神的な面においてもだ。だから…ケーシー、凄いよってところだな。
2年前は、ケーシーと他のドゥカティ選手の違いをずっと理解してなかった…この2年間、自分で乗ってみてもまだ理解できない。
僕自身は精神的なダメージは受けていない…特に、新たなチャンスがあるからだ。2年間、ストレスがたまるシーズンを過ごしてきた…問題点を解決できず、時々、時間を無駄にしているような感じがしていた。ただ、チームやスタッフの雰囲気が素晴らしかったから、別れを告げるのは簡単なことではなかった。ただ、それと同時に、僕らは一緒に好リザルトを獲得するには至らなかったわけで…だから、ヤマハ復帰は自分にとって良い選択だったと思っている。
ヴァレンシア戦後、またヤマハに乗る予定で…僕にとって重要なテストとなる。多くのことが分かるだろう。厳しい挑戦になることは分かっている。」
[日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:2012/11/06 Gpone記事より抜粋]
ロッシ選手の広報こと『Mediaset.it』サイトにも類似記事が出ていまして…
こちらの見出しはもうちょいダイレクト…
『ロッシ:ドゥカティ?選択ミスだった』
ヴァレンシア戦の終了を待たずして上のような記事が出ちゃっただけでも珍しい感じなんですが…
常にポジティブ思考なロッシ選手にしては、珍しいことがもう1つ…
ドゥカティの公式サイトに出てたヴァレンシア戦向けのコメントがね…
いつになく…刺々しい感じでして。
『ヴァレンシアはまったく得意なコースではない…いつも非常に盛り上がるスペインのコースだってことは別にしてね。
“ミッキー・マウス”コースだよ…モトGPには小さすぎるし、油断できないところが難しい。左コーナーがどっさりあって…僕はだいたい右好みだから。とにかく、まぁ、アスファルトも再舗装されているし…グリップも路面の陥没も改善されているわけでしょ。特別な週末になるだろう…色々な意味で大変だが、自分らのベストを尽くしていくつもりだ。(2012/11/06 Ducati Corseより抜粋)』
さらに不思議なのはですね…
管理人が『Ducati corse』のサイトを見た時には(イタリア時間の11/6夜)、画面が真っ暗になっていて各コメントが通常通り読めない状態だったんですよ…
もしかして…なんか揉めてる?
まぁ、揉めてるかどうかはさておいて…
イタリア大手サイト『Gpone』が1週間ほど前に…こんな記事を出しとりました。
モトGP『ドヴィツィオーゾもおののくドゥカティ記録』
★フィリップアイランド戦を終え、ここまでの戦績ではアンドレア・ドヴィツィオーゾが総合4位(表彰台6回獲得ながら全て3位)で、ヴァレンティーノ・ロッシ総合6位(表彰台は2位を2回獲得)。この数字だけ見ると、M1サテライト機とD16ワークス機にそれほど大きな差はないように見えるが、ドゥカティ選手らはだいたい6〜7位あたりの常連で、ニッキー・ヘイデン選手の最高リザルトはセパン戦での4位どまり。
★1位選手とドゥカティ首位選手のタイム差は、最少がミザノ戦の4秒398で、最大はインディアナポリス戦の57秒614。ここまでの17戦における平均は30秒前後。ギャップが縮まっていたのは、ドゥカティ機がよりテストを重ねたコース(ムジェッロ、ミザノ、セパン)のみ。例外は雨のル・マンのみ。
★ロッシvsへイデンで言えば11勝vs6勝でロッシ選手が圧勝とは言え、今シーズン中、ドゥカティ機に大きな改善が見られなかったことを思えば、ホンダ&ヤマハ機とのギャップは埋まっていないと言える。
[日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:2012/10/29 Gpone記事より抜粋]
う〜ん…分析家のドヴィツィオーゾ選手なんかは、特におののきそうな数字ですね…
そう言えば、以前、ロッシ選手が2013年のドゥカティ選手の中ではアンドレア・イアンノーネ選手が有望なんじゃないかって言ってたように記憶しとりますが…
理由は『日本製マシンを知らないから』と。
そのイアンノーネ選手…
ヴァレンシアに向けウキウキで荷造りしているようですなぁ…
《ヴァレンシア用バッグOK。最終レース&アフター・レース!》
Bag ready for Valencia. Last Race end after Race ! #ducati! twitter.com/andreaiannone2…
— Andrea Iannoneさん (@andreaiannone29) 11月 6, 2012
ヴァレンティーノ、ついに皆が思っていたことを言いましたね。。 ケイシーの二輪車を走らせる技術は、早い遅いという枠を超えた相当スペシャルなものでしょう。 特にフィリップアイランドでのライディングのフォルムが全然違う。ケイシーの引退理由のひとつに2009年の体調不良時のドカティの対応のこともあるようでしたが、だったらドカティの罪は大きいですね。。 フィリップアイランド後のプレスカンファレンスで、「もうフィリップアイランドでの速さの秘密を明かしてもいいのでは?」 という質問に、子供が自慢するように「I have to think about it」と言っていた時のケイシーの笑顔を見て、本当にレース自体は好きなんだなぁと感じました。 偉大なライダーは多いけど、それぞれタイプが違う。ヴァレが「強さ」、ホルヘが「集中力」、ダニが「スピード」としたら、ケイシーは「才能」ですね。 本人の努力ももちろんですが、他人が真似を出来ないことをやっていることは確か。つくづく惜しいライダーを失ってしまうんだなぁと実感しました。2014年、待ってます。 ヤマハがエンジン供給、ホンダが市販レーサーと、プロトタイプのクラスとしてCRTの一歩先を行くアイデアが出てきています。 これはまさにケイシーが指摘した中のひとつ。 彼の引退宣言は無駄になっていない。。というか、誰もが感じていたことで、才能豊かなケイシーだからこそ、受け入れが出来なかったように感じます。 家族の要素もあるとは思いますが。。。ケイシー! Come back! in 2014.