ハスクバーナすっかり転がされていますが、オーナーの方は転ばないようにご注意。
正式発表はまだみたいですね。
『KTMがハスクバーナに興味を示す』
★BMWとKTMのトップ間でハスクバーナ(2007年からBMWが所有)の譲渡に関する交渉が行われたらしいと、1月29日付け『MCN』で発表された。
★この噂の真偽を確かめるため、イタリアとドイツの関係者にコンタクトを取ったところ、ハスクバーナ(イタリア、ロンバルディア州)の先行きに影響を及ぼしそうな交渉があったことは認めた。1月31日になんらかの公式発表があるかもしれない。
★ハスクバーナ責任者(ミュンヘンのBMW)に電話取材したところ、KTMがハスクバーナに興味を示している事は否定はしないが、厳重に口止めされておりコメントは出来ないとの回答。
★ハスクバーナ(イタリア側)の回答はもう少し柔軟で、1月31日には同社の将来に関する公式発表があるだろうと述べた。
★数か月前からBMWモトラッドは経営悪化するハスクバーナ社の譲渡価値を検討しており、会社の健全化に乗り出していた。
★ハスクバーナ社概要
2007年末、BMWがMVアグスタからハスクバーナ社(スウェーデンを発祥)を買収し、その後、カッシネッタ工場(イタリア、ロンバルディア州)で引き続き製造が行なわれてきた。先進のオフロードマシンをラインナップする中、ハスクバーナはBMWの推進力で半世紀ぶりにNuda 900及びTR650 等ロードバイクを生産を果たし、同部門にはドイツから人的リソースも注入され再生が図られた。
ダカール2013ではホアン・バレダ、アレックス・ボットゥーリの両選手が活躍している。
(日本語翻訳:MOKU / 伊語記事:2013年01月30日 Moto.it記事より抜粋)
近年よくある企業買収の一つではありますが、歴史あるメーカーが次々と売買されて行くのはメーカー贔屓のファンにとっては複雑な心境であると思います。まあ、最近は当たり前すぎて第3者的にはどうでも良くなってますが、今回の買収劇はどうでしょうか。
どちらも、オフロードバイクのイメージ漂う2輪メーカーですが、今後どのような販売戦略をたてるのでしょう。
BMWが推進したロードバイク路線で商品化した『Nuda900』などはBMWエンジンを流用し、デザインはハスクバーナらしさを保って良い感じに仕上がっていると思いますが、KTM傘下だとこの様には行かないでしょうね。
そして、コンペティション部門はというと、常に敵どうしだったのが同じグループとなると、応援する側は興ざめしてしまわないのか?
こりゃ〜お互い良い事無いですよ。
よもやハスクバーナのコンペティション部門撤退なんて事は無いですよねー。
KTMは今回のダカール2013も敵無しで、ロードレースでもモト3クラスの最強マシン。
さて今回の決断、経営手腕が試されますね。
[追記]公表されましたので、そちらの記事もどうぞ。
『KTM、CEO Stefan Pierer氏、BMWからハスクバーナ買収を公式発表』
★噂されていた様に、BMWからKTMへのハスクバーナ譲渡が発表となったが、詳細は当初予想されていたようなものではなかった。
★BMWモトラッドの公式発表によると、ハスクバーナ社の譲渡先はオーストリアのグループ『Pierer Industrie AG』で、同グループのトップはKTMのCEO Stefan Piererが務めている。今後、当局による独占禁止法の審査を受けなければならないが、両社の同意により金銭的な詳細が明かされる事は無い模様。
(日本語翻訳:MOKU / 伊語記事:2013年01月31日 Moto.it記事より抜粋)
Pierer Industrie AGはKTM社長個人の会社と言うことですので、そこが買収する事によってハスクバーナとインドのバジャージ社(KTMの大株主)との間に関係が出ることは一切ないらしいのですが…。