今回のシルバーストーン戦で、マルク・マルケス選手が肩を脱臼しているにも関わらず大活躍したのは記憶に新しいですね♡
まずは、転倒からレース参戦までの経緯を見てみますか。
あっ、映像はこちらです。
★シルバーストーン戦、日曜日のウォームアップ終了6分前、首位を走行中のマルク・マルケスがマシンのコントロールを失い転倒し、路面に激しく叩きつけられた。マルケス選手はすぐに自力で立上がったものの、左腕を抱えるようにしていた。なお、同地点では直前にカル・クラッチローも転倒しており(3日間で3回目)、ケガはない。
★午前11時15分(イタリア時間)
メディカルセンターでマルケス選手の左肩脱臼が判明。かなりの痛みが伴う整復治療(肩を戻す)が行なわれた。
★午前11時35分
マルケス選手がスクーターの後ろに乗せられモバイル・クリニックに移動、回復治療が開始される。
リヴィオ・スッポ(HRCチームマネージャー)のコメント。
「左鎖骨の脱臼は以前もやった事があるんで、簡単に元に戻りました。骨折はなく、本人はレースに出たがってます。」
クラウディオ・コスタ医師(モバイル・クリニック代表)のコメント。
「左肩の脱臼で、数年前にヘレスでもやってますね。走りたがってますよ。先週のブルノではシモーネ・コルシ選手が大体同じような容態で…モト2クラスで6位ゴールしてましたね。」
★午後13時20分
メディカル・コミッションの診断後、マルケス選手に参戦許可が下りる。
フリアン・マルケス(父親)のコメント。
「落着いてますよ。けっこう大丈夫ですね。」
(Source:2013年09月01日 Moto.it記事より抜粋)
そして、決勝レースではホルヘ・ロレンソ選手と手に汗握る競合いを見せ、見事に2位を獲得!!
し、しかし…そこで話は終わってくれなかったんですな………
★マルク・マルケス選手が危険行為を行なったため、今年、導入された『ポイント制』により2ポイントが科せられた。
★シルバーストーン戦、日曜午前のウォームアップの際、カル・クラッチロー選手の転倒後にイエローフラッグが提示され、その間のマルケス選手の行為が危険なものであった。
★『ポイント制』では、4ポイントで次戦のグリッド最後尾スタート、7ポイントでピットレーンスタート、10ポイントで次戦出場停止が科せられる。
(Source:2013年09月01日 Bikeracing.it記事より抜粋)
マルケス選手の危険行為と言うのが具体的に何だったのかと言えば…
はい、こちらです。
★レース・ディレクションからの発表。
《2013年9月1日、モトGPクラスウォームアップ中、事故によりイエローフラッグが提示されている区間をマルク・マルケスがマシンで走行。同選手は規定されているように失速もしくは停止しようとはせず、高速のまま走行を続けていた。同地点で同選手が直後に起こした事故は、既に転倒していた選手およびマーシャルらを重大な危険に晒す事となった。》
★なお、異議申立ては上げられておらず、上記が最終決定となっている。
(Source:2013年09月01日 Gpone記事より抜粋)
あと6戦…気をつけてねクリックPrego
“10ポイントで来シーズン出場停止” ではなくて、”10ポイントで次戦出場停止” ですね。
おっ!
有難うございますネ。今、直しました。
このマルケスのイエローフラッグとオイルフラッグの確認を怠ったことは、完全にアウトだと思います。
処分が軽すぎます。
コースマーシャルの命に関わったかもしれない重大事故。
私の中でのマルケスに対する処分は、サッカーのレッドカードに相当する行為で、イギリスGP決勝レースへの出走禁止と次戦サンマリノGPの出場停止。
マルケスは、「提示してない。していれば確認したし減速した。」ってコメントしたのをここかで読んだような。
そこで映像を確認してみると、クラッチロー自身もオイルフラッグの提示があるのに減速せずに転倒している。
しかし、オイルフラッグがかなり斜め上に掲示していためライダーからは視認しずらい。
また、オイルフラッグの後方でイエローフラッグを振っている。これも視認しずらい。
マーシャルポストの上にある”APEROL”の広告看板の地の色がオレンジ色であるため、これもライダーの視認を妨げている。
でも、マルケスの前を走行中のバイク(たぶんダニ?)は完全に減速走行している。
マルケスの後ろを走行していた赤色のバイク(ドゥカティ?)は、マーシャルポストを通過しても、マルケスが転倒するまで高速走行している。
すべてのマーシャルポストを確認し減速しているライダーがちゃんといる。
しかし、フラッグの見落としはマルケスだけではない。
マルケスは文句無しに2レース出場停止。
後のドゥカティ車のライダーにもきっちりペナルティポイントを課すべき。
非常に甘い裁定だと思います。