モトGP『バレンシアFP2の経緯』
★マルク・マルケス(ホンダ)が1分31秒454を刻み、FP2総合首位を獲得。気温が若干低いため、FP1の自己タイム(1分30秒296)より遅い。
★FP総合2位はホルヘ・ロレンソ(ヤマハ、+0.193)で、やはり午前FP1より遅いものの、実に安定している。
★FP総合3位はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ、+0.262)で、7週連続1分32秒1で走行していた。なお、自己最高タイムはスーパーソフトタイヤで出している。
チームメイトのカル・クラッチロー(FP総合6位、+0.435)も同様にソフトタイヤで1秒削り、浮上してきた。
★ヴァレンティーノ・ロッシはFP2で10位、FP総合7位。FP1より0.3秒遅く、ペース面でもマルケス&ロレンソ両選手より0.5秒遅い。
★ワイルドカード参戦のミケーレ・ピッロ(ドゥカティ、+0.971)はFP総合12位。ドゥカティ・ファクトリー機を駆るアンドレア・イアンノーネはケガが回復中で本調子ではなく、FP総合13位(+1.190)。
★ニューマチックバルブエンジン搭載のホンダ・オープン機を駆るヒロシ・アオヤマはFP総合21位(+2.140)。通常のオープン機を駆るスコット・レディングはFP総合18位(+1.475)。
★スズキのランディ・ド・プニエはFP総合19位(+1.503)で、ギャップを縮めてみせたが、エンジントラブルにより早めに切り上げていた。
モト2『バレンシアFP1の経緯』
★午前FP1に比べ気温も路面温度も低くかったが、多くの選手がタイムを上げてきた。首位タイムはFP1同様ヨハン・ザルコ(スッター)で、1分35秒264。2013年にポル・エスパルガロが記録したベストラップ1分34秒957にも遠くない。ペース面も、新タイヤで出した最高タイムとそれほど違わない。ユーズドタイヤでは1分36秒ペース。
★2位はトーマス・ルーティ(スッター、+0.100)。
★既に総合優勝を決めているエステヴェ・ラバト(カレックス、+0.340)が3位で、20周回のロングランを実施し、その最後に最高タイムを記録。
★1位〜13位フリアン・シモン(カレックス、+0.998)までのタイム差が1秒未満。
★15ポイント差で総合2位争いをしているミカ・カリオとマーヴェリック・ヴィニャーレスは、それぞれ4位(カレックス、+0.591)、5位(カレックス、+0.655)。
★イタリア勢トップはフランコ・モルビデッリの7位(カレックス、+0.765)で、FP1の11位から浮上。ラバト選手のスリックを利用した事を認めている。
モト3『バレンシアFP2の経緯』
★FP1に続き、FP2も首位はニッコロー・アントネッリ(KTM)が1分39秒647を刻み、獲得。FP1の自己タイムを0.7秒削り、昨年のルイス・サロムによるレコードラップ(1分39秒744)を更新した。トップスピードはエフレン・ヴァスケスの時速234.8kmに対し時速226.6kmと、ほぼ時速10km遅いものの、第1および最終セクターで違いを見せつけていた。
★2位はジャック・ミラー(KTM、+0.201)、3位はアレックス・マルケス(ホンダ、+0.269)。両選手は11ポイント差で、タイトル争いをしており、FP2セッションでは互いに離れて走るよう試み、終盤は後追いを利用するため互いにそれぞれのチームメイトと組んで走っていた。ペース面では両選手とも1分40秒を複数回刻んでいた。
★1位〜6位までにイタリア人ライダー4名が入った(1位アントネッリ、4位バスティアニーニ、5位ミーニョ、6位フェナーティ)。
★1位〜19位ダニー・ケント(ハスクバーナKTM、+0.992)までのタイム差が1秒未満。