『ペルナット:マルケスは用心せよ、ロッシは10回目とタイトルを狙ってくるぞ』
★この20年間、カルロ・ペルナット氏は多数の名ライダー(マックス・ビアッジ、ローリス・カピロッシ、ヴァレンティーノ・ロッシ、マルコ・メランドリ、アンドレア・イアンノーネ)らのマネージャーやコンサルタントを務めてきた。
★ペルナット氏が次のように語った。
【2輪レース業界に入ったのは…】
「1979年、ジレラで…モトクロス世界選手権でしたね。リナルディやマッディ等の選手の面倒を見てました。」
【ペルナット氏は1948年8月9日生まれ…】
「(アンドレア)イアンノーネと同じ誕生日でね。獅子が2頭。獅子座の名ライダーは多いね。現在は、イアンノーネと(シモーネ)コルシを担当してます。それから、特にチーム・イタリアだね…毎年、1からスタートしているチームですよ。マーケティングやコミュニケーション等の分野でチームを運営するのが好きなんです。協会は、また良い企画を立ててるしね。(ロマーノ)フェナーティや(ニッコロー)アントネッリは、あそこから出てきたんだし。今年はアンドレア・ロカテッリがチーム・グレジーニから参戦する事になったでしょ。その後任にはステファノ・マンツィが入って…マッテオ・フェラーリの方は残留したが、今年が鍵になるでしょうね。」
【若手選手のレベルが上がってきたようだが…】
「将来的には悪くないって、私は見てますよ。ヴァレンティーノ(ロッシ)のチームが出来たことで、弾みがつきましたね。(エネア)バスティアニーニの飛躍を期待してるんですよ…それから、アントネッリが転倒しないよう学習する事とかね。アプリリアの件に関しては…ここ何年間か、スペイン人らがスポンサーを引き込んで同じ事をしてたでしょ。(アルベルト)プーチや(エミリオ)アルサモーラなんかの連中は、それが分かってますよ。」
【モトGPクラスは…】
「イタリアで唯一の新顔はイアンノーネですね。今のところ、注目できる(イタリアの)若手は彼だけでしょ。」
【ただ、チャンピオンライダーのメンタリティと言うものが、まだ備わっていないようだが…】
「そう言うものは絵空事だと、私は思ってるんですよ。プラマックチームに入るまでは、ファクトリーチームで参戦した事はなかった(※2014年のプラマックではドゥカティ・ファクトリー待遇だった)…慣れるのに、ちょっと苦労してましたね。でも、2014年シーズンでは、なかなかクオリティも上がっていたし、今後は、もう一段階上がらないと。マルケスの事を恐れてないんですよ。モト2クラスで負かした事もあるし、去年も何回か(恐れていないと言うところを)見せていたでしょ。イアンノーネのようなタイプにはマルケスも苦労しますよ。」
【2015年は、どんなシーズンになる?】
「かなり良いシーズンになるでしょう。マルケスは破格ライダーで、驚異的な操縦をする。ヴァレンティーノは引退の危機にさらされていたが、プライドのお陰で再浮上できたしね。タイトル争いに加わってくるでしょ。そして、要注意は(ホルヘ)ロレンソですよ…1番バランスが取れてる選手だからね。再浮上してきたら、あれは危険ですよ。(ダニ)ペドロサの方はね…この3人には付いて行ってないね。」
【10回目タイトルを狙うロッシ選手相手に、武器となるのは?】
「第一には年齢でしょ…36才と22才の差は大きいから。それから特に、ヤマハ機がどう出てくるかが問題だね。開幕からホンダ機と同レベルのようなら、ヴァレンティーノは賭けに出られるでしょ。マルケスは必要以上に用心していく事になるかもね。(マルケスは)昨年、馬鹿げたミスを犯している…1シーズンで14回も転倒するなんて多すぎでしょ。後ろにヴァレンティーノが控えてたら、けっこう厄介でしょうね。」
【それにドゥカティも控えているし…】
「私はジジ・ダッリーニャの事を本当に信頼してるんですよ。2014年は実に巧妙にレギュレーションを活用していたし、コースに送り込んでいた物も上手く機能していたし。ヴァレンティーノが(ドゥカティに居た)時代の事を覚えてるかい?セパンの第2回テストには新マシンも出来てくるが…ドゥカティが大きく飛躍してくれたなら、面白くなるんだがねぇ。(アンドレア)ドヴィツィオーゾはオールラウンド・ライダーだし、イアンノーネには優勝できる可能性がある。2人はプッシュして行きますよ。イアンノーネは鉄面皮だしね。ヴァレンティーノやビアッジ、カピロッシ、シモンチェッリ同様にね。あの部類ですよ。」
【アプリリア復帰について、メランドリ選手が懸念を隠さないでいるようだが…】
「メーカーが増えるのは良い事だが…ただ、ちょっと早まったような気はするがね。マルコ(メランドリ)の気持ちは分かりますよ…12〜13位で走るなんて大した励みにはならないから。」
【ホンダLCRチームからはジャック・ミラーがデビューするが…】
「モト3からモトGPクラスへの飛び級昇格には、私は反対でね。これまで私が担当しきたビッグライダーらは全員、道理にかなった道筋を進んできてましたよ…各クラスを経験してね。ただ、それと同時に、こうとも言わねばならないでしょ…モト2が何の役にも立ってないんですよ。」
(2015年01月05日La Gazzetta dello Sport記事参照)
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