ドヴィツィオーゾ『ツイてはいたが、僕の周回も完璧』2016アッセンGP

『ドヴィツィオーゾ：ツイてはいたが、僕の周回も完璧だった』

★6月25日（土）、アッセンGP予選でアンドレア・ドヴィツィオーゾが今季初PPを獲得した。ドゥカティでは2015年ムジェッロ戦以来（※イアンノーネ選手による）、久しぶりのPP獲得となった。

★ドヴィツィオーゾ選手のコメント。
「今回の予選は随分と色々なことが起きましたね。午後のコンディションはかなりトリッキーだったし、こう言う誰にとっても難しいコンディションの中でPPを獲得でき、うちが実に良い仕事をしたと言うことの…実に優秀だったてことの証明になりますね。今週末は初めからそうでした。セッションごとに改善していったんですが、今朝のFP3では特にね。
ドライでは速かったのに、午後はかなりトリッキーなコンディションになってしまい大勢が転倒してたでしょ。フロントのグリップがわずかしかなくてね。FP4は貴重でしたよ。予選に向け、どう言う風に準備していくのがベストかが分かりましたから。違うセッティングにしてみて、僕も操縦法を変えたんです。フロントで無理ができなかったもんだから。ただ、リアのグリップが本当にかなりのものだったんで、リアのパワーをフル活用できました。」

【予選の作戦は…】
「最初の出走で競争力の高いタイムが出せたし、うちの作戦としては1周のみのはずだったんですよ。でも、コースが速攻で乾いていったので、そのまま走り続けて、もう1回タイムアタックをかけることにしたんです。
スタッフにはリアタイヤだけ変えるように言いました。スタッフらは僕がボックスに戻って来るとは思ってなかったので、準備はできてなかったんですが、速攻でやってくれました。1周しか走れないとは思ってたが、どこのコーナーが乾いていて、強くプッシュできるのかは分かってました。濡れてる箇所では、僕の前を走っていたヴァレンティーノ（ロッシ）のように、限界内にとどまって走るようにしてね。ツイてはいたけど、僕も完璧な周回ができましたね。」

【明日のレースは…】
「ヴァレンティーノ同様、完全ウェットコンディションか完全ドライのどちらかが良いですね。でも、アッセンで完全ウェットって難しいから。今日もそうだったけど、雨が止んだら路面は速攻で乾いていくんでね。だから慌てず騒がず、レースがどう言う風に展開していくのかを読んでいかないと。」

【予選ではウェットとドライの混合コンディションだったが、タイヤ選択は？】
「インターミディエイトタイヤにしようかと思ったんですけどね…多分、それでも大丈夫だったでしょう。それを使ってる選手もいたから、彼らに聞いてみないと。どう言う挙動なのか知らないんですよね。リアはそれで大丈夫だっただろうけど、かなり限界ギリギリの選択になってたでしょうね。
レースでインターミディエイトを使うようなコンディションになることは滅多にないですからね。滅多にないと言うか…ほとんどないでしょ。でも、絶対ないわけではないし、チームとじっくり話し合ってるわけにもいかないし。いずれにせよ、レース中にチームと意思の疎通が図れるようにはしておかないと。でも結局のところ、機転が利いて、レースの各種状況を上手く読んでいけるライダーにとっては有利になるでしょ。とにかく、ここではコースが乾いていくなら、常にスリックタイヤが理想的なんで。速攻で乾いていきますからね。今回なら、気温が上がらないとか、雨が降ったりしたなら、インターミディエイトを使う意味は出てくるでしょうね。インターミディエイトなら、すぐ熱が入りますから。ただ、複雑な状況ですけどね。」

（2016年06月25日『Motorsport.com』記事参照）

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