『クラッチロー:優勝は娘の誕生の次に素晴らしいこと』
★8月21日(日)、ブルノGP決勝戦でカル・クラッチロー(ホンダLCR、30才)が優勝した。前後輪とも固めタイヤ(レイン)を選択。
最高峰クラスでイギリス人ライダーが優勝するのは、1981年のバーリー・シーン以来久しぶりのこと。
なお、3週間前にルーシー夫人が長女を出産したばかり。
★クラッチロー選手のコメント。
【今の心境は?】
「なんて言っていいものやら…数週間前、娘のウィローが生まれ、世界で一番素晴らしい感動を味わったんすよ。あれ以上はないんじゃないのかなぁ。今回は2番目の感動で…でも、予想してたのとは違ってましたね。」
【ルーシー夫人は電話でなんと言ってた?】
「ウィローがレースの間ずっと寝ていて、何も見てなかったと。今回のレースには娘を連れて来ないことにしてたんだが、今となってはがっかりしてます。また、別のレースで優勝できると良いんすけどねぇ。」
【ルーシー夫人不在のレースで2回も表彰台に上がったが…】
「出入り禁止にはしませんよ(笑)。もう何年も一緒に来てもらってるんで、難しくって。面白いのはね…今は暇さえあればビデオ通話をしてるんだけど、ルーシーが『モーターホームの中がぐちゃぐちゃだ』って発狂してね。
いつもと同じ感じじゃないんすよねぇ…ルーシーがいないと、ちょっと穴が空いたみたいになってしまって。いつもはモーターホームでルーシーや友人数人と一緒にいるのに、今はボックスの方にいて、手持ち無沙汰でね。でも今後はもう1人増えるから…娘も来るから、オムツ替えでもしますよ。」
【最高峰クラスでイギリス人ライダーが優勝するのは、1981年のバーリー・シーン以来久しぶりのことだが…】
「彼の横に名前が並ぶだけでも素晴らしいっす。信じられないような感覚でね。そのうえ、タイミングもバッチリ完璧で…次戦はシルヴァーストーンっすからね。」
【今日は完璧な一日だった?】
「うちは他のとこより抜け目なかったけど、昨日は順調ではなかったんすよ。マシン1台めちゃめちゃにしてしまい、パーツから何から全部OUTでね。メカニック達が夜中の12時までかけて直してくれたんすよ。それに報いることができました。」
【固めタイヤに決めたのはいつ?そして、なぜ?】
「グリッドで、リアを固めにしたら自動的に前もそうなりました。実のところ、リアよりフロントの方が迷いがなかったっすね。実は、序盤ラップでは(タイヤの)左側に熱が入らず、転倒しそうになってしまって。ヴァレンティーノ(ロッシ)とくっついて走ってたら、彼も同じようにトラブっててね。つい焦りそうになったけど、でも、自分の選択に自信があったんで。」
【優勝できると、いつごろ思った?】
「5周走った時点で正しい選択だったってことが分かりました。ただ、追い上げていくのは生易しいことではなかったけどね。でも、先頭グループがずっと見えてたんで、チャンスはあると思ってました。その後、マルク(マルケス)のグループに追いついたら、皆、苦戦していて…こっちはどんどん速くなっていってね。」
【レースを取り仕切った?】
「正直に言うなら、ラスト10周は楽しんでました。最大プッシュをする必要なんてなかったんすよ。ほんの一瞬だけ…スクリーンを見たらヴァレンティーノに喰いつかれたと思って…あのフロントタイヤが保つなんて思ってなかったんすよねぇ。それでプッシュし始めて、第10コーナーでは転倒するとこでした。5速のところを6速に入れてしまい、止まれなかったんすよ。」
【歴史的な勝利を思いつつ、長いレースだった?】
「チェッキネッロ(※チームマネージャー)のせいっすよ。」
【それは、またどうして?】
「毎周回、ピットウォールでぴょんぴょん飛び跳ねて、手で『落ち着け』ってジェスチャーを送ってくるんすよ。『ボックスに入って、コーヒーでも飲んでろよ!』って言ってやりたくってねぇ。でも、もし自分が彼の立場だったら、多分、もっと酷かったでしょうけどねぇ(笑)」
【シーズン序盤の苦戦ぶりを思えば、予期せぬリザルトだったのでは?】
「良い出だしではなかったっすね。去年よりも苦戦してました。でも、チームと一緒になってかなりの作業を重ね、ここ最近のレースではドライなら戦闘力も上がってきてたし。オーストリア戦では、ジャンプスタートがなければ良いレースができてたんすけどねぇ。」
【今回はウェットコンディションが助けになってくれた…】
「パフォーマンスが一定にならされてはいたが、でも、今言ったとおり、ここ最近のGPでは電制システムで前進できてたし、マシンのことも更に理解できたんすよ。でも、1周タイムをもっと伸ばしていかないと。」
【ファクトリー機には乗れないし…】
「ホンダは(ファクトリー機と)同じだって言うだろうけど、でも、細かい所が違うんすよね。ゼロコンマちょっと…正確にどの程度とは言えませんけどね。もう何度も言ってきたけど、僕のマシンにマルクが乗ったら、いずれにせよ僕より速いでしょうけどね。」
【先週、ドゥカティ優勝を見て、(ドゥカティを)辞めなければよかったと後悔した?】
「してません。ドゥカティにとっては良かったなぁ〜と。あの結果を出すために、彼らがどれほど努力してきたかを知ってますから。自分の選択に後悔したことはないっすよ。今、自分はビッグチームにいて、開発作業に向けホンダにアドバイスしてるんすからね。」
(2016年08月21日『Gpone』記事参照)
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気持ちの良いキャラクターだなぁ( ´ ▽ ` )
次戦も良い走りを期待してます!
最高!!
終盤はルーチョさんが1番慌ててましたねえ。クラッチョさんホントケータイ大好きでww
相変わらず面白いなぁー、聞いてて飽きない。
素直に勝ってお祝いを言いたいライダーですね。
本当におめでとう(^o^)
ナイスガイだ
ほんわかした
ホント、GPライダーの中でも珍しく飾らない人格者だねぇ。
もっと掻き回して欲しいです。
今シーズンの初め期待していたことが、こんな結果で訪れてとってもビックリです!
サテライトが番狂わせを起こすかも!と期待してたけど、現実になっちゃった。
勝ってほしいヒトはなかなか勝てないけど、なんだかんだ、今年は楽しめます。
そう言えば、既にミラーが勝ってたっけw
いや、それでもどこか気分が良いのはこいつがナイスガイだからか⁉︎w
コーリンを超えた