『マイケル:ファンの記憶に残るのはレース優勝ではなくタイトル獲得』
★9月22日(木)、アラゴンGP会見でマルク・マルケス(ホンダファクトリー)が次のように話した。
「実際のところ、常に一番にはなりたいものだけど、でも、無理な時もありますよね…ミザノ決勝戦のように。フロントタイヤが終わってしまい、結局、僕は4位だったが、ダニの優勝に助けられました。ライバルに対し僕のポイントロスは少なくて済みましたから。
アラゴンは得意コースの1つですが、表彰台を最低限の目標に据えてスタートするつもりです。残り5戦…シーズン中盤の時は2勝もしたら充分だって思ってましたが、今はアヤシいところですよね。今年はタイヤや電制システムのせいで、何が起きるか分からないから。10秒差で勝つこともあれば、10秒差で負けるかもしれない。とにかくコンスタントになって、常に上位3位以内でゴールするよう頑張らなければ。」
【今回はホームレースだが、攻めのレースをする可能性は?】
「シーズン末に僕より優勝回数が多い選手がいても気にしません。世間の記憶に残るのはタイトルを獲った選手であって、レースでの優勝回数や表彰台が多かった選手ではないんで。僕はそう言う考え方ですから。ミザノみたいに4位でゴールする方がいいなら、そうします。ただ、可能ならばシルバーストンの時のようにレース優勝にも挑みますけどね。肝心なのは僕はミスをしてもタイトル争いから外れないが、ライバル陣はそうじゃないってところですよ。」
【本当に?では、ロッシ選手は苦境に立たされることになる…】
「今年はここまで、信じられないようなシーズンでしたよね(ロッシの方を見る)。8選手も優勝するなんて誰も思ってもみなかった。去年、勝つのは常に同じ顔ぶれだったのに。タイトル争いには絶対に面白いですよね。つまり、コンディションが変われば違う選手が浮上してくるわけなんだから。そう言う理由もあるからこそ、常に前の方にいなければならないんです。この後半戦、僕は悪くはないですよ。いくつかのミスを挽回し、表彰台にも上がったから。ただ、ポイント挽回はちょっとでしたね。でも、こうやって進んでいくつもりです。うちは現在、良い仕事をしてますから。去年のアラゴンでは苦戦したが、ダニ相手に良いレースをしました。負けちゃいましたけどね。今年はどこのコースでなら勝てるのか読みづらいんですよ。特にミシュランタイヤだと。とにかく、常に表彰台圏内にいるってことが重要ですから。もちろん一番高いところを目指して頑張るのも重要だけど、コースによっては『今日はイケます!』とは言いにくいんですよ。
ヤマハ機はここの狭い低速コーナーで苦戦しますね…加速が生かせないようなコーナーで。でも、終盤ポイントと高速コーナーは調子良いんですよ。うちは激しいブレーキングでちょっと苦戦しますけどね。今、言った通り、今年はタイヤのせいですっかり変わってしまったんです。」
(2016年09月22日『Gpone』記事参照)
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